ショウガ科の多年草。原産地は中国。湿地に自生するが、畑で栽培される。
春先の槍のように尖った若芽は茗荷竹、夏に土から出てきた花穂が茗荷の子といって、どちらも独特の香りがあり、
食用とする。
茗荷の子が成長し、八~十月ごろに地下茎より花序を出し、大きな唇形の淡黄色の花を開く。
花は一日でしぼむが、鞘(さや)状の鱗弁をつけた茎の間から次々とやわらかい花を開き、すこぶる印象的。
古くメガ(芽香)といわれたものが訛って、ミョウガの名になったという。
茗荷を食べると物忘れをするという俗信は、日本各地にある。江戸時代の咄(はなし)本、「醒睡笑(せいすいしょう)」(1628年)
に、茗荷の別名を鈍根草(どんこんそう)といい、学問をする人は食べるなと記されている。
物忘れしそうな雰囲気は、むしろこの花のほうにあるといっていいだろう。
”亡きひとの声の残れる秋茗荷 ”(森 澄雄)・・・
今日聴いたジャズ・・・
LEE KONITZ&THE BRAZILIAN BAND・・・「BRAZILIAN SERENADE」
1927年10月13日、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのジャズ・アルトサックス奏者、作曲家、リー・コニッツ
のリーダーアルバム。前年の「ラプソディ」につづくジャズボッサの第2弾。
前作もよかったけれど、本作はトム・ハレルの参加と前作のメンバーよりレベルが高いことが一層の魅力となっている。
ホメロ・ルバンボ(ギター)、デヴィッド・キコスキー(ピアノ)、デイヴ・ファンク(ベース)ダジューカ・ダフォンセカ(ドラム)
ヴァルティーニョ・アナスタシオ(パーカッション)という顔ぶれ。
A・C・ジョビンの曲を中心に、トム・ハレルが一曲(#4)を提供し、タイトル曲はリー・コニッツによるもの、全8曲で構成されている。
1・FAVELA・・2・ONCE I LOVED・・3・RECADO BOSSA NOVA・・4・SEPTEMBER・・5・DINDI・・6・WAVE・・7・MEDITATION・・
8・BRAZILIAN SERENADE・・・
美しいメロディ・ラインを綴るトム・ハレルをフィーチャーしてよりロマンティックにパッション溢れるブラジル風セレナーデを
聴かせてくれる。
1996年3月20、21、22日、シアー・サウンド・レコーディング・スタジオにて録音・・・