隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0500.誰か

2004年07月05日 | サスペンス
誰か
読 了 日 2004/07/05
著  者 宮部みゆき
出 版 社 実業之日本社
形  態 単行本
ページ数 384
発 行 日 2003/11/25
I S B N 4-408-53449-8

 

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著者のタイトルの付け方に、読み終わってからなるほどと思わされることが、時々ある。
このタイトルもいろいろと考えさせられる意味深なタイトルだ。
僕のこの読書記録の中で、最多の冊数を誇り、これまで以上に読書の面白さを教えてくれた、重要な位置を占めるのが著者の作品だ。そういうことからか、意識したわけでもないのに、500冊という区切りの本に著者の作品が当たった。この後も折に触れて著者の本を読み続けていくことは間違いのないところだろう。
読書好きの人なら誰でも思い当たるだろうが、僕は特に惚れっぽいところを自分でも意識しており、ともすると、その作家ばかり読むことになりかねない。
この読書記録を始めた頃、僕は自分に出来るだけ幅広く、多くの作家の、多くのジャンルの作品を読もう、と密かに決めていたので、時には同じ作家を続ける場合もあるが、出来るだけそうしたことを避ける用に心がけている。
しかしまあ、そうは言ってもいったん好きになってしまうと、なかなか我慢は出来ないのが人情で、その辺は柔軟に、と自分に都合のいい解釈をしてしまうのが弱いところだ。

 

 

さて、本書はごく普通のサラリーマンだった杉村三郎が結婚を決意した相手が、そのときになって今をときめく今多コンツェルンの総帥・今多嘉親の娘であることを知る。だが、今多嘉親は杉村が会社の経営陣に加わろうとしないこと、会社の社内報の編集が主な仕事の広報部に勤務すること、という二つの条件をたてに結婚を承諾したのだ。
一人娘の桃子が出来て、幸せな生活を送っていたが、あるとき今多の運転手をしていた梶田が、何者かの自転車との衝突で死亡した。自転車はそのまま逃げた。
そして杉村は今多からの依頼で、梶田の娘二人とあって話を聞くことになるのだが・・・・。

 

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