むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

笑った!笑ったぁ~! 年忘れ (その1)

2010-12-11 | 書道

 

12月10日(金)に吉祥寺「翠蘭」で“むさしの墨友会”の忘年会を開催いたしました。

メンバーは8名です。

夕刻6時ピッタリには乾杯になりました。

この一年の事がらや思いが、みなさんから紹介されました・・・。

 

 

 

ことの流れは順不同です。

後半にある遊びごとをしました。

この袋の中にみなさんから集めた○○が入っています。

これをジャンケンで勝った方がGET出来ます。

みなさん久しぶりに本気です。

進行はこの中でも長老の中野豪鶴さんにお願いしました・・・。

・・・何回ものジャンケンでも勝負がつきません。

みなさん、これで最後にして他の方法と思っていたことでしょう・・・。

そんな矢先 事件?は起きました。

 

最後?の勝負で、何んと結果は 1対7 になりました。

進行役の豪鶴さんが パ~

他のメンバーが グゥ~

一斉に歓声と笑い声で埋まりました!

 

大笑いです!

この人だけには負けたくなかった!と思っている人がほとんどでしょう。

この場面は参加した方でないと伝わらないと思いますが・・・

(笑 wahahaha ワハハハァ~・・・)

 

また、クリスマスの雰囲気を味わうため?に、1000円程度の持ち寄りのプレゼント交換をしました。

誰に何がプレゼントされるかわかりません。

結局・・・。

高○さんは、萬鶴の手づくりで、ポトスを入れた木鉢です。

 

豪鶴(ゴウカク)さん

箸と箸箱セットです。これは高○さんからです。

センスが良いですね!豪鶴さんも大満足です。

 

鶴嶺(カクレイ)さん

これは鶴城さんが選んだ、スポンジ?の水吸収グッズ?

何てご紹介したら良いのでしょうか?*鶴嶺さん加筆をお願いします。

商品名 マイクロファイバーハンドタオルです!

超吸水、超速乾でとっても肌触りが良い優れものですよ。

広げてみると・・・ムーミン谷のニョロニョロが沢山いるような作りです。

以上 鶴嶺が加筆させていただきました。

いつも熱心に書道の練習をしているので、汗ふきようにはもってこいです。

 

東鶴さん

岸○さんからミニの書道具セットです。

これは良いですねぇ~。

東鶴さんもニンマリです。

 

萬鶴です。

豪鶴さんからのシクラメンです。

半値に値切ってきたとのことですが・・・?

季節感のあるプレゼントで、女房が喜こんでいましたよ!

 

岑鶴(シンカク)さん

これは鶴嶺さんからのプレゼントが当たりました。

文鎮代わりになる置物ですが、立体的なウサギ(干支)が描かれています。

コンピューターで作ったとか・・・。

文明の発展には驚くばかりです。

 

鶴城さん

東鶴さんからです。

お忙しかったのでしょう、持ってくるのを忘れたぁ~!とのこと。

そこで登場したのは目録です。

さて、後日 何に化けるのか楽しみですね。

 

 

岸○さん

岑鶴さんからのカレンダーです。

素敵ですねぇ~。良いものが当たりましたね。

これにお稽古日を印すれば、来年一年は予定が組めます。

 

 

 

あぁ~楽しい忘年会でした!

久しぶりに腹を抱えて笑いましたよ。

 

(その2)は、翠蘭で出された美味しい料理をご紹介します。

(その3)も考えていますよ。

メンバーの方はコメント(感想)をお願いしますね。

 

(萬鶴)


桑原翆邦先生直筆の板戸を訪ねて(吉野大巨先生の加筆)

2010-12-11 | 書道

 

ひょんな話の発展から、八王子市戸吹(とぶき)の「鮨忠」さんの板戸を見に行くことになりました。

突然の計画ですので、吉野大巨先生、山崎鶴嶺さん、三輪萬鶴の3人です。

夕闇迫る中央道を八王子方面へ。

 

中央道を降りて、20~30分の閑静な場所に、突然壁面いっぱいに金文体で書かれた「昌楽」が出現しました。

「昌楽」とは “さかんにして たのしい” の意味です。

目的地「戸吹 鮨忠」さんです。

車を降りるや否や、吉野大巨先生は外観全体が見える場所に移動し、大きな深呼吸を始めました。

 

「昌楽」(ショウラク) 

鈴木方鶴(スズキ ホウカク)先生書  田代秋鶴先生の弟です。

作品を拡大し、看板壁面用に紺地に文字を白くしてありました。

 

山中に食・書・情在り

山ふところにだかれる戸吹で、

食を楽しみ、書を賞でて、こだわり人間の心を味わう。

まさに山中に食書情け在り。

ゆったりと落ち着いた雰囲気の中で・・・、とお店の案内には記されています。

 

入口を入るやいなや、店主の笑顔が見えました。

また、板場の壁面にも書が描かれています。

「華下一壺酒」(カカイツコのサケ)

鈴木方鶴先生書の傑作です。

この作品も拡大し、壁面に加工してあります。

吉野大巨先生は、微笑みっぱなしです。

  

 

目的の板戸を目の前にした先生は再び、大きなため息をつきました・・・。

目元も薄らと滲んでいるようです。

 

八十六 翆邦 書

平成三年十二月八日書

この作品はちょうど19年前の12月8日に書かれたもので、本日だったのです。

奇遇が成したとは言え、この日に来いと導かれたような気がします。

桑原先生が東宮御所に御進講(皇太子の書の先生の呼び方)に伺った時は平成ではなく、昭和天皇のお孫様でした。

平成になってからは浩宮様が皇太子となられ、翆邦先生は皇太子殿下の書の先生。

浩宮さまが次の天皇になられれると、天皇陛下の書の先生と変わり、長く話の中に留められることに・・・。

 

 

店主・女将さんとの会話で、当時の話や出来事が走馬灯のように甦ってくるのでしょう。

先生のお話は止まることなく続きます・・・。

いやぁ~、いろいろなお話を聞かせていただきました。

鶴嶺さんと萬鶴がお聞きするには勿体ない内容です。

*詳しい内容は、別途ご紹介したいと思います。

 

 

豪華な盛りです。

画像でもおわかりになりますよね。

 

 

酒も進み、美味しいものをいただき、私どもも大満足です。

 

 

板戸の前にして店主と大巨先生、そして女将さんとのショットです。

 

 

あっと言う間に3時間が過ぎました。

先生のメモも後ほど解読しご紹介したいと思います。

お話が沢山有り過ぎて、どれをご紹介して良いのかわかりません。

先生にも加筆していただき、ご紹介したいと思います。

 

メモに書かれていたもの

 近代書道の始まり 

 日下部鳴鶴 → 田代秋鶴 → 鈴木方鶴 → 大倉谷山 (現在は無心会代表)

      ↓

          “現代書道家の父” 比田井天来 → 桑原翆邦 → 吉野大巨

        

「戸吹 鮨忠」での楽しい時間と空間・・・。

吉野大巨先生にとっては、きっとエポックメイキングになったことでしょう。

この日に決まったこと?!

① 桑原翆邦先生が板戸をお書きになった時のメンバーをここにお連れすること。

・渡辺半溟先生・谷川北崖先生・高市乾外先生・小池竹亭先生・大倉谷山先生・吉野大巨先生

(その事務局は墨友会が行う)

② 「むさしの墨友会」のメンバーで見学会を行うこと。

③ このお店「戸吹 鮨忠」さんを宣伝すること。

・・・でした。

 

 

お名残を惜しんで、なかなか車に乗らない先生。

その気持ちは、この画像でおわかりかと思います。

 

今回はとりあえず、桑原翆邦先生直筆の戸板をご紹介させていただきました。

大巨先生・鶴嶺さん加筆をお願いします。

 

(萬鶴)

 

「戸吹 鮨忠」

〒192-0001 東京都八王子市戸吹町195

tel 0426-91-0230

定休日は月曜日