Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

客車列車が発着していた、15年前の姫路駅。

2005-11-02 06:06:55 | 鉄道(JR)
高架駅になるのも間近な姫路駅。
その片隅、現在の様子からは想像できないかもしれないが、15年前は播但・姫新線に客車列車が走っていた。

当時でも普通客車列車が全国的に退潮しつつある中、播但線・姫新線ではDE10やDD51が50系客車や12系客車の先頭に立っていた。
JR東海管内ではそもそも「客車列車」を見る機会が希。
それだけでも驚きである所に持ってきて、姫路で客車列車の姿を見る事が出来たので、何だか儲けた気分になった事をよく覚えている。

しかし、大阪からも近かった「客車列車の楽園」も1992年3月ダイヤ改正で七尾線電化で捻出されてきたキハ28・58で置き換えの上、全廃されてしまった。
新たに播但線・姫新線に投入されたキハ28・58の中にはオールロングシート化された5500番代も含まれ、旧所属線区の雑多な塗装と相まって異彩を放っていた。
確か、七尾線旧急行色、七尾線一般色、小浜線色等々と一時は「百鬼夜行」の様相を呈していた記憶がある。

そして、1999年の播但線電化に伴い、これらの気動車は播但線姫路口から姿を消した。
今は103系3500番代が播但線電化区間の主役となっている。


それにしても、この15年間で客車列車→ディーゼルカー→電車と播但線姫路口の変遷は著しいものがあるが、時が下っていくにつれて編成は短くなる一方。
今では二両編成が基本という所に、時の流れ、合理化の進み具合をかいま見たような気がする。

この103系も「貴重な車」として、いつか注目される日が来るのだろうか。
果たして、それはいつの日か。

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