懐かしい人の声が飛び込んできた・・・!
昼前のひと時、テレビを見ながらくつろいでいた。
日曜日の朝は、犬の散歩の後は何をすることも無く、
リモコンで各局の番組を交互に見比べていた。
「U さん ! 川崎のT です ! お変わりないですか ?」
「あっ !」 私は小さな喜びの声を上げた・・・!?
「T さん 元気でしたか ? 久しぶりですね ? ご無沙汰
しています !?」
何ヶ月振りで声を聞いたであろうか ?
その人Tさんは いつもの通り穏やかで品のある口調でケイタイ
の向こうから語りかけてきた。
「今、松山にいます、ホテルからかけているのですよ・・・!」
松山市郊外のM町がTさんの故郷である。
お墓参りと同級会へ出席のため、帰郷されたようである。
都市銀行大手の大規模店舗の支店長を勤められ、
県内有数の大企業に成長した某社会長とは肝胆相照らす仲で
各企業の成長に助力された名支店長だった。
その実兄は、その時代の大蔵省の偉い人、
私たちが声もかけられないような地位に在った人である。
あることをきっかけに、私との交流が芽生え、若輩の私を暖かく
見守ってくださる義理厚き人である。
数十分世間話を交えて談笑した。
近い将来、二人で祝杯を挙げる日が来るのは間違いない。
日程の都合で今回は会えぬが、次回の再会を約してケイタイを
切った。
大尽とは、このような人のことを言う、各企業の経営者を相手に
修羅場をくぐった緻密と豪の心をかね添えた人でもある。
人の縁は、不思議の一言・・・
ただ漠然と他人のまま終わる人、あるきっかけでその人が目に
止まり縁が芽生える人、
私はそれを人間の目に見えぬ、波長が合う人合わぬ人と呼んで
いる。
さしずめTさんは私と波長が合った人、未熟者の私に目をかけて
くださる徳人でもある。
「Tさん ! 元気でいてね ! 」 一瞬 驚きながら・・・?
「Uさんこそ ! 元気でいてよ !?」 ここに男の侠がある。
陽射しが弱くなった夕方・・・!
私は、桜三里を超えて隣町へ行く !
そこには、私を静かに待つ人がいる・・・?
お盆の軟らかな陽射しの中で、シキビとお線香の煙が立ち上る
小さな墓地の中に・・・その人は永久の眠りについている。
墓参りの人が数組居るだけの、静かな佇まいの中にその墓はあった。
娘さん家族の心のこもった花とシキビとお供えが墓前を賑わせて
いた。
私は、持参のお酒とビ-ルを供えてお線香をあげた !
お線香の匂いが当たり一面に立ち込めて、亡きご夫妻の面影が
私の脳裏に現われた。
私は、しばらく語りかけて、墓地を後にした。
あることで、この家族との縁は10年の歳月を数えた、
電話を入れて娘さんと話して、その町のある店に向かった。
私のボランティアが始まるのである。
先日、そのことで役所の職員と激論(笑いと詰問)を戦わせた ?
後日、そのご報告をさせていただく。
坂道を登る桜三里は、車の列が続き、一台一台とライトが点灯し
始めた。昼間の陽射しの残り火か ? 窓を開けると、そこから淀んだ
ゆるい熱風が頬に吹きつけて来た。
黄泉の国から其処に住む人々が、現世の我が家の家族の元へ帰って
来る。
8月13日の迎え盆に・・・
居間に位牌を並べたお棚を出して、四隅におんな竹とお経を書いた、
たんざくを掛ける。
不思議なことに、ビ-ッ ビ-ッ ビ-ッ と竹の鳴る音で・・ ?
仏様が来なさった・・・と噂する !?
耳を済ませて聞いてみて下さい、 ビ-ッ ビ-ッ ビ-ッ ?
ご先祖様が黄泉の国から、ひと時の里帰り、賑やかですね・・・!?
夏のお盆月は、あの世とこの世の人達が一堂に会してご縁を確かめる
一族郎党のお祭り・・・。
私は、間に合わなかったが17日、お墓参りに帰省する。
親兄姉たちに、何の報告が出来ようか ?
私の掛け替えの無い竹馬の友のFちゃんがいる ?
そして、私を慕った後輩のG~ん がいる ?
「 Y やん ! まだ来んのか ?(来ないのか)」 墓地の中から
彼らが呼ぶかも知れない ?
「遣り残したことを済ませたら行くけんの、もう少し待てよ !?」
小さい頃や灰色の青春に、何時も眺めた、大島の向こうへ沈む夕日、
あのセピア色の不思議な光景は、
「 まだ ! そのままかい ? それとも変わったかい ?」
ばあばと過ごした・・枕を並べた隠居の家は、もうない・・・。。。
合掌
昼前のひと時、テレビを見ながらくつろいでいた。
日曜日の朝は、犬の散歩の後は何をすることも無く、
リモコンで各局の番組を交互に見比べていた。
「U さん ! 川崎のT です ! お変わりないですか ?」
「あっ !」 私は小さな喜びの声を上げた・・・!?
「T さん 元気でしたか ? 久しぶりですね ? ご無沙汰
しています !?」
何ヶ月振りで声を聞いたであろうか ?
その人Tさんは いつもの通り穏やかで品のある口調でケイタイ
の向こうから語りかけてきた。
「今、松山にいます、ホテルからかけているのですよ・・・!」
松山市郊外のM町がTさんの故郷である。
お墓参りと同級会へ出席のため、帰郷されたようである。
都市銀行大手の大規模店舗の支店長を勤められ、
県内有数の大企業に成長した某社会長とは肝胆相照らす仲で
各企業の成長に助力された名支店長だった。
その実兄は、その時代の大蔵省の偉い人、
私たちが声もかけられないような地位に在った人である。
あることをきっかけに、私との交流が芽生え、若輩の私を暖かく
見守ってくださる義理厚き人である。
数十分世間話を交えて談笑した。
近い将来、二人で祝杯を挙げる日が来るのは間違いない。
日程の都合で今回は会えぬが、次回の再会を約してケイタイを
切った。
大尽とは、このような人のことを言う、各企業の経営者を相手に
修羅場をくぐった緻密と豪の心をかね添えた人でもある。
人の縁は、不思議の一言・・・
ただ漠然と他人のまま終わる人、あるきっかけでその人が目に
止まり縁が芽生える人、
私はそれを人間の目に見えぬ、波長が合う人合わぬ人と呼んで
いる。
さしずめTさんは私と波長が合った人、未熟者の私に目をかけて
くださる徳人でもある。
「Tさん ! 元気でいてね ! 」 一瞬 驚きながら・・・?
「Uさんこそ ! 元気でいてよ !?」 ここに男の侠がある。
陽射しが弱くなった夕方・・・!
私は、桜三里を超えて隣町へ行く !
そこには、私を静かに待つ人がいる・・・?
お盆の軟らかな陽射しの中で、シキビとお線香の煙が立ち上る
小さな墓地の中に・・・その人は永久の眠りについている。
墓参りの人が数組居るだけの、静かな佇まいの中にその墓はあった。
娘さん家族の心のこもった花とシキビとお供えが墓前を賑わせて
いた。
私は、持参のお酒とビ-ルを供えてお線香をあげた !
お線香の匂いが当たり一面に立ち込めて、亡きご夫妻の面影が
私の脳裏に現われた。
私は、しばらく語りかけて、墓地を後にした。
あることで、この家族との縁は10年の歳月を数えた、
電話を入れて娘さんと話して、その町のある店に向かった。
私のボランティアが始まるのである。
先日、そのことで役所の職員と激論(笑いと詰問)を戦わせた ?
後日、そのご報告をさせていただく。
坂道を登る桜三里は、車の列が続き、一台一台とライトが点灯し
始めた。昼間の陽射しの残り火か ? 窓を開けると、そこから淀んだ
ゆるい熱風が頬に吹きつけて来た。
黄泉の国から其処に住む人々が、現世の我が家の家族の元へ帰って
来る。
8月13日の迎え盆に・・・
居間に位牌を並べたお棚を出して、四隅におんな竹とお経を書いた、
たんざくを掛ける。
不思議なことに、ビ-ッ ビ-ッ ビ-ッ と竹の鳴る音で・・ ?
仏様が来なさった・・・と噂する !?
耳を済ませて聞いてみて下さい、 ビ-ッ ビ-ッ ビ-ッ ?
ご先祖様が黄泉の国から、ひと時の里帰り、賑やかですね・・・!?
夏のお盆月は、あの世とこの世の人達が一堂に会してご縁を確かめる
一族郎党のお祭り・・・。
私は、間に合わなかったが17日、お墓参りに帰省する。
親兄姉たちに、何の報告が出来ようか ?
私の掛け替えの無い竹馬の友のFちゃんがいる ?
そして、私を慕った後輩のG~ん がいる ?
「 Y やん ! まだ来んのか ?(来ないのか)」 墓地の中から
彼らが呼ぶかも知れない ?
「遣り残したことを済ませたら行くけんの、もう少し待てよ !?」
小さい頃や灰色の青春に、何時も眺めた、大島の向こうへ沈む夕日、
あのセピア色の不思議な光景は、
「 まだ ! そのままかい ? それとも変わったかい ?」
ばあばと過ごした・・枕を並べた隠居の家は、もうない・・・。。。
合掌