つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

病床 8

2011年01月24日 | 日記

明日は昼の飛行機に乗る予定なので、病院には行くことができない。なので今日は少しゆっくりと時間をとって話をしてきた。

痩せたなあ…。昨年闘病生活が始まったころから20キロ近くが消えていった。ダイエット、ダイエットというが結局食べなければ体重は落ちていく。食べるのであれば、その分消費すればいいのだ。消費できないほど食べるから太ると、きょうだいの様子をみていて思う。

「退院が決まったらまた来るから…」昨年はそういうことで3度上京した。3度目に見たきょうだいの姿はとても辛い状況だった。それが今日はエレベーターホールまで見送りに来てくれた。奇跡のようだ。
「退院が決まったら」…生きていくための協力を続けていければいいと思う。この間のように過ぎていく時間を見続けるのは悲しい。
努力をしなければ生き続けることができなくなってしまったが、努力をしていればきっと笑って穏やかに過ごせる日が続く…きっと。

笑って、また会おう!

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病床 7

2011年01月24日 | 日記

きょうだいが入院している部屋は、4人部屋です」。

どれだけの間、費用がかかるかわからないので、一番費用がかからないベッドを選んでいる。それに慣れない病院での生活で、同室の方から得られる情報は、本当にありがたいものです。自分もつらい時があるはずなのに、よりつらい人に手を差し伸べてくれるあの優しさは、健康であるときには考えもしなかったものです。会社の同僚には「個室の方が気が置けないわよ」と言われたらしいが、私は「一人はさびしいわよ」と大部屋を勧めた。

12月初めから2カ月近くになり、わがきょうだいも古株になってきた。何人の方もが治療を終えて退院をされていった。中には次の治療のために別の部屋に戻られて挨拶に来てくれる方もある。いろいろな人がいる。繰り返し治療を続けなければならない人は、たいていカーテンを開けっぱなしにしていらっしゃる。そういう方は病院のあれこれをよく知っていらっしゃって、たとえば「売店への近道があるのよ」「朝ラジオ体操があるから行ってみるといい」など教えてくださる。また、カーテンを絶対開けない人もいらっしゃる。これはこれで仕方がないことだ。

わがきょうだいは、窓側のベッドがあたってとても明るいが、今の時期日差しが強すぎてカーテンを開けておくことができない。眩しいからどうしても日よけにベッド回りのカーテンを閉めるようになってしまい、息苦しい感じがある。ま、彼女は行儀に気を強く回す人ではないので、とんでもない恰好でベッドの上にいることがあるから、かえってその方がいいのかもしれない。

わが子たちに繰り返し頼む。「忙しいのはわかるけれど、行ってやってね。退院の時にはくるから」

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