森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

意識の境界線

2007年12月04日 23時45分25秒 | 過去ログ
今朝は名古屋から帰り、仕事に向かう。
木枯らしが舞い、風の音からも寒さを感じるが、
実際に出てみると、そうでもない。
寒いはずなのが、あまり感じない。
別に病気でもない。
体調も回復してきた。

大学と自宅は公園を挟んであるだけだが、
その公園も紅葉と枯れ木が混在している。
その公園を歩く自分がすきなのだが、
その寒さを感じないのは、意識の問題か。

注意が季節感に相当に集中していると、
つまり、視覚の色のハーモニーに集中していると、
体性感覚に基づく不快な寒さを制御するのか・・・
視覚に基づく快情報(あえて感情も含むので刺激でなく情報とする)に
意識が引っ張られ、
不快な寒さ(暑いのは得意だが寒いのは不得意)を消去する。
むしろ、その寒さが心地よい肌触りになっているようだった。

まさに、緑と赤の境界線な感じだ。
意識が脳のなかで100%で展開されているのなら、
それもわかる。

痛みの意識に似ている。
体性感覚野には0.1sec、その後の意識化までには0.3sec程度、
このタイムラグに注意の集中が起これば、意識化されない。
先日の高速道路の事件や、スポーツ中の出来事も、
時間的にも空間的にもこのラグの間の脳のなかの出来事かもしれない。

時間分解に基づく脳研究が面白いのかもしれない。
意識を取り扱うのなら。


今日は、院生の研究、そして院生、学部生の財務の仕事、
財務の仕事は秘書である、自分の秘書を自分がしている。
研究費で賄えばいいが、それも面倒だ。
自分でやらないと気がすまない性格がたまには仇となる。
分身がほしいものだ。

結構、院生の出張や、院生の備品に時間がとられ、
さらには、先日の健康科学研究所開所記念シンポの原稿書きにも
小一時間とられた。
一時間程度の原稿なので、力がないが、
1時間あれば、原稿用紙10枚はいけるかな。
このブログもたまには、原稿用紙5~6枚にいっているし。
ブログをタイプするのは正味10分以下なので、まずまずかな。

やっと17時前に終わり、
冷水先生とアムステルダムの学会のシミュレーションをした。
早く飛行機をとらないといけない。

後に、理学療法MOOKの編集の最終のつめ、
そして同時期に予定される「身体運動学」を確認し、
福岡の理学療法学会の演題を読み、コメントを記し、

病み上がりなので、19時半にお暇した。
その代わり、明日に残した仕事は山のようだ。


毎日、明日行う仕事をメモするようになったが、
大体8~9ぐらいある。

その日に終わるのは(もちろん終わらせないといけないものもある)、
4~6ぐらい、2~3残っていくのだが、

必ず、また8~9になっている。
どこから降って沸いてくるのだろうか・・・・

10月に仕上げた英文が2本ともrejectとなった。
国際誌は年々早くなる。
1週間ほどで決まる。

修正し別の雑誌へ投稿しないといけないが、
また、12月に2本書こうと思っているので、
そういうのもどんどん蓄積され、いつかはフォルダ内に存在するのみとなる。
そんな論文が毎年毎年蓄積されるので、日の目を浴びないやつらが、いっぱいいる。

いつか日の目を浴びさせてあげたいのだが、
毎年毎年、自らの思考や思考水準が変わっているので、
アポトーシスさせるのも存在しているのも事実だ。

論文は旬である。

人の思考は月日がたてば変わる。

そのときに、旬な状態で、売り場に出さないといけない。

授業はおろそかにできない。
しかし、授業だけに時間がとられては、
大学教員としてのプロではないと自らにムチを入れる。

それが仕事だ。



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