隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1922.東京バンドワゴン アンド・アイ・ラブ・ハー

2019年08月15日 | ホームドラマ

                                            

東京バンドワゴン
アンド・アイ・ラブ・ハー
読 了 日 2019/07/15
著  者 小路幸也
出 版 社 集英社
形  態 単行本
ページ数 292
発 行 日 2019/04/30
ISBN 978-4-08-775446-9

 

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年4月に新刊が刊行され、古い缶の文庫化が実施されるという、定型のサイクルが続いている。
いつもその時期になると、心待ちにしているのだが、いろいろ雑多な事情から、今年は忘れていた。しかし、こうして読み始めれば、おなじみの懐かしいメンバーと出逢えることに、楽しい話題ばかりでなく、悲しい別れもあるが、遠くなった昭和の時代がよみがえって、下町の雰囲気にどっぷりと浸かることになる。
シリーズ最新作は早14作目となった。2作目からサブタイトルに、ビートルズの曲名が付けられて、一層郷愁といった思いを呼び起こす。
そんな時、昭和という時代も、古き良き時代といった形容が、似合う時代になったかと感じて、改めて自分の歳を認識するのだ。
しかし考えようによっては、古き良き時代というのは、必ずしも今という時に満足していないから、過去を懐かしく思うのかもしれない、そんな思いも胸の内をよぎって、僕のように、後悔することばっかりの過去だと、古き良き時代などは小説やドラマの中だけに存在するものだ、手の届かぬものへのいらだたしさも若干。
ということで、このシリーズは読むだけで、そんな古き良き時代を、自分のものにできるのだ。

 

 

この世の人ではなく、古書店「東京バンドワゴン」の店主、堀田勘一のおかみさんだった堀田サチ。
彼女の語りでこのストーリーは展開する。僕はこの堀田サチの語り口に、昔、日本のお母さんといった風情をかもしていた、女優の京塚昌子氏を思い浮かべるのだ。
毎回、物語の最後に記される“あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ”、というフレーズに込められた、作者の思いを見るたびに、僕もそのころ見たたくさんのテレビドラマを、思い浮かべて、また見たいドラマも数多くあることに気付くのだ。
なんだかこのシリーズになると、いつも同じことを書いているみたいだ。それというのも、読み旅に同じ思いを抱くからだろう、などと言い訳にもならないか。

 

 

い雲の合間から陽が差し始めて、ほんの少し涼しいと思っていたら、またしも熱い気配が部屋に漂う。ほんの2-3度温度が下がっても、それほど涼しいわけではないが、このところ台風の影響か?朝晩わずかではあるが、温度が下がっていくらか、ほんの少し涼しさを感じる。

しかし、本日もこの分では暑い一日となるのだろう。
お盆休みと台風の襲来が重なった西日本では、空の便や新幹線の運行変更などで、大変だ。我が地方は幸いにして、台風の直接の被害は免れそうだ。それでもやたらに高い湿度で、一層の厚さを感じることには、閉口する。
読書の進み具合も遅々として、頭にも入りにくい。夏の蒸し暑さは毎年の事ながら、骨身にこたえる。

ブログのアクセスカウンターを正常に戻そうと思いながら、なかなか手につかず。何もかも暑さのせいにしたって、仕方がないが、それでもアクセス解析を見ると、毎日100名を超える訪問者があることが分かる。
半分以上はロボットだろうとは思うが、アクセス数がブログを更新する励みになることは確かだから、早く正常な形に戻したい。

 

 

収録作
# タイトル
ペンもカメラも相見互い
孫にも一緒の花道か
桜咲かすかその道の
アンド・アイ・ラブ・ハー

 

 

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