天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

キサハ34 氷見線

2018-05-06 | 車両【国鉄・JR】
富山行きの『雷鳥』に乗務していますと、高岡駅では早ければ片付けが終わり、まったり車窓を眺めているなんてこともよくありました。駅に隣接して高岡鉄道部があり、そこに所属する城端線、氷見線の気動車郡を観察するのですが、塗装こそ旧高岡色が幅を利かせているものの、バリエーションは豊富で、キハ58,28はもちろんのこと、キハ52、キハ47にキハ40、さらにはキハ30と百花繚乱の様相を呈していました。その中でも異彩を放っていたのが、12系を改造したキサハ34でした。

小学生の頃、よく大阪駅に団臨としてきていたジョイフルトレイン『セイシェル』を撮影しましたが、それを彷彿させる両端を気動車に挟まれた珍編成。これが登場する1年前には北海道で急行『利尻』にスハネフ14が連結を開始していましたし、いつかは模型で気動車+客車の運転を楽しめたらなぁと思いながら、この編成を眺めていました。
七尾線電化による気動車・客車の大量の余剰車発生から冷房化率向上のために誕生した、このユーモラスな編成ですが、登場から4年、私が乗務員になってから3年でで姿を消してしまいました。理由は定かではありませんが、いくら平坦な氷見線とはいえ、3エンジンで4両では負担が大きかったのかもしれません。



模型のほうは『利尻』のスハネフ14組み込み編成がマイクロエースから発売され、最近ではトミックスからキハ183系『まりも』編成の製品化もアナウンスされました。どちらも話題になるアイテムでしたが、キサハ34は地味に発売され、そんなに騒がれることもなかった印象です。私にとっては待ちに待った商品化だったのですが、、、
先ずはパッケージ。この購買意欲を掻き立てるジャケットにワクワクします。蓋をあけて説明書とインレタを手に取り、『氷見』の行き先シールを探しますが見当たりません。ずいぶん手抜きだなと思っていましたら、透明のパーツに印刷された前面サボが出てきました。知らないうちに進化しているのですね。
ハイグレードシリーズですから、手を加えるところが見当たりません。幌をつけ、無線アンテナをつけ、排障器とスノープラウをつけ、インレタを貼って完成です。インレタの中にはドア上部に貼る『禁煙車』というものもあり、時代を感じさせます。
ただし、両端キハの先頭車に付いているスプリングTNカプラーは、他の車両と連結することもないので、ストックしていた旧式のピンタイプに交換し、スプリングタイプのカプラーは同時期に発売された14系200番台のスハフに移植しました。



実物の画像を見ていますと、結構前面の『架線注意』のステッカーが目立つなと思い、レボリューションファクトリーのステッカーを貼りました。
模型では小さすぎて思ったより効果がありませんでしたが、せっかくなので他の車両にもつけてみました。
すでに『北陸気動車』として収納していたキャスコのウレタンをこのケースに移植して、ひとまず完成としました。



ブックケースに纏めてみますと、なかなか賑やかです。あとは急行『能登路』で走っていた、アイボリーに青のストライプの車両が欲しくなります。黄色の『能登路』色や、ワインレッドの『新高岡色』はあまり印象に残っていませんので、そのあたりまでにしておきたいと思います。とは言え、贅沢な悩みですね。あらためて、キサハ34が製品化されたことの嬉しさが混み上がってきます。
運転そのものを楽しむより、駅の傍らに停まっているのが様になるような、そんな編成ですが、待ち焦がれたアイテムだけに、いろんな思い出が甦ります。



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