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ペシャワール会”アフガニスタン支援活動"再開。中村哲さん肖像画や女性のかぶりものについて

2021-09-10 00:45:09 | 人権、環境

(rkbニュースより)

ペシャワール会"アフガニスタン支援活動"再開

イスラム主義組織「タリバン」が、権力を掌握したアフガニスタン。

かねてから現地で人道支援を続けてきた福岡市のNGO「ペシャワール会」は9日、農業の支援活動を9月から再開したことを明らかにしました。

凶弾に倒れた中村哲さんを追悼する肖像画が塗りつぶされたことについては、「中村さんの否定ではない」との見解を示しています。

肖像画塗りつぶしはタリバン政府の指示ではない?

塗り潰された中村医師の肖像画、タリバンが指示? 幹部が語る真相(山田敏弘) - 個人 - Yahoo!ニュース

(国際ジャーナリストの山田敏弘氏がタリバン幹部シャヒーン氏に、中村哲さん肖像画塗りつぶし事件などについて質問したところ、こんなやりとりがあったそうです。)

「タリバンの上層部は、彼の肖像画が塗り潰された事実は承知していない」

つまり、現場にいるタリバンのメンバーが勝手に行ったことであり、上層部や幹部らによって指示されたものではないと明らかにした。そしてこう述べている。

「ドクターナカムラは、アフガニスタンの人たちの生活向上のために偉大な仕事をしてくれた。われわれは非常に感謝している。タリバンは、私たちの支配下にある地域では安全を提供することで彼の活動がしやすくなるよう助けてきた。不幸なことに、前政権が支配していた(東部ナンガルハル州の)ジャララバードで殺害されてしまった。われわれは決してドクターナカムラがアフガンの人たちのために行なった仕事を忘れることはない」

これまでのシャヒーン氏とのやりとりなどから、でまかせを言うような人でないと筆者は判断しており、本当に幹部らは知らなかったのだろう。(了)

女性のかぶりものについて

日本のメディアは欧米のメディアに追随する傾向があるので、「タリバンが、いやがる女性たちにかぶりものを強制している」というような報道がされていますが、アラブの人たちは、この問題についてどう思っているのでしょうか?

こんな動画や記事があります

「女性は宝石」イスラム教の女性が髪や肌を隠す理由

長い記事なので一部をピックアップすると

➀美しい部分を隠せ、とコーランに書かれている

「信仰する男たちに言え。かれらの目を伏せ(ちらちら見ないで)、貞操を守るように、と。それがかれらにとって一層清廉である。アッラーはかれらが行なうことを熟知している。信仰する女たちに言え。かの女らの目を伏せ、貞節を守るように、と。外に表れるもの以外は、かの女たちの美を目立たせてはいけない。そして覆い布(フルム)をその胸の上に垂れて、自分の配偶者、父親、家族、幼児等を除いて、かの女たちの美を目立たせてはいけない。」 ―クルアーン(コーラン)御光(みひかり:ヌール)章ー

➁イスラム教徒の女性に「かぶりものをする理由」を聞いてみると

🔴第一は宗教心

「イスラム教徒だから」「それがムスリマ(イスラム女性)としての正しい行いだから」

🔴女性は宝石

「紙で包んであるアメとそうでないアメがあったら、人はどっちを食べる? 包んである方でしょう。

むき出しのアメはハエがたかっているかもしれないし、汚い手で触ったかもしれない。

スカーフもそれと同じ。女性の髪が美しい・高貴なものだから包む。包むからますます価値が上がり、尊ばれることになるのよ

自分の美しさは大事な人にこそ見せるものであり、不特定多数の男を楽しませるものではない、こういう考えです。

根底には、「女性は美しいもの」「大切にされるべき存在」という自己肯定感、「女性としての自分を大切にする」という思想があります。

🔴「きちんとした女性」と見てもらえる

宗教の教えに沿った服装をすることで、周囲から「品行正しい女性」「モラルがある人」と見てもらえるという理由もあります。

いわばサラリーマンの背広とネクタイのようなものです。

公共の場でも「ちゃんとした女性」として扱ってもらえます。

🔴性的な嫌がらせが減る

男性のわずらわしい視線をカットでき、性的嫌がらせを受けにくくなる

「ハチミツにふたしないで晒しておいたら、ハエがよってくるでしょう?

それは当たり前よ。いちいち苛立つより、最初から隠してしまった方が賢いわ」

🔴心や才能で魅了する

美しさを隠すことで、美ではなく「心や才能で」男性を魅了することができると考える女性もいます。

美ではなく「心や才能で」男性を魅了することができる

そして心で男性をひきつけた方が良いと語ります。

「容姿は年をとるにつれて衰えるけれど、心や才能はそうではないから」

🔴「見られる者」から「見る者」へ

美しい部分を晒した女性は、本来見られる側の存在です。

隠す事で、「見せたい相手にだけ」美しさを見せることができる。

見せる相手・見せたくない相手を、自分で選ぶことができるのです。


つまりは女性が優位に立ことだ、と彼女は考えます。

🔴外見で差別されない自由

肌や髪を隠すことで、美醜や年齢で差別されない自由と開放感も得ることができます。

「足が太い」「ウェストのくびれがない」などの身体的コンプレックスも。

🔴「モテる」のは夫だけでいい

不特定多数の男性にチヤホヤされるのは、イスラム女性にとってあまり嬉しいことではありません。

自分を「妻」と認め、大切にしてくれる男性だけにモテればいい。

美しさは人生を共に歩んでくれる男性にだけに見せるもの。

不特定多数の男性にタダで見せるものではない。肌の露出は不要なトラブルのもと。

「モテ」るために頑張らなくていい。これによって気持ちに余裕が生まれます。(了)

 

こんな記事もあります。

イスラム教の国の男女に聞きました。”女性の適切なスタイル”はどれ?

「世俗主義」のレバノンやトルコでも男女とも「かぶりものがない方を好む」と「かぶりものがある方を好む」が拮抗しています。

その他の国(エジプト、イラク、パキスタン、サウジアラビア、チュニジア)では男女とも「かぶりものがある方を好む」人の方が圧倒的に多いし、むしろ女性の方が「かぶりものがある方を好む」、という結果が出ています。

皆さんはどうお考えでしょうか?

 

 

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1 コメント

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イスラームの世界 (こん)
2021-09-10 07:29:58
女性をイスラーム世界で考えるとき、家庭(うち)と社会(そと)で住み分けていると考えるといいと思います。家庭内を支配するのは女性、社会を支配するのは男性という考え方です。日本でも「女性は家を守れ」「女性は大学にいかなくても」という人がいまだにいます。日本の女性の人権状況の自覚も必要です。
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