昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

毎日新聞の記事に注目する

2006年01月10日 | Weblog
 私は今日のこの記事が気に入ったので書き留めておく事にする。野口武則氏の署名記事である。

 小泉純一郎首相が通常国会で成立を目指す女性、女系天皇容認のための皇室典範改正案に対し、自民党内に「男系で続いた皇室の歴史を変えるな」という強固な反対論が広がりつつある。政府案の提出阻止、一部修正、対案提出などあの手この手で、「男系継続維持」を目指しており、「討議党則に馴染まない」との意見も強い。展開によっては、郵政民営化以上の党内亀裂を生みかねず波乱含みだ。
 首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議は昨年11月(1)女性、女系天皇の容認(2)皇位継承順位は産まれた順の長子優先を打ち出した。千数百年も男系を維持してきた天皇制に母方の血を引く女系を初めて認めたのがポイント。政府は二月中に改正案をまとめる方針で、成立すれば、「日本の歴史上最大の改革」(研究者)とも指摘される。
 小泉首相は95年、初めて自民党総裁選に立候補した時から、「女性が天皇になるのは悪くない。必ずしも男子直系にはこだわらない」と発言。一貫して女性天皇容認論で、通常国会での成立に自信を見せている。毎日新聞が昨年12月に実施した世論調査では「女系天皇容認」が71%に上るなど「世論は味方だ」との読みもあるようだ。
 ところが、同月15日、超党派の保守系議員で作る日本会議国会議員懇談会の会合で、会長の平沼赳夫元経産相は男系継承のための議員立法を表明。「小泉対平沼」の対立は郵政民営化と同じ構図だが、懇談会は自民党を中心に約240人が参加、安倍晋三官房長官も役員で、「抵抗勢力」とひとくくりにしにくい。
 自民党新人議員の「小泉チルドレン」で作る「83会」でも「男系を変えたら天皇制が壊れる」といった意見が続出。弁護士の稲田朋美議員は現行典範の「皇族」に旧宮家を類推適用し、男系男子を維持する私案を提唱するなど男系維持派が勢いづいている。小泉首相に逆らう動きが続くと党総裁選の行方にも陰を落としかねない。
 主な反対意見は(1)女性、女系天皇は認めるが、継承順位は男子優先(2)女性天皇は認めるが、女系は反対(3)現行の男系男子を維持の三つ。
 継承者がいない現状を踏まえ、皇太子夫婦の長女敬宮愛子さまの即位だけは認める考えが大勢だ。ある男系維持派は「国民の多くは女性天皇と女系天皇の違いが分っていない。事態の深刻さを知れば世論は変わる」と意気込む。(全文)

 誠に畏れ多いことであるが、女系天皇まで容認するとなれば皇室を民間に解放するのと同義ではないのか?このような日本国の精神の根幹にかかわることを郵政民営化まがいやりかたで、まな板の上に乗せられたのでは何とも乱暴である。それこそ、日本精神はおろか日本史の否定にもつながりかねないと危惧するものである。
 異議を唱える平沼赳夫会長には是非とも踏ん張っていただきたい。