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きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

李登輝先生将訪『奥之細道』

2005年11月03日 | Weblog
 これはほとんど「一個日国老僕的笑談(オジンギャグ)」であるからして、取るに足らないことであるが、何ゆえに李登輝先生が芭蕉という詩人に思いを寄せられるかといえば、それこそ「台湾バナナ」と先生の脳裏に深く刻まれているからであろうと、邪推するからである。
 
おそらく李登輝先生のセンチメンタリズムと言いますか感覚において、一、日本の俳諧詩人が「芭蕉」なるペンネームを使用したこと自体が興味深いことであったのではないかと憶測するのである。

 台湾に限らず漢字圏で「芭蕉」と書けば「バナナ」を意味するのである。
 こういう意味合いもあって、先生は、バナナ・・台湾芭蕉・・松尾芭蕉と連想されるのではないだろか。

 この李登輝先生ほど現在の東アジアにおいて「老いたりと雖も鯛は鯛」と言うべきお方はいないのである。アジアの長老である。

 台湾人に対して、韓国よりも先に「不要ビザ入国」の特権が与えられたのは周知の事である。
 ならば、私人となられた「先生」も松尾バナナの足跡を辿られてしかるべきだと、愛知万博における対台湾人への特別入国計らいをフルに利用して、「奥の細道を辿られて見たら如何なものか」と日記に書きしるした事があった。

 『おいでませ日本へ!!芭蕉が江戸を出発し「白河の関」越えを果たしたのも旧暦の弥生、太陽暦では四月である。時、まさに桜の花が咲き乱れる頃である』

 「李登輝愛好紙」の伝えるところによれば:

 李登輝氏は、第三次小泉改造内閣の発足について、「自民党内の派閥政治が終焉し国益中心の組閣となった」と評価した。

 麻生太郎氏の外相起用にも触れ、「強い外相になるだろう」と述べ、日本の独自外交の展開に期待感を表明した。自身の訪日については、「来年四月に『奥の細道』を必ず歩きたい」と話した。

 先の衆院選での自民党圧勝に関し、「国益を優先するよう人民が求め(中国などへの)土下座外交への反感があった」と分析。そのうえで、組閣について、「指導者が国全体の立場を考えた。日本は民主政治が伸びて国が強くなる」と見ている。

 また、「憲法改正を推進して、自衛隊などと遠慮がましい言葉をやめて、国の軍隊とすべきだ」と第三次小泉内閣への期待を強調、日米と台湾による東アジアの安全保障の枠組みにも言及した。

 李氏は、麻生太郎、中川昭一、小池百合子、安倍晋三、額賀福志郎、与謝野馨という入閣組の六氏に祝電を送ったことも明らかにした。いずれも李氏とは旧知の仲という。

 「家内に来年の四月には(念願の)奥の細道を必ず歩こうと話した」と明かし、桜の開花時期に合わせて、東北地方を訪れる希望を表明し、その目的は、「夕焼け小焼けの童謡にあるような人間と自然が溶け合う日本人の持つ情緒的ないい面は他国にないことであり、(李氏が奥の細道で芭蕉について語ることなどで)日本人に改めて(日本)の良さを知ってもらいたい」と話した。・・ということである。

 元日本人が現在のナマクラ日本人に日本伝統の良さを知らしめてくださるというのであるから、頭の下がる話である。

 次回の李登輝先生訪日に対しては、日本政府は毅然として「彼の希望」に応えて欲しいものである。日本が「独立国家」であるかと言う事が国際的に問われるのである。