森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

ケイケイワンのケイレン

2008年01月09日 08時13分08秒 | 過去ログ
7日より平常授業がスタートし、現実につき戻される。

月曜は授業「人間発達学」、ワーキングメモリの発達を終え、
ほぼ範囲が終了。

神経系の発生から始まり、胎児の脳、そしてマクリーンの3層説にしたがい、
情動・感情・認知・行動・身体の発達について、
「心の理論」「ミラーニューロン」「ホムンクルス」ワーキングメモリ」などを
キーワードに説明してきた。

もう一度、脳を学ぶをざっと読んでもらいたいし、
模型を作っていないものは早速に作ってもらいたい。

午後は、神経系理学療法学、
学習における誤差調節モデルを作動させるための臨床について、
実技を交えながら述べたが、
頭がどうも固くなっているようだ。
セラピストの頭が固くなると、
患者のこころや筋をも固くなるよ。

いらない講義が干渉すると、学生の頭が混乱する。

21世紀が到来してもう何年過ぎたことだ。

近未来のリハビリテーションは、どこに向かうのか?
すこし、いや大いに心配だ。


その後、ゼミを行い、facial cognition, apraxia,
joint attention等の論文が取り上げられた。

英文に向かうように。

その後、院生の前井さんと研究計画、まだしっくりこない。
認知症の自己意識に向かうチャレンジはわかるが、
根拠にとぼしい。
ここは妥協も大事だ。
期間限定の論文作成だからね。

昨日は、研究室の研究から、今年度ピックアップする論文を選出し、
誠に勝手ながら、投稿論文にかえさせていただいた。
誤字が以外と多いのに気づいた。

2本一気に仕上げたので、久しぶりに右肩がひきつり状態になった。
もうタイプできず、21時過ぎには帰る。

その間、院生の川崎君の研究計画が決まった。
難産だったが、高速で頑張れ。

身体位置認識と姿勢バランスに関する内容で進める。

現場に還元できるような論文を書いてもらいたい。

せっかくの臨床のフィールドがあるから。

基礎科学(専念)をやろうと思えば、臨床はやめてもらう決心がいる。

研究とは難しいものだ。

盲目にならないように。

昨日、爆笑問題が出ている科学番組をみれば、そう思うし、
いつも謙虚に、新たなものを創造し続けるこころを持つ
その重要性を、プロフェッショナルを見て思った。

きめつけの精神が、この業界には蔓延している。

その典型が評価だと思う。

要素還元はいつまで続くのか、それなら一層のこと、ミクロまで行くのか。

MMTというものはいつまで続くのか。

ダニエルやケンダールもさぞ、今の現状を嘆いているか??

第2次世界大戦時代が21世紀に続いている。

それを批判せず、そろそろ古典(歴史)として祀ろうじゃないか。







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