岐阜の路面電車、レール撤去本格化。

昨日の中日新聞の記事を見て、いよいよ岐阜市内でもレールの撤去が始まったことを知る。

以前お伝えしたように岐阜県、岐阜市及び名鉄との間でレールの撤去に既に合意し、その合意に基づいて撤去工事が始まった。
工事は年内一杯までは事故が発生しやすい交差点部分のレール撤去を重点的に進めていくという。

レールを活用して路面電車復活を目指す運動についても先の記事では触れられているが、レールの撤去が本格化したことで残念ながら実現は遠のくことになる。
それに、「レールの撤去」という状況が周囲にもたらす効果はあまりにも大きい。
「路面電車の終焉」、それを視覚的に物語ることになるのだから。

今回、レールが撤去されることで、車は通行しやすくなることは間違いない。
しかし、そのことで岐阜市街の活性化に繋がるとは思えない。
路面電車が消えて一年半が経過しようとしているが、市街地の衰退にストップがかかったという話は聞こえてこない。
こちらの不勉強もあるけれども。

昨夜、新快速で名古屋へ向かった。
その車中から名鉄岐阜駅の手前から名鉄岐阜駅前へ伸びる路面電車の線路を見る。
まだこの部分の工事には手が着いていないが、いつかは撤去されることになる。
残り短い時間の中、照明に照らされた線路は相変わらず銀色に光っていた。