今日聴いたジャズ・・・
CHET BAKER・・・「STAR EYES」
１９２９年生まれ、１９８８年に謎の転落死・・・波乱万丈の５８年の生涯を終えたトランペッター、チェット・ベイカーのリーダー作。
チェットが亡くなる約５年半前、晩年の貴重盤。
１９８３年１１月、チェット・ベイカー（tp）、デューク・ジョーダン（p）、イェスパー・ルンゴー（b）の３人はフランス、ドイツ、
ベルギー、オランダの４カ国、１３都市を約２週間かけて演奏旅行した。このアルバムは、１１月２８日にオランダで収録されたライブ盤。
全３曲ながら、各々が長尺のトラックになっており、チェットがあまり取り上げない、マイルス・デイヴィスの演奏でおなじみの
「ウォーキン」、「ソーラー」、チャーリー・パーカーの十八番の「スター・アイズ」の選曲も聴きどころとなっている一つ。
また、ここでは、ミュートプレイもなくヴォーカルもない。この点も珍しい。
終始、ハードバップをエネルギッシュに吹きまくり、デューク・ジョーダン、イェスパー・ルンゴーの好サポートも本作の聴きどころ。
チェットとデューク・ジョーダンの共演は１９７９年の「ノー・プレブレム」のみで、その意味でも貴重な一枚といえる。
１・WALKIN（１３：４７）・・・２・SOLOR（１２：１７）・・・３・STAR EYES（１８：５９）
CHET BAKER（tp）
DUKE JORDAN（p）
JESPER LUUDGAARD（b）
１９８３年１１月２８日録音
ウィンター・コスモス
