今日で閉館となる「近江鉄道ミュージアム」。
その訪問記も今回で最終回とするのが綺麗な終わり方かなと思う。
話は18日の現地に戻る。
屋外展示車両の見学・撮影を一通り終え、足は「近江鉄道資料館」の方へ向いていた。
早速中に入る。
資料館に入ると大きなパンタグラフが出迎えてくれる。
あまり意識してパンタグラフを見たことはないが、こうして改めて近くで見てみると「大きい」という印象を受けた。
その . . . 本文を読む
見事な電気機関車三並びに暫しため息一つ漏らして、後ろを振り向く。
すると後ろにも古典電気機関車がいた。
ED4001。
元東武鉄道の機関車で近江鉄道には1973年に入線している。
「デッカー」一族に属する機関車だが、一足早く2004年に廃車されている。
この機関車の価値は先の三両と比べて決して劣るものではないが、やはり「車籍なし」というのが大きいのだろうか。少し離して展示されている。
説明板が用 . . . 本文を読む
「ひこにゃん」で一躍その名を上げた「彦根城築城400年祭」。
その一環として近江鉄道では彦根駅構内の一部を「近江鉄道ミュージアム」として一般公開している。
「彦根城築城400年祭」の終わりは11月25日。
「近江鉄道ミュージアム」の方もそれに合わせて一般公開を終了する可能性は否定できない。
という訳で終わり間近(ということにしておこう)の彦根駅に降り立ったのは11月18日の日曜日。
時折小雨が降 . . . 本文を読む
川根両国から千頭へ歩いて戻ることにした。
バック運転とはいえ、「かわかぜ」号が走る所を見てみたい。
両国橋を渡り、井川線が見下ろせる撮影ポイントを見つけた。
ちょうどDD20形の重連に後押しされる形で井川行きが走り去って行った。
最後尾についているのはDD20 4。
午後にもなって機関車が重連で牽かなければならない程の列車を仕立てなければならないとは、井川方面は相当賑わっているようだ。
DD . . . 本文を読む
川根両国駅を離れ、周囲を散策する。
といっても、両国橋へ移動しただけだが。
そこから川根両国車両区を一望することができた。
繁忙期ということもあって機関車は悉く出払い、構内には貨車が数両佇むのみ。
そんな静かな車両区の奥にいる筈、探している「物件」はないかと構内を見回す。
しばらく見回している内に、「それ」は見つかった。
DD107の廃車体。
「廃車体」というのが信じられない位に塗装され、 . . . 本文を読む
台風被害で運行を断念した高千穂鉄道の運行可能区間を継承して再起を目指す神話高千穂トロッコ鉄道。
国土交通省への申請に際してネックになったのは安全を担保するための運転資金。
その対策として2億円を目標とするオーナー制度をはじめとする募金制度を立ち上げたが、状況は芳しくない。
かような次第で、神話高千穂トロッコ鉄道を巡る情勢を見ていると、どう贔屓目に見ても八方塞がりな印象を持っている。
そんな中、状 . . . 本文を読む
千頭行き列車との行き違いを終えた「かわかぜ」号。
井川方に連結された機関車では機回しの準備が始まった。
運転士と車掌が会話しているのが見える。
客車からDB9が切り離されてゆっくりと転線する。
運転士は後ろを見ながら運転する。
この辺りは車のバック運転と感覚的に違うところはないだろうなと思う。
機関車は千頭方面へ移動する。
その途中で客車と並ぶ。
機関車と客車を比べると、機関車の方が若干高 . . . 本文を読む
前回から約一週間空いてしまった。
「もう飽きた」という方もいるかもしれないが、大井川鐵道の旅はもう少し続く。
閑話休題。
「かわかぜ」号は終点、川根両国駅に着いた。
機関区を併設していることもあって、構内は広々としている。
井川線自体は何回も乗り、完乗も達成しているが川根両国駅に降りたことはなかった。
今回の乗車でそれが叶ったのが嬉しい。
千頭行きがDD20 4に牽引されて姿を見せた。
客車 . . . 本文を読む
DB9の機回しが終わり、発車を待つだけになった「かわかぜ」号。
発車前の時間を利用して機関車に近づいてみることにする。
やはり気になるのはキャブの中身。
よく見ると床からクラッチペダルとシフトレバーが生えている。
このことから、DB9が機械式変速機を備えていることがわかる。
そして、日本の私鉄における機械式変速機を備えた内燃車両も今や大井川鐵道のこのDB8と9の二両だけになってしまった。
機関 . . . 本文を読む
いよいよ「かわかぜ」号が入線してくる。
それだけで楽しみだが、同時に不安でもある。
これには理由がある。
「かわかぜ」号に乗って、なおかつ撮ろうという理由の一つに、牽引する機関車が
挙げられる。
「かわかぜ」号の機関車はDB1形かDD20形が充てられる。
特に前者は「かわかぜ」号以外の定期運用は持っていないので、これを見ようというのが今回の旅のきっかけになっている。
もしこれでDD20形が来よう . . . 本文を読む
人でごった返す千頭駅の切符売り場。
「ある列車」の乗車方法について尋ねる。
すると、一旦駅の外へ出て専用窓口で買うようにとのことだった。
指示に従って、外へ出て乗車券を買う。
それにしても、お盆の真っ只中ということもあって凄い人出だ。
SL急行はフル運転、長編成で運行される訳だ。
時間が少し出来たので駅構内を散策する。
本線を見ると、蒸気機関車、電気機関車、電車が並ぶ。
目を井川線乗り場に転じ . . . 本文を読む
抜里駅での小休止を終えて千頭への旅を再開したいと思う。
次の千頭行は10時59分。
大体一時間、駅周辺を散策していたことになる。
そして、やってきた電車を見て絶句。
真夏の暑い盛りに非冷房車がやってきた。
側窓は勿論全開。
その非冷房車、モハ421+クハ571の編成は馴染み深い。
というのも、元近鉄養老線で活躍していた車だからだ。
さらにルーツを遡ると改軌前の近鉄名古屋線特急車まで遡る。
そ . . . 本文を読む
金谷発9時16分の普通列車。
元近鉄16000系の二両編成はゆっくりと動き出した。
車内は座席が全て埋まり、金谷を出た時点で立ち客も出る盛況ぶりだ。
数分走って新金谷に到着。
車庫のあるこの駅では蒸気機関車が出番待ちといった趣で待機中だ。
一本目のSL急行は何と7両編成で運行されるようだ。
ここでもお客が乗り込んでくる。
元特急車とは思えない、スローペースで電車は走る。
30分程乗って抜里駅で . . . 本文を読む
既に廃止届を国土交通省へ出している三木鉄道。
その廃止日が3月31日で確定したことを知る。
「三木鉄道、最終運行は3月31日」(神戸新聞、11/1)
元々今年7月に廃止届を出した時点で、「中途半端な時期の廃止はないだろう」と思っていただけに、今回の展開は予想がついていた。
鉄道ファンの間でも廃止時期を繰り上げての「3月廃止」は既定路線、という印象が強かった。
結論としては、年度内で撤退する鉄道 . . . 本文を読む
第三セクターでの存続が決まった茨城交通湊線。
その茨城交通湊線存続の前提となる再生計画が国土交通省へ提出されたことを知る。
「湊線再生計画提出、乗客目標12年度で68万人に・対策協議会」(NIKKEI.NET、10/30)
「茨交湊線の存廃問題:国交省に対策協、再生計画提出 利用者減歯止め数値化」(毎日新聞、10/30)
「湊線再生計画を提出 国、来月にも承認」(asahi.com、10/30) . . . 本文を読む