森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:原動力

2011年03月26日 07時15分17秒 | 日記
弥生、3月ももう少し。
とても良い季節に未曾有の災害が起こってしまいました。
心を持つ人として、映し出されるものから、
その人々の生活をイメージしてしまうと、
心が痛みます。
自らの人生を無意識に投影してしまい、余計、心に揺さぶりを与えます。

しかしながら、被災地の仲間や知人からメールをいただきはじめ、
こちらから連絡は控えていましたが、
そういうメールをもらうと、日本国が呼吸を取り戻すために、
その環境の一員として、前に進めます。
日記も再開です。

地震後、大学では卒業式が行われ、
第5期生が巣立っていきました。
森岡ゼミからは5名が巣立ち、
それぞれに色紙に言葉を贈りました。

また、卒業生一同には私の好きな言葉の一つを贈りました。
哺乳類という生物である以上、
もっとも生きている原動力である「愛」を抱くことの大切さを
みんなに贈りました。

卒業パーティー、謝恩会はどちらかといえば、質素で、
それは逆によかったです。
思い出に浸る意味でも。
クラブでどんちゃん騒ぎよりも、
ゆっくり語り合うのが、大人の仲間入りとしてはとても良い感じでした。

大学院生たちも2年間の研究生活を終え、
9名が修士となりました。
各分野のリーダーとなり、それぞれの業界を支えてもらいたいと思います。
スタート地点にたったにすぎません。

知り続けるということは我々の義務なのです。
義務を放棄することは、プロフェッショナルとして失格です。
ぜひとも、邁進してください。
まだ若い。
身体と心は不可分。
体がエイジングしてくると、心に無理が利かなくなる。
私も、あと何年、この原動力でやれるかというと、いささか不安になり、
いつ引くべきかと考え始めています。
引き際を考えるということは、
少し弱気になっているのだと思いますが、
そうではなく、やるべき仕事があといくつかと思い、
それが見え始めてきました。
それを終えると、おそらく役割を全うしたのだと思います。
大学院で研究している者たちは、それをひょいと超えてもらいたい。

卒業式後、北海道に向かい、3連休は札幌で講演を行いました。
機能解離に関しての講演は、私なりのリーズニングを提供しました。
どのように早期リハを提供するか、
人間の心の理解、そして子供の発達の理解などのエッセンスを入れ、
そして神経の構造と機能について理解する。
それらを統合し、いろんな病理を解読する。
そのようなプロセスを意識しているセラピストは
とてもクレバーであり、
臨床が楽しいと思う。
パスなのでロボット化しているセラピストはとても悲しいと思います。

3月は沖縄から北海道まで移動は相当なものでした。
3月20日、札幌で40歳の誕生日を迎えました。
大台です。
みなさんから誕生日メールをもらい感謝です。
ゼミ生からはマカロンをもらいました。

出版の準備をしつつ、昨日より岡山に来ています。
今日は10時から3時まで講演です。
明日は東京です。

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