Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

稲沢にやってきた元JR東日本103系。

2005-07-29 18:34:08 | 鉄道(JR)
何の前触れもなく稲沢にやってきた甲種輸送列車。
通常、「甲種輸送=新車」であることが多いが、今回の列車はちょっと違う。

いつも見慣れた103系。
しかし、JR東海の管内から姿を消して久しい。
その103系が目の前にいる。しかも東海管内では見慣れぬオレンジ色で。
ちなみに、この列車が走る事は鉄道雑誌にも掲載されていなかった。

前置きが長くなった。
様々な情報を総合すると、JR東日本・武蔵野線で活躍していた103系8両がJR西日本へ譲渡され、住み慣れた東京を離れ、西へ向かうことになった。
その途中を撮影したことになる。
まさか、オレンジ色の103系を名古屋地区で見ることになるとは思わなかった。


先頭に立つのはEF65 1012。

停車位置に架線柱がかかってしまったのが惜しい。

103系の前には、クモヤ145-1051(JR西日本・京都総合車両所所属)。
新しい仲間を迎えに上京していた事になる。

機関車の次位で回送される様子は初めて見た。
おそらく「控車」として連結されているのだろう。

あらゆる意味で珍しいこの列車。
稲沢には13:59に到着、20分停車の後、西へ下っていった。

もう終末近いJR東日本の103系が西日本へ。
JR尼崎事故を受けて321系の設計見直し、ひいては投入スケジュールの変更が不可避となった結果、当面の車両が不足するため、急遽ピンチヒッターを必要としたのだろうか。

今回の投入事情はいずれ明らかになるとして、JR東日本に残っていたら今年度末で命運を断たれる電車が西日本で生きながらえる。
どういった姿でどこを走るのだろうか。
そんな事を思いながら後ろ姿を見送った。

おまけ:この甲種輸送の30分ほど前、ほぼ同じ停車位置にこんな機関車が止まっていた。

EF66の新更新車色もすっかり馴染んできた。



CGI

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