Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Corsage英米公開日は12月

2022-08-10 16:07:45 | コリン・モーガン

シシィちゃんの映画「Corsage」(ずっと『コリン・モーガン出演の』と枕詞をつけていましたが、主役のパンクなシシィ姐御キャラにそろそろ失礼かと思い始めた)の英米公開日がVarietyで発表されました。

アメリカ    12/23

イギリス 12/30

ふんふん、この日程はクリスマス〜新年にぶつけてきたのはいい枠ですよね、やるな!ヨーロッパ主要国でも配給会社は決まっているし、この調子で日本にもカモンカモン。

これはカンヌで売れたと言うことで、トロント映画祭の方はお祭りと一般客の反応を見るような意味があるのでしょうかね。

 


海賊になった貴族

2022-08-09 10:22:13 | その他の映画・ドラマ・舞台

想定外に持って行かれたドラマでした。正直言うと、推しが1人も出ていないのにキュン。そんなのあり???

上の写真を見ていただいてもどこに萌え要素があるのか謎ですよね。1番可愛いのはカモメでしょ?って思うくらいなんですが・・・

タイカ・ワイティティ、ローリー・キニアは見たい俳優ですけど推しと言うわけではありません。さらに主人公(写真中央)のスティード役のリス・ダービーも揃って丸顔なんです。丸顔は好感は持っても推しにはならないのが私のシステムみたいでして、唯一長い顔で知ってた俳優は、「ベンジャミン」に出ていたジョエル・フライ。

タイカ・ワイティティはプロデューサーとエピ1の監督もしている、ここに仕掛けがあったようで、1エピ30~40分と疲れなのもいい、全10話の真ん中あたりからこの汚い粗野なメンズワールドに引き摺り込まれました!

と、それは見せかけで、汚い粗野なメンズワールドはある1面からは否定できないけど、もしかして子供番組じゃ?と思わせるくらいに理想の世界がパラレルに存在していたのでした。

今のところ、日本ではUネクストのみの配信です。アメリカでは今年の前半に配信され既にシリーズ2製作は決定しているのが朗報です。

しかし、主役のリス・ダービーってタイカと同じニュージーランド出身の俳優で「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」にも出ていたとのことなのに全く記憶にありません。マーティン・フリーマンの従兄弟みたいな容姿です。この主役を含めほぼ全員おじさんがメインのドラマをこんなに面白く見れるとは、私も許容範囲が広がったのか、いや、やっぱり作品の魅力は、人間の個性と同じだけ新境地のドラマが作れるものなのですね。


浮世絵猫の本

2022-08-08 19:46:40 | 近況

すごい本を読みました!・・・というより鑑賞しました・・・浮世絵が3Dになったような、ただし2Dだけど。

保護猫さんたちを3匹も飼っているという羨ましいバーのオーナーさんの本です。2足歩行の写真が圧倒的に多いのに、リアルな浮世絵仕草に見えるんです。ツイッターで人気のようですが、不思議なことに結構猫さんの写真多めの私のTLなのに登場したことはありませんでしたので、新鮮なポーズがみっちり詰まっていました。

私の1番のお気に入りはこの1枚。

派手なポーズではないですが、人間の子どもが中に入ってるようなポーズと顔の表情が愛らしい〜

猫さんをさらに引き立てるのが、レトロなお住まいです。明治になってからの浮世絵というのも存在しますが、そんな、ちょっと文明開花?大正ロマンな趣が浮世絵猫さんにぴったりです。

この階段も昭和な色合い。モノクロームな生き物を引き立ててますね。

こんな浅草を感じる文章がついてますが、バーは熱海にあるそうで、

熱海と言えば「東京物語」の頃の人気観光地、その頃の建物が多いんですよね。その昔、夫に出会った頃彼は湯河原に住んでいたのでその25年くらい前に既にレトロなビルが並ぶな〜〜〜と思ったものでしたが、あれからどうなったのか、再訪してみたくなりました。。。


プラチナ・ジュビリー・アフタヌーンティー@小田急サザンセンチュリーホテル

2022-08-07 21:22:47 | イギリス

今日は新宿サザンテラスにあるホテル20階のラウンジにて女王様の戴冠70周年をお祝いしました。サザンテラスは新宿の隣駅「代々木」からもすぐで、新宿の人混みを通らなくてもアクセスできる所、と今回行ってみてわかりました。コロナ禍のお出かけにもピッタリです。

在日英国大使館主催のジュビリーケーキコンペに入賞したサクランボ色のお帽子ケーキで迎えられました。

ケーキのデコレーションの薔薇も繊細で本物のお帽子のようです!

さてこちらが、お祝いメニューです。

茶葉から英国王室御用達です。印象に残ったことに、この「ダーヴィルス・オブ・ウィンザー」は1人分ティーポットで3杯は飲める量だったのですが、2〜3杯目でも渋くならなかったのです?!高級茶はそうなんでしょうか???

メニューもしっかり英国していて、上段はコンペケーキのミニチュアの他に、イートンメス(カップ入り)とプディング(帽子に敷かれたトーストみたいの)。このふたつは英国アフタヌーンティーの盛んな日本でもあまりお目にかからないお菓子だと思います。

中段も、サンドウィッチにミートパイにサーモンのキッシュ。ミートパイのボリュームが英国の風〜

スコーンはしっかりオオカミの口が開いてました。マーマレードもウェールズ産という徹底さ。

このお皿の上の薔薇は、上段のケーキをトングで取ったら一緒についてきました。絵になります。

花びらも詩的に散って、お帽子アートになりました。

サザンテラスは、新宿駅南口の高島屋〜タイムズスクエアとJR線路を挟んで立地し、新宿駅を通らずとも線路の上を橋で横切れることが、窓から見下ろしてわかりました。アメリカのグルメバーガー「シェイクシャック」や香港天心の「添好運(ティムホーワン)」もあり、ちょっぴり贅沢したい時にもまた行きたいです。・・・ただし、明日からまた東京は連日35度の猛暑がカムバックするので、巨大デッキの上っぽいサザンテラスは涼しくなってからですかね・・・

 


グリード ファストファッション帝国の真実

2022-08-05 05:43:17 | その他の映画・ドラマ・舞台

ひとつ前に書いた「ハウス・オブ・トゥモロー」に続いてずっと見たかったエイサ・バターフィールドが出ている「グリード ファストファッション帝国の真実」を見ました。

タイトルから何かファストファッション界の真実を知ることができるんだと期待したら、違いました。ファストファッション界が安価な製品で利益を上げるために途上国の労働力を買い叩いていることはもう20年前から問題になっていること、未解決ですが、この映画で知る新しい真実ではありません。

実はエイサくん以外に私がこの(不愉快そうな)映画を見たかった理由は、モデルとなった企業アルカディア・グループの主力ブランドのひとつだった「トップショップ」が大好きだったからです。

トップショップは初めて私がイギリスに行った1980年代に、オシャレでかわいいのに手が届く値段で売っていた日本にはなかったチェーン店でした。その頃からH&Mはありましたが、同列には脳内に入ってこないほど(オックスフォード・ストリートではど真ん中でその2店が向き合っていました)トップショップはオシャレでした。ZARAはまだありませんでした。

ザラが進出して来ても、所詮、H&Mはスウェーデン、ザラはスペインですから、生粋のイギリスブランドであるトップショップが1番可愛いことには変わりはありません。スィンギング・ロンドン、カーナビーストリートとマリークワント、BIBAなどロックなストリートファッションのセンスを受け継いでました。

しかしそういう良さは2の次な、脅しまがいの商談で仕入れを値切り金の動かし方には熟知したワンマン経営者が、クリエイティブ面にまで口を出し、一介のハイストリート・ショップのやり方でより量産体制とマスのトレンドに絞ったファスト・ファッションの巨大企業に勝とうとしたのが間違いだったのだな、とこの映画を見て思いました。それぞれの個性には適正サイズというものがあるはず。トップショップはエッジーなセンスはあるけどZARAより品質はイマイチで値段が高い。それじゃマスでは勝てないでしょう。

さて映画の話も。

エイサくんはその経営者の息子役で、逆らえないそのワンマンぶりにウンザリし、実の親だから結構辛辣なことも言えるマトモな子に見えました。。しかしラストシーンでは次世代も父親譲りのノウハウでぶっちぎるワンマンぶりを本人が見せ、2010年代以降のトップショップがASOSに身売りしてその黄金期が終わることを匂わせていました。

私が最後にイギリスに行ったのは2020年の2~3月で、まだ寒くてオックスフォード・サーカスのお店でコートを買ったんです。今思うとあの時が見納めだったのに、昔のように店内全部を見ないで店を出ちゃった。。。住んでた時はお金はなくても時間はあったからお店の隅々までついでに隣のミス・セルフリッジも見て何か手頃なものを買ってました。今回これを書くにあたってグーグルヴューをみたら、まだ写真はトップショップでしたが、地図からは名前が消えていました。1980年代から2020年代までオックスフォード・サーカスのランドマークでした。

トップショップはロンドン・ファッションウィークのスポンサーもしていたほどロンドン・ファッションの顔だったのに、ここまで勢力図が塗り替えられるとは2000年代には誰にも想像ができなかったことです。

富裕層でなくてもデザイン性の高いファッション衣料が買えるようにしたファスト・ファッションですが、その恩恵はもっと貧しい暮らしをしてる層の犠牲に成り立っている図はまだ塗り替えられていません。この先、誰も犠牲にならず幸せになる方法が生まれるのはいつになるんでしょう。