住みたい習志野

市内の情報を中心に掲載します。伝わりにくい情報も提供して行きます。

「汚染水」のホントとウソ

2023-07-05 23:44:02 | 人権、環境

(GREENPEACEの記事より)

今さら聞けない「汚染水」のホントとウソ

今さら聞けない「汚染水」のホントとウソ、まとめました - 国際環境NGOグリーンピース

今さら聞けない「汚染水」のホントとウソ、まとめました - 国際環境NGOグリーンピース

日本政府は、東京電力福島第一原発敷地内に貯留されている「処理水」を今年春〜夏ごろより海に放出するとしています。でも、メディアやSNSでは賛否含めてさまざまな意見が...

国際環境NGOグリーンピース

 

「トリチウム水」とか「処理水」とか「汚染水」とか…結局どれが正解なの?

汚染水から多核種除去設備 (ALPS)で放射性物質を分離させた水を、電力会社や政府は「処理水」と呼んでいます。
この「処理水」の中には、ALPSで除去できないトリチウムや炭素14が残されています。除去することになっているストロンチウム90、ヨウ素129、ルテニウム106、テクネチウム99、プルトニウムなども基準値を超えて残留しています。

東京電力や政府、大手メディアは「処理水」にはトリチウムしか含まれていないように表現していますが、実際には他にも放射性核種が残されていることを認めています。

すなわち、いまタンク内にある水は「トリチウム水」などというものではなく、「汚染水」。

なぜ海洋放出しようとしているの?

政府と東電は「汚染水を貯めておくスペースが足りない」ことを理由に海洋放出を正当化していますが、福島第一原発の敷地内にも近隣地域にも、汚染水を長期的に保管するための十分なスペースがあります。
このことは、2018年の時点で東京電力が、2020年の報告書で日本政府が認めています。

場所がないなら土地を提供すると申し出た地元の方もおられます。

それなのに敷地内に「タンクを置く場所がなくなる」のはどうしてでしょう。

陸上保管のためのスペースはあるのに「タンクを置く場所がないから海洋放出」。矛盾しています。

海洋放出の問題点って何?

政府と東電は汚染水に関して「関係者の理解なしに、いかなる処分も行わない」と住民に説明していました。
海洋放出の決定は、原発事故の被害をうけている住民にとって「約束」を反故にされたことになります。

福島には、事故前と同じようには復旧できなくても、福島で獲れた新鮮で美味しい海産物を人々に楽しんでもらえる日が来ることを信じて、風評被害に耐え、諦めずに事業を続けてきた人々がいます。

漁業従事者だけでなく、流通業者、水産加工業者、飲食業者、観光業者など多くの人がここまで力をあわせてこられたのです。

いったん放出された放射性物質は二度と回収されることなく、海流にのって世界中の海に散らばっていきます。
そうした放射性物質は海水の中で薄まっていくだけでなく、他の化学物質と同じように、海の食物連鎖のなかで起こる生体濃縮によって濃度を高めていく可能性もあります。*

中でも炭素14の半減期は5,730年、プルトニウムは2万4,000年です。
そんな気が遠くなるような未来まで環境を汚染し続けるものを、海に捨てようとしているのです。

誰がどうして、何を心配しているの?

そもそも、放射性廃棄物の海洋投棄は国際条約で禁止されています。
1993年にロシア軍による日本近海への核廃棄物の投棄をグリーンピースが暴露したことを契機として、ロンドン条約で全面禁止とされたのです。

福島県など地元の漁業関係者はもちろん、全国漁業協同組合連合会も一貫して海洋放出に反対の立場を明らかにしています。
太平洋地域の市民社会組織 (CSOs)を代表する「核問題に関する太平洋共同体」は、「太平洋は核廃棄物の投棄場所ではなく、そうなってはならないもの」と抗議しています。

オセアニア地域の協力機構「太平洋諸島フォーラム」は、漁場が汚染される恐れがあるとして全当事者が安全を確認できるまで延期するよう求めています。

全米海洋研究所協会は、「日本の安全宣言を裏付ける十分かつ正確な科学的データが存在しない」「この計画は、国境を越え、世代を超えて、海洋生態系の健全性が懸念される問題」などとして、計画に反対しています。

中国や韓国など近隣諸国からも、計画に対する批判の声が寄せられています。

海洋放出以外の処理方法は?

原発近くの元住民の中には「自分が住んでいたところに、あんなタンクが並べられているのは見ていられない。早くなんとかしてほしい」という方もおられるそうです。
汚染水問題に対し、さまざまな立場の人が、それぞれに異なる意見をもつのは当然のことです。

でも、この計画については、決定の過程があまりに拙速で非民主的で、科学的な検証も不十分でリスクが高く、海洋放出以外の処理方法も十分に検討されたとはいえません。
グリーンピースは、欧米で運用されているより高精度な多核種除去設備で限界まで放射性物質を取り除いた汚染水を、現行のタンクより堅牢で大型のタンクに移し、さらに高度な除去技術を開発するのが、現段階では最善の解決策と考えています。

(ウネリウネラの記事より)

【汚染水海洋放出】政府と一体化したメディアのPR事業

政府と一体化したメディアのPR事業

 政府が海洋放出を決めた2021年、経産省は「海洋放出に伴う需要対策基金」をつくりました。基金に300億円をプールし、そのうち約30億円を広報事業(要するにPR)に使うと言っています。2022年度にどんな事業が行われたのか。表で紹介します。

原発を推進している組織(IAEAなど)が「基準」を満たしている、と言っているだけ

福島第一原発事故による汚染水の海洋放出についての考え

政府、東電は100%安全かのように言っていますが、それはあくまで「基準」を満たしているに過ぎません。その「基準」というのは「原子力発電所がこの世界に存在すること」を容認もしくは積極的に支持する機関(ICRPやIAEA)により作られた基準であり、現にその基準の甘さも指摘されており、100%鵜呑みにすることはできません。(※IAEA元事務局長のハンス・ブリックス氏は福島の原発事故後、「フクシマは道路の凸凹に過ぎず、原子力のさらなる安全強化につながる」と述べていました。)

現在福島第一原発に溜まっている汚染水の約7割は彼らのいう「基準」を大幅に超える放射性物質を含んでいます。大半の放射性物質を取り除くというALPSは、これまでも故障を繰り返しており、想定通りに機能する保証はありません

トリチウムを分離する技術はたくさん提案されているのに、政府はその検討を東京電力に任せ、自らは検討をやめてしまいました。

大型タンクに入れたりコンクリートとして固めて保管したりする案も国内外から提案されていますが、政府はまったく耳を貸そうとしません。

 

 

コメントをお寄せください。


<パソコンの場合>
このブログの右下「コメント」をクリック⇒「コメントを投稿する」をクリック⇒名前(ニックネームでも可)、タイトル、コメントを入力し、下に表示された4桁の数字を下の枠に入力⇒「コメントを投稿する」をクリック
<スマホの場合>
このブログの下の方「コメントする」を押す⇒名前(ニックネームでも可)、コメントを入力⇒「私はロボットではありません」の左の四角を押す⇒表示された項目に該当する画像を選択し、右下の「確認」を押す⇒「投稿する」を押す

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 統一教会の韓鶴子総裁「岸田... | トップ | 今どき日本の離婚事情 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。