「つれづれなるままに」は、『徒然草』の序段の冒頭に出てくる言葉。
何かをしたいのに、特別することもなくて退屈な様子。
「つれづれ」には、「しんみり」と物思いに耽るさま。
ぼんやりと「つらなる」のつらにつながる言葉。
「つらつら」とは順番につぶさに見入ること。「つくづく」「よくよく」と同義です・・・
今日聴いたジャズ・・・
DAVID FRIESEN TRIO・・・「THE NAME OF A WOMAN」
本作は、ジョーヘンダーソン・グループ、ビリー・ハーパー・クインテット参加~山本邦山や佐藤允彦との
共演でもしられる、ワシントン出身のベーシスト、デヴィッド・フリーゼンのリーダー作。
ランディ・ポーター(p)、アラン・ジョーンズ(ds)を起用したトリオ編成。
作品全体は、”ベアトリーチェ”に始まる女性の名前に関した作品を集め、お馴染みのバラード・スタンダードを
曲間に配したオシャレなアルバムに仕上がっている。
優雅で繊細な味わいとロマンティックな響きを共有する珍しい作品。
サイドメンの貢献もめまぐるしく、しっかり録音されたフリーゼンのベースの音とサイドの2人のアコースティックな
響きがかみ合ったピアノトリオの名盤。
フリーゼンのベースの音がまるで、ライブを聴いているように、リアルに伝わってくる。
バラード、スタンダードを聴いても、ありきたりの演奏に終わらず、個性的なアレンジで・・それでいて、
魅力的な曲に仕上がっている。凡庸なピノトリオに飽食したら、本作を聴いてみると3人が綴る曲の数々のよさが
聴けば聴くほど、うなずけると思う。
CD1
1・I LOVE YOU・・・2・BEATRICE・・・3・DELORES・・・4・IN THE WEE SMALL HOURS・・・5、VERY EARLY
6・I HAVE DREAMED・・・7・ELSA・・・8・CEORA
CD2
1・MY ONE AND ONLY LOVE・・・2・KIRSTEN・・・3・MY FUNNY VALENTINE・・・4・RACHEL・・・5・EMILY
6・AUDREY・・・7・MY FOOLISH HEART・・・
DAVID FRIESEN(b)
RANDY PORTER(p)
ALAN JONES(ds)
1999年、2000年録音・・・