つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

女優 高畑淳子を見ていて思うこと

2016年08月28日 | 世の中で起こったこと

私、高畑淳子 という女優さんが好き。

随分前だが青年座の芝居を観に行って、上手な人だなあと思っていた。

美人だけれど、整った美人というのでもなく内面から光り輝いている感じがして、

顔が大きく大づくりだからとても舞台映えした。

 

母子家庭で子育てをしながらの女優業に、面白おかしく勢力的に、

子どもの反抗期でさえも己の糧にしてしまう勢いを感じていた。

どんなに悪さをしようとわが子を溺愛しているのを感じたから、母親として見習うべきものを感じていた。

 

それが子どもが同じ道を歩むことになって、ちょっと方向が違ってしまったのだろうなあ・・・?

 

親方の子どもが新弟子として部屋に入ると実の母親でも「女将さん」と呼ばせ、甘やかすことをしない相撲の世界や、

徹底的にしつけをする歌舞伎の世界。

落語や漫才といった笑いの世界でも、そういう他人よりも厳しいけじめがあると聞く。

わが子を教えるのは、教員でも難しいという。

老舗では、ほかの店に修行に出すというじゃないか・・・。

 

高畑祐太 という俳優。

とても魅力があった。お母さん譲りの才能だと思う。

どんなにすごい役者になるのか楽しみな若者だった。

成人も過ぎて、自分で責任を取らなければならない年齢になったのに、

なんて馬鹿なことをしたのか?

自分なら許される、何とかなるというおごりがあったんだろう・・・馬鹿じゃないのか!

こんなに女親にかばわれて謝ってもらえて、こんなことになっても、

本当に甘えているんだな、甘やかしているんだな、

彼女が気丈にふるまえばふるまうほど、あの息子の情けなさが浮き上がってしまう。

男女差別ではないが、これが男親が「申し訳ない」と会見を開いたら、

それはそれで意味が違ってきただろう。

男性が女性にどんな場合にでもしてはいけないこと・・・それをやっぱり女親は男の子に伝えきれないのかもしれない。

どんな理不尽な場面に陥っても女性にやってはいけないこと、

だれかあの親子の周りにいる男性で教えてやれた人はいなかったのだろうか?

 

性犯罪は再犯率が高いという。

これから向き合わなければならない長い時間の前に、

私はあのお母さんが「自分で謝れ」と突き放すことも必要なのではないかと思う。

一緒に泣くよりも、それはとてもたいへんなことだけれど、

居心地のいい家族の中で起きてしまった今回の出来事に、

残念で残念で、仕方がない。

 

役者としての再起よりもまず、人間として持たなければならない矜持。

彼が踏み外した一歩は、死ぬまでの時間をかけるほどの大きな一歩だったことに

間違いはない。

 

サッカー全日本のハリルホジッチ監督が、名指しである選手の行いを指摘し、

代表に選出しなかった理由を述べた。すごいことだと思う。

サッカーがうまいだけではダメなんだと言われたんだよ!

その通りだ!

この間のオリンピックで漏れ伝わったアスリートたちの傍若無人ぶりには、

あきれてものも言えない。


クラーク博士が学生たちに要求したのはこの一事だったという。

 

「紳士たれ」

 

これに尽きると思う。


高畑淳子さんのことから少し離れたが、彼女も正念場だと思う。

乗り越えてほしい・・・そう思える役者さんだ。



さて、振り返ってわが子育てはと考える。

もう手をかけるときは終わったから、凛として向き合って伝え続けなければだめだよな!!

反面教師で、心してわが子たちと向き合おうと戒めている。






 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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