瀬戸夕べ夏空溶けて海に化す
渓流に水汲み涼を提げ帰る
青紫蘇を敷きて涼しや冷や奴
葉桜を漬けてさくらの香り立つ
梅雨晴れ間三々五々と庭雀
雨止みて空いっぱいに欅伸び
デイケアの送迎車から深緑があふれるように眺められる。今年は蝉の声が遅いように思うが、「もう鳴いてますよ」という人も。そろそろスカッとした夏がきてほしいもの。
それにしても度重なる地震で新潟地方の方々はお気の毒だ。1万人もの人が避難生活とテレビは報じている。
プレートの押し合い続き夏揺れる
台風も避けてくれたる攝河泉
渓流に水汲み涼を提げ帰る
青紫蘇を敷きて涼しや冷や奴
葉桜を漬けてさくらの香り立つ
梅雨晴れ間三々五々と庭雀
雨止みて空いっぱいに欅伸び
デイケアの送迎車から深緑があふれるように眺められる。今年は蝉の声が遅いように思うが、「もう鳴いてますよ」という人も。そろそろスカッとした夏がきてほしいもの。
それにしても度重なる地震で新潟地方の方々はお気の毒だ。1万人もの人が避難生活とテレビは報じている。
プレートの押し合い続き夏揺れる
台風も避けてくれたる攝河泉
こんなのが食卓に出てきたら、ガラスのちろりなどに冷酒をいれて一杯やりたくなりますね。涼しさを感じさせる佳句と思います。
時事句も好調ですね。”プレートの・・・”の句の
”夏揺れる”が絶妙です。摂河泉という言葉もいいです。こういう表現があるのですね。面白い地名のくくり方ですが、京都は、対象外ですね？
暑い一日の終り、照りつけた陽の空がとろとろと海に溶けてゆく様な瀬戸の海の夕凪が巧みに詠まれた一句に惹かれます。
また”時事句”に過分のご感想をお寄せくださり、うれしく存じました。じつは「摂河泉」は司馬遼太郎の作品のどこかに載っていたのを使わせてもらった次第です。大阪府を意味すると思いましたので京都は考えませんでした。
下五がいいですね。よく景がみえます。今日は、朝から暑く、全国的に真夏日の予報。心に涼を頂きました。