Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

ふーん。

2004-06-12 07:05:44 | 鉄道(岐阜の路面電車と周辺情報)
名鉄3線・岐阜市長は無償譲渡を主張

岐阜市長いわく「これまで地域から恩恵も受けている。交通機関として、企業の社会的使命もある」と言い、名鉄も恩恵を受けているように言っているが、行政の一方的な発言に過ぎないという印象を受けた。
そう思う理由は次のとおり。
・30年以上も前に岐阜市議会で「路面電車の廃止」を決議し、その決議を放置して今に至っていること。
-決議通りであれば、今回の名鉄の撤退は岐阜市にしてみれば歓迎すべき出来事のはず。決議と(存続させるという)現在の動きは全く正反対である。議会もこの決議を「過去のもの」として無視している(議事録を見る限り、今の市議会議員の多くは決議があった事自体を認識していない)ように思える。
・道路幅が狭い事を理由に軌道内への自家用車乗り入れを認めて路面電車の円滑な運行を困難にしていること。
-時々利用するが、交差点の右折車待ちが多く、結果として遅れることが多かったように思う。
・前項と同じ理由で停留所に安全地帯の設置を拒み、利用者が安全に乗車することを困難にしていること。
-道路にペンキで線を引いただけの停留所なんて、いつ車が突っ込んでくるか分かったものではなく、「気軽に」乗り降りなんて到底できたものではない。実際、途中の停留所から乗り降りする人は少ない。

そういった一企業ではどうしようもない環境を放置しておいて、その結果として赤字に耐えられなくなった名鉄が撤退を表明すると、泥縄式に安全地帯を仮設する交通実験をやったり、非常にドタバタしている印象を受ける。
この話題はなかなか興味深いので、何か動きがあれば触れていきたい。


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