名古屋周辺に住んでいる鉄道ファンの大半が誇りに思う「パノラマカー」こと名鉄7000・7500・7700系。
1961年に登場してから40年以上の時が経過しているが、全く古さを感じさせない。
しかし、寄る年波には勝てず、新車の導入が進む中で少しずつその数を減らしている。その終焉の時はいつか、というのが注目されていたが、3月5日の日本経済新聞名古屋版にこんな記事が掲載されていた。
「名鉄の名車両「パノラマカー」2010年メド全車廃車」(web未掲載)
一般の人の目を惹く車だけに、いつかはこの種の報道があると予想はしていた。
しかし、いざ実際に記事を目の前にすると、ショックはそれなりにある。
記事を要約すると、輸送力が新車に比べて2/3しかないこと、電力消費が新車の二倍以上になること、40年以上昔の規格の部品を使用しているため、摩耗率の高い部品が多く補修コストや手間がかかるため、名鉄は順次省エネルギー車両に代替していくことを決め、7500系(2枚目の写真)については年内に全車廃車予定。
また、同社は鉄道ファンや関係者の要望に応えて引退後の車両の保存を含めて第二の「人生」について検討していくという。
ついにパノラマカー全廃のタイムリミットが示されてしまった。
ある人が「ブルーリボン賞を獲った車でもエバーグリーン賞が取れるかも」と言っていたのを小耳に挟んだことがあったが、どうやらそれは叶わぬ夢に終わりそうだ。
考えてみれば、同時期に登場した私鉄の電車の多くはとっくに現役を退いている。
車齢30~40年クラスの電車が100両以上も在籍し、第一線で活躍している事自体が奇跡のようなものかもしれない。
まぁ、名鉄の物持ちの良さは今に始まった訳ではないけれど。
目下の所、中部国際空港行急行にも使用される等、「まだまだ現役」という感じのするパノラマカー。
最後まで生き残るのは三河線のワンマン運用が主な仕事になった7700系(3枚目の写真)か、それとも本線に最後まで残る7000系だろうか。
もし、最初に登場した編成が2010年まで生き延びたと仮定した場合、引退時の車齢は49年。
50年近く第一線で走り続けた電車というのは、極めて長寿の部類になる。
車齢が車齢だけに他の私鉄で再起することは恐らく望めないし、都落ちした姿を見たいとも思わない。最後の最後まで元気に走り続けてくれればいいと思う。
だが、見方を変えれば全廃までまだ5年もある。
時間はまだたっぷりと残されているし、まだまだ第一線で活躍する姿を見ることができる。
岐阜方面が落ち着く4月以降、ヒマを見つけて乗車したり、カメラを向けてみたい。
全廃間近になると、落ち着いて乗車も撮影も出来なくなることは目に見えているので、今の内に楽しんでおいた方が良いと考えるが、どうだろうか。
それにしても、「名鉄」を象徴する車が消える日が近づいてくるというのは、理性では十分理解し、覚悟もしていたとはいえ、やりきれないねぇ・・・。
名鉄パノラマカー全廃、最近その数を減らしてきており、いつかこの日が来るのだろうとは思っていたのですが、2010年で全廃ですか。まだと言いますか、もうと言いますか、ついにその日が近づいてきたように感じました。
生まれつきの鉄道マニアを自負する私にとって、名鉄といえば真っ先に思い浮かべるのが「パノラマカー」であり、今でも名鉄に乗車する際、パノラマカーが来ると、そのフォルムに見入ってしまいます。そのデビューから40年以上過ぎても色あせない斬新さは、いかにこの車両が優秀な車両であったかを物語るとともに、現在の名鉄の看板列車になった「ミュースカイ」と並んでも見劣らないと思います。
おっしゃるとおり、まだ5年はあります。今のうち悔いが残らないようにしっかりと乗車また記録する必要がありそうです。
ですから、必ず最低一編成は動態保存され運行される
に相違ありませんから、あまり心配しすぎない方が
良いと思いますよ。
現在、まだ布袋駅の引き込み線に7503-7504(6両)が、完全な形で留置されていますが、こちらはどうなるのでしょうか?
布袋駅の引き込み線に2月ごろいた3色の5500系もその後全車解体でした。(5500系はさよならイベントがあっただけ7500系よりマシですね)
7501Fが間内で解体中、という話は承知していましたが、そこまで解体が進んでいるとは知りませんでした。情報提供、ありがとうございます。
>7500系の動態保存は絶望的か?
「先頭展望車」というオリジナリティは7000系にあるので、その意味で改良型の7500系の価値は相対的に低いと言わざるを得ません。個人的には残念な話ですが。
今回の7503F、数ヶ月前の5500系に限らず、布袋の留置線には廃車を前提とした車両が留置される事が多いです。例えば、10年前にはHL車や豊橋鉄道への譲渡を控えた7300系が留置されていたことが思い出されます。
全車の解体が終わるにはまだ時間があります。「鉄道の日」関連で何かイベントでも、と思わなくもないのですが難しいでしょうね・・・。
それはそうと、昨日布袋に留置されている7503Fを見てきました。その顛末は8/15付けの記事をご参照ください。
名鉄は3400系を走らせ続けていたので、パノラマカーもそういう扱いをしてくれるかな、という期待と、8800系パノラマデラックスがあっさり解体されてしまったから、パノラマカーも危ないかなという気持ちの両方があります。静態保存では、「屍骸」のようなので、何とか動態保存してほしいですね。
個人的には是非動態保存を、という気持ちが強くあります。
ただ、最近の名鉄のドライな対応を見ていると、その可能性は次第に低くなっているようにも思います。
>静態保存では、「屍骸」のよう
全くそのとおりで、中京競馬場の保存車を見に行こうという気にはなれないというのが正直な気持ちです。
やはり可能であれば、一編成の動態保存を。
ミュージックホーンを鳴らして走る姿を折に触れて見ることが出来れば言うことはありません。
最後に、半年前の古い記事にコメントをいただき、ありがとうございました。
また今後もよろしくお願いします。
自分が子供の頃から馴染みのあったパノラマカー・・・
電車で最初に展望車を開発した車両・・・
パノラマカーに乗る時は、必ず前の展望席に乗るのが当たり前でした。
これも再来年までに全廃・・・
名車なので鉄道史に名を刻むでしょう。
電車に乗る夢を与えてくれた車両でもあるのでパノラマカーの雄姿を見届けたい・・・
名鉄も今後は、展望タイプの車両を創らない方針で伝統が薄れてつつあります。
何故か名鉄と小田急は、共通点があります。
1.展望車
2.特急車両の全車禁煙
3.ウリ二つの車両
4.伝統のある車両が数をへらしている。
パノラマスーパー(全車特別車)ですがこれも廃車するのも勿体無いですね!!
噂では、1008Fが台車やパンタグラフが外されていました。また、1008Fの他1003Fと1005Fと1009Fが運用を離脱しているようです。
元名鉄キハ8500形北アルプスや小田急10000形ロマンスカーみたいに地方鉄道での使い道があるのかな?と思いましたが、これも叶わぬ夢のようですね!!
パノラマカーとパノラマスーパー(全車特別車)に電車に乗る楽しみや乗せてくれたことに感謝しています。
お知らせ。なんだったら、名古屋にできると噂されている鉄道博物館に展示すればいいじゃないのとつくづく、思います。今思えば、初めての電車の音が「パノラマカー」ミュージックホーン。みんなの夢を乗せた「パノラマカー」。幼稚園~小学2年生のときは、横入りしてでも乗りたかった展望台。
ありがとう!!そしてさようならみんなのパノラマカー。
夢は変わったのでいいのですが、なくなると、なるとやっぱり鉄ファンじゃなくても寂しい。
まぁしょうがないですね、換えのパノラマカーの前と後ろのライトは今は、作られていないみたいだし、コストが高すぎるみたいだし、改造も無理そうだし、しょうがないですね。
始まりには終わりがあると言うことを改めて知りました。
次はμスカイDXみたいな感じの特急電車が出てそれに期待しましょうね。