Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

間もなく登場、「FASTECH 360」。

2005-03-09 23:04:48 | 鉄道(JR)
JR東日本が計画を進める新幹線高速化。
目標の時速360km/hを達成するべく、新幹線専用車と新在直通用車両(ミニ新幹線)の二編成の試験電車を製作するとしていた。
今回、前者がE954系として6月に完成する運びとなった。ちなみに後者はE955系として2006年春に落成する。

「新幹線高速試験電車 FASTECH 360 まもなくデビュー ~世界一の新幹線を目指して走行試験を開始します~」

まず、「FASTECH」とは何の略か?と思ってしまったが、プレスリリースを見ると意味は解説されていた。「FASt TECHnology」-「高速技術」を短縮した造語とのこと。
読みは「ふぁすてっく」。ちょっとゴロが悪い感もあるが、ともかく試験車両の愛称になる。

E954系は「FASTECH 360 S」、E955系は「FASTECH 360 Z」と呼ばれる。「S」は新幹線の頭文字、「Z」は在来線の頭文字から取っている。「FASTECH 360 Z」のイメージ図を見て、ふと懐かしい、JR東日本の在来線用高速試験車「TRY-Z」を思い出してしまった。
また、両者の愛称を並べて書き出してみると、車のグレードを連想してしまうのがちょっと可笑しい。

愛称にまつわる感想はこれぐらいにして、外観を見てみる。
まず、塗装がいい。上半分緑、下半分を白で塗り分け、窓下にシルバーメタリックの帯が入る。
結構上品な感じだ。
外観も発表時のまま、両端の先頭車デザインが異なる。
しかし、8号車の先頭部デザインがちょっと見、500系に見えてしまうのは気のせいだろうか。
1号車はN700の延長線上にあるデザインだと思うのだが・・・。慣れるには時間がかかりそうだ。
実車登場時にはどうなっているのだろうか。

あと、色々と見てみると航空機よろしくエアブレーキを装備していたり、高速化と静粛化を徹底して追求してきているのはよく理解できた。
実車の登場が待ち遠しい。

そして、記事では、最高速度を405km/hとし、6月から仙台・北上間で夜間の走行試験を週2回、約2年間続けるという。
最終的には2011年頃に予定される新青森延伸に向けて導入される新車両へ技術的なフィードバックを行う予定となっている。

試験運転が夜間ということで、恐らく営業運転終了後に実施するのだろう。
実車を見る機会は極めて限定されることになりそうだ。

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1 コメント

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Unknown (走ルンです)
2005-04-19 18:20:26
トラックバックありがとうございます。

 北海道新幹線着工の不透明さを見るにつけ、JR東日本にとっては北海道新幹線はリスク要因かもしれないなどと思ってしまいます。それでも必用な技術開発は手が抜けないところです。がんばって欲しいですね。

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