森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:intention

2011年05月20日 09時12分46秒 | 日記
昨日の発達系理学療法学の授業では,
4か月~5か月の乳児の運動発達を取り上げました.
今年度の2回生は純粋な感じで,学力的な物差しはまだだが,
素直な感じでよい.
0か月~6か月までがある意味ひとくくりであるが,
何か月で何ができるということを記憶するよりも,
何ができるためには,何の発達が必要.
そして,それが発達するためにはどのような環境が必要であるか,
個人と環境因子を把握していくことがずっと重要です.
巷には国家試験予備校のような学校もありますが,
教育者として恥ずかしいことでもあります.
国家試験予備校であれば,学部教育は必要ではありません.
もちろん,教育上,国家試験に受かることは重要なものでありますが,
その前にきちんと人間を理解していく,そして考える能力を養わないと,
臨床に出て,とんでもないことが待っているのです.
記憶と思考,その間でいったりきたりするそんな臨床が必要です.

昼からは神経系理学療法学の授業であり,
今日は失行の評価と治療について話しました.
専門となると,ついつい難しくなる傾向があり,
今年はできるだけ封印しようと心がけていますが,
ついつい出てしまうのです,,,反省です.
もっとわかりやすく伝えなければなりません.
デモを見せながら,どのように介入するかという点を,
いくつかの神経科学研究を用いて,伝えました.
実習授業があれば,よいのですが・・・
そうすればもっとゆっくり理解を促進させることができます.

その後,教授会,研究科委員会に出て,
18時ごろより,いよいよ宮崎学会の準備をと思い,
開始しようと思いましたが,その前に,昨年までの科研費の成果報告書,
そして,新規の科研費の交付申請書の作成を急がなければならなく,
そちらを優先せざるをえません.
このような時期に必ず,査読とかが入り,
Exp. Brain Res.の投稿は面白い実験でしたが,
日本語のように英語はすらすら書けませんので,
時期がまずく,適当な査読はできませんので,お断りしました.
また,海外本の依頼が来て,そちらは締切に余裕があるので,
忙しくなるのを前提にお受けしました.
大変になるのを承知で引き受けてしまう.
もう性分ですね.
実験研究がしたい,という欲求がこんなときはどうしても湧いてしまいます.
臨床で管理職になったセラピストが臨床したい!と思う気持ちといっしょでしょうか???わかりません.

今日は岡山,明日は東京です.
先日ブログでマッサージ,アロマのはしごをしたと書いているのをご覧になられたようで,
ホテルにはマッサージとリフレクソロジーをつけていますとありがたいお言葉が.
感謝する次第です.
なんでも書いてみるもものです.
動く,しゃべることで相手の意図を読み取る,
まさに心の理論の醍醐味です.





最新の画像もっと見る