そして夜は甦る | ||
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読了日 | 2004/11/21 | |
著 者 | 原 | |
出版社 | 早川書房 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 417 | |
発行日 | 1997/01/31 | |
ISBN | 4-15-030501-3 |
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が殺した少女(474.参照)の私立探偵・沢崎シリーズで、著者のデビュー作。
「私が殺した…」は第2作なのだが、直木賞受賞作ということで?先に読んだ。
前に一度書いたと思うが、僕は一時期アクション映画や、ハードボイルド映画に凝ってこれはと思うものを次々と見たことがある。なのにミステリ小説の方は本格ものが多かった。ハードボイルドは今でも映像の方がいいと思うこともあるが、それはたぶんに僕の偏見かもしれない。
江戸川乱歩賞受賞作である藤原伊織氏の「テロリストのパラソル」や、桐野夏生氏の「顔に降りかかる雨」などを読むとハードボイルドも捨てたものではない、否、なかなか読み応えのある作品で、ベストセラーになった。
米の女流ハードボイルド作家のキンジー・ミルホーン、V・I・ウォショウスキーのシリーズに負けず劣らず面白いと思ったりする。
原氏のこのシリーズについても結構僕は偏見の眼で見ていた時期があって、というより食わず嫌いか。僕のたくさんある欠点の一つだ。シリーズだから、同じ登場人物が出てくるのは当然だが、本作でも沢崎と錦織(にしごり)警部のコンビ?振りが愉快だ。
レイモンド・チャンドラーの原作を映画化した、ロバート・ミッチャム主演の「さらば愛しき女よ」を髣髴させる。内容ではなく、刑事と探偵の付き合い振りがだ。しかし、わが国のハードボイルドは(などと偉そうに言えることではないが)主人公がストイック過ぎるような気がするがどうだろう。まあ、好きな人にはそれが魅力なのかもしれないが。
このシリーズは他にも何点かあるらしいので、いずれ読もうと思う。この物語では、犯罪が行われる動機や、人間関係に重点がおかれており、最後まで気の抜けないストーリーが展開する。
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