むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

脈々と連なることを楽しむ(東鶴)

2010-12-07 | 書道
脈々と連なることを楽しむ...。


桑原翆邦先生遺影(「墨華帖」平成17年3月刊より)


桑原翆邦先生のビデオをDVDにとっていただいたものを、拝見しました。
鶴嶺さん、萬鶴さんありがとうございました。


その筆さばきの俊敏さ、八十の「十」の字の鋭い伸びやかさ...などなど
見ているだけでわくわくします。
一時間前後かかるDVDがあっという間でした。


さて吉野大巨先生からいただいた古い写真が我が家の押し入れに...



左は浩宮様が桑原翆邦先生から書の指導を受けられている写真(昭和53年3月)

右は天皇皇后両陛下が東宮時代に望月町の比田井天来記念館を訪問され、
桑原翆邦先生から説明を受けられている写真(昭和55年8月)



桑原翆邦先生ってなんかすごいお人なのですね。
(お目がぎょろっとしていてまさに「魚目」そのものなのですが...。)






場面は変わって




こちらは桑原翆邦先生の小品「済世為念」

わたしの仕事部屋にあります。
「世を済い念を為す」(よをすくいおもいをなす) 軽妙洒脱な筆さばきですが、私にはとても重い言葉です。





こちらも、私の仕事部屋に掛けてある桑原翆邦先生の「得所」
「山老魚目八十一漫臨」の落款があります。


これを掛けた時、部屋を訪れたとあるご婦人が
これを「所得」と読みました。

ま、たしかにそう読めなくもないのですが...。


「済世為念」と「所得ではなく得所」の2作品は
今から5年前、私が現在の仕事に就くことになった時、吉野大巨先生から記念に戴いたものです。
ともに素敵な作品なので私にとっての宝物。


そして、比田井天来先生、桑原翆邦先生、吉野大巨先生と脈々と連なる大きな流れを
楽しむことができる幸せを大切にしたいな、と思っています。


(なんかいつになく真剣真面目で気持ちわるーっ。今晩のごはんの食べ合わせが悪かったかな?)