Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

名鉄「ミュースカイ」増備決まる。

2005-05-25 06:29:05 | 鉄道(都市部)
名古屋鉄道平成17年度設備投資計画については、以前書いた記事で触れているが、それに関連した新聞記事で「中部国際空港関係の車両増備は検討中であり、空港線の利用状況を見極めて5月中に結論を出す」旨の説明があった事を今日まですっかり忘れていた。

前置きが長くなってしまったが、この件に関する名鉄の結論はこんな形となった。
「 『ミュースカイ』2000系の輸送力増強について」

具体的には次のようなものとなる。
・「ミュースカイ」こと2000系を18両新造する。
・18両の内訳は中間車10両と4両組成2編成8両。
・新造される中間車10両は現行の3両組成10本に組み込み、4両組成とする。
・最終的には現行の3両組成10本が4両組成12本に増強される。
・今回発表分の投入は来年4月から7月頃にかけて順次実施する。

結局、中部国際空港の需要が予想以上だったということで、車両の増備に踏み切ったことになる。
それに合わせて現在2面2線で運用されている中部国際空港駅の線増も決まった。
こちらは既に準備工事が終わっている外側2線のいずれかに線路を敷設して3線とするもので、これによって列車の増発や特急・急行の所要時間短縮、将来の運行本数増加に対応することが可能になるという。
線増されるホームの供用開始は来春のダイヤ改正を予定。

2000系の方は、恐らく増備されるだろうと思っていた。
ちょっと予想を超えていたのは中部国際空港駅の線増か。
現状の利用に対する輸送力では苦しいため、あらかじめ確保してあった線路敷を早期に活用して将来の需要の伸びにも対応しようというものだろう。
その意味で輸送力増強に抜本的に手を打ってきたと見ていい。それでもなお、1線分の拡張余地はある訳だが・・・。

それにしても、2000系の増備が3両組成の追加ではなく4両組成化という形で来るとは正直意外な気もする。
3両でも空席の目立つ列車はあった(目撃した列車が夕ラッシュ時だったとか些か偏りがあることは否定しない)し、あえて4両化せずとも3両組成で良いのではなかったかという気もしないでもない。
それよりも増備される中間車はどんな装備を備えてくるのだろうか。
気になるのは、「ミュースカイ」の手荷物スペースが少ないという批判が利用者から寄せられている新聞記事を見ているので、その批判に名鉄がどのような回答を出してくるか興味がある。

今回の増備が完了すれば、常時予備車両を使用する現在の状況は解消される。
予備車両が確保されるということは、今年のGWのようにパノラマSuperが総動員される事態は早々に見られなくなるということでもある。

加えて、3両編成の「ミュースカイ」の活躍が見られるのも来年の初夏頃までとなる。
また、車両の増備が行われる間、3両組成と4両組成の「ミュースカイ」が混在することになる。
そうなると、この2本を連結した「7両組成」は果たして出現するのだろうか。

ただ、考えてみると車両の投入は計画的に実施されるため、4両化が完了するまでは3両組成と4両組成を完全に分離して運用していく可能性が大きいだろうから、7両組成の「ミュースカイ」の実現は難しいような気がする。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (r104)
2005-05-29 14:28:23
「THE diary from」のr104です。

トラックバックいただき有難うございます。



名鉄の決断は早かったですね。それだけ「ミュースカイ」が好調という事なのでしょう。

返信する