9.03.17雜詠

芥子菜の茎立ちたるや無人駅（Ｔ)　　　
牡丹の新芽茜に陽を受けて
山葵田の水の清かり田舎道

国循宇野先生。例によって丁寧すぎる。
この病院の廊下はかなり長い。今日はトータル500ｍは歩いたろう。
素晴らしい好天気。帰って投句を済ます。具子は昼からキラク塾の日。
東大名誉教授、世界的免疫学者の多田富雄さんの闘病記「寡黙なる巨人」をせっかく取り寄せながら、忘れて置いてあったのを読みはじめる。大変健康で学会活動、講演.対談、外国出張など忙しく活躍しておられたのが、出先の金沢で突然の脳梗塞で倒れての6ヶ月の闘病生活を豊かな文才で綴った著作。自分等よりも遥かに重症で、右麻痺、発声障害、嚥下障害の厳しさ。内科医の奥さんの献身的看護と、友人の世話で始めたワープロで何とか本が出せるまでになられたようだ。　東郷温泉の最寄駅が無人駅だった3/21追記

09.03.16春光

風光る背伸びしている森の木々
里山に画帳開きし春日和
春光のなかに野山を逍遥す

朝寝してテレビをつけたら侍ジャパンが5-0でキューバをリードしている。結局6-0で勝ち。
松阪が6回8奪三振の好投だったそうな。原クンも案外な名将かも知れぬ。森下さんがやってくる。午後田中さんと黒番○×○、久しぶりの勝ち越しで気分良し。

09.03.15芹を摘む

芹を摘む鳥声遠く高くあり　　****臼井、甲斐、志賀、小西氏
水草生ふ命の力湧き出でて ○佳句＊多田
春の水両手に掬い陽の光

午後買物のお供。本屋と千里阪急へ。30分歩行がやっと。足元が滑る感じ。
境谷君の芹摘みを思い出した作句が、高評を得られ、すこし面はゆい。

09.03.14蕨摘む

早蕨を摘みし大和は三笠山
万葉の古歌ゆかしきや蕨生ふ
犬ふぐり群れて遊びし野の広し

一日アリスで気楽に。帰って3句投句する。花冠4月号と飯島氏の句集「雲梯」が着いている。今週は選Ⅰに二句が選ばれるという幸運に恵まれる。宮本氏のようなベテランには、内容的に及びもつかないが--。

高橋正子先生
　「フラミンゴ」と「花馬酔木」の二句を入選Ⅰにお選び頂き大変嬉しく存じます。有り難うございました。
　また藤田洋子さまと井上治代さまには、それぞれ素敵なコメントを添えてくださいまして、厚くお礼申し上げます。

09.03.13春の庭

梅散りて次は実のなる楽しみに
活けられし枝につぎつぎ桃の花
春の庭小さい鳥は後で来る

信之先生に以前伺ったことがある。自分の評価と読者(選者）の評価はあまり関係ない。
その通りのことがいかにも多い。要素は色々考えられるが、材料と切り口と表現か--。

09.03.12花楓

春昼や眠気を覚ます鳥の影
鳥影に梅花零るる里の朝
箕面川昏き渓間に花楓


中村先生に黒番中押し勝ち。永井先生が珍しく観戦、講評してくれる。今日は隅の手数を伸ばして置いての攻め合いに悟るところがあった。
山本さんは島根でなく鳥取だった。小西さんが島根で、いつのまにか逆に覚えていた。

09.03.11木瓜の花

やわらかく語りかけくる木瓜の花
ミニチュアの黄水仙なり盆栽調
花馬酔木花も樹も揺れ風の中　　佳、選Ⅰ*井上治代氏

俳句は独り善がりであってはいけない、と思う。この意味で、自分程度のレベルでは、やはり、多くの人の共感を得る句を目標にしたい。キャッチフレーズの大切さ‐季語はみなキャッチフレーズかもしれないが。

09.03.10涅槃西風

信貴生駒さやかに晴れて涅槃西風
春風の過ぎ行く野辺に憩いけり
風に乗り繁みに消えし初音かな　＊小口氏

今日は日曜日の疲れが顕在化する２日後。佐藤さんと白番で大石をとられたが、振り変わって大勝。

09.03.09庭にて

細枝を揺らせ忽ち鵯の飛ぶ
餌篭に小鳥の姿桃の木に
木蓮も水仙も風白くして

月曜日、田中さんを待っていたが現れない。気がついた！前に電話があって、今日は都合悪いと聞いていたのをすっかり忘れていた。株は相変らず軟調。
投句第三句の字数が大きくオーバーしているのに気付く。慌てて上記の如く訂正。思い切った削減をしても意味は通るのだ！

09.03.09花冠5月号投句控

樫の枝うすみどりして天を掃き
水音して箕面連山春浅し
白梅や簡素な暮らし第一に
野の道を辿れば木の芽さまざまに
草若葉伸びだす丘の運動場
野の池も春来るらし鳥遊ぶ
木々の葉の朝日に映えて春立ちぬ
蕎麦打ちの実演春の道の駅
初鮒の釣果を語る魚篭の中
　　　　　　　　　　（3/2投句）
昨日の疲れで、暖かかったせいもあるが　八時過ぎまで寝る。
小沢問題で本人の支持率は下がったが、投票指向は余り変わらず民主が上回っているそうな。誰しもチェンジを望んでいる。