杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

竜二 リタ-ン

2013年09月25日 | 日記
「相談があるのですが」
電話の向こうから懐かしい声がした。

後日

ある役所を退職したその人と
馴染みの喫茶店で落ち合った。

落ち着いた茶系統に統一されたその店は
昼間の癒しの時間が流れていた。

久しぶりの再会だった。

愛媛県松山市中島町
全国的に注目を浴びる中島トライアスロン
が行なわれる町、みかんの町でもある。
その町の、ある男の話題で盛り上がった。

1983年10月 

「竜二」 という映画が公開されて、
津和地島出身、主演の金子正次が脚光を浴びた。

ヤクザ映画らしくない ヤクザの哀感が
若者達の共感を得て、拍手喝采を浴びた。

「本名は松夫と言って、私の親戚です」
朴訥な彼の口から思いがけない真実が告げられて
金子正次の青春が語られた。

映画やテレビドラマは、人々の心の中に
それぞれの物語を織り成して記憶に蓄積される。

遠い過去に消えた 金子正次 竜二の面影が、
会話が進むほどに鮮明に蘇えってきた。

萩原健一の熱唱する主題歌 ♪ ララバイ が
いつまでも耳の奥から消えることが無い、

まるで
竜二のもどかしさを浮き彫りにするようである。

「竜二」の妻役 永島瑛子にすがり付いていた
竜二の娘 あや を演じる もも は 実の娘である。

現在 ラジオパ-ソナリティ、ナレ-タ-を
やっている 金子 桃 である。

何時の日か我々の前にその姿を見せてくれるだろう。

「竜二 リタ-ン」

長渕剛の映画「英二」は金子正次の「竜二」を彷彿
させる、

異論が有るようだが、
金子正次 亡き後
長渕剛の英二に竜二を重ねてみるのも良い。

萩原健一、ショ-ケンの 
「竜二」 劇中歌 ♪ ララバイ に

夢半ばにして黄泉の国へ旅立ってしまった
金子正次の慟哭を聞く思いがしてならない。

妻子を見詰めて立ち去る
竜二の頬を伝う涙が忘れられない。・・・。。。

                        合掌




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