スパークスのロン兄さん、本日77歳のお誕生日おめでとう!ラッキーダブルセヴン!
台風なんかが来てますけどそれでも明日の気温は28度予報、明後日からはさっさとまた30度台に復活だそうで、この茹だる暑さそのものの曲がスパークスにあり、その名もズバリ「赤道/Equateor」です。
最初聞いた時はファンの身でも「この鬱陶しい曲は何なの?」と思ったくらいウザい曲!と思い、「赤道」というタイトルに「何でいきなり地理?」と頭を傾げ、歌詞を読んでウザさに納得・・・赤道で待ち合わせた彼女に会えなくてハアハア倒れそうな歌声だった・・・
僕はいつだって人を見る才能(gift)があると感じていた
今日、この時間に、ここだったよね
君はどこにいるの
確かに3PMって決めた
確かに3月10日って言ったよね
赤道、赤道
君がここで会おうねって
きっとその角の向こうにいるんだよね
プレゼント(gifts)がもう溶けたり死んじゃった
ごめんね、今謝らせて
また改めて今度ね、約束するから
もしまたの機会が半分でもあるなら
神様、お笑いになってますね、僕はボロボロ
でもご覧ください、もう半分は来ましたから
赤道、赤道
ここで待ち合わせって君は言った
赤道、赤道
ここに来るって君は言った
赤道、赤道
だよね
ここでちょっと止まって休まなきゃ
きっともう君の近くまで来たはず
君は話すのも歩くのもゆっくりだもんね
僕が好きにできるよう考えさせてくれるし
僕は1ミリも騙されてはないよ
僕たちの世界を仕切ってるのは君だって知ってたんだから
*この後、赤道、赤道、と永遠に・・・
最初、意味がわからなかったんですが、要するに「赤道で会いましょ」ってことは地球の円周のどこなのかわからないわけですね!
こんなデートの待ち合わせ場所を指定されたことが、詩を書いたロン兄さんはあるんでしょうか?!
赤道じゃないにしても、だだっ広い何処かで彼女を探してボロボロになったことが・・・?
とロンを想像するとムンクの叫びなんですが、
一転、ラッセルがサハラ砂漠の炎天下、溶けたチョコレートと萎れたお花を抱えて汗を拭って倒れそうな図を思い浮かべると、なぜかコメディ。
このパターン、スパークスの歌詞に多発。
シリアスすぎると返す言葉も浮かばないセリフをラッセルに語らせると途端に芝居がかって作品として着地するんですよね。
歌詞の中で最初のgiftは「才能」の意味で、自分は人格を見抜く才能があると思ってたら、赤道を半周もさせられてgiftsがmeltでdeadになってしまう
つまり2回目に出てくるgiftsはチョコやお花でもあるけど、彼女と待ち合わせで会えないことに気づき=彼女の仕打ちに気づき、自分の人を見る才能も溶けて死んでしまったというダブルミーニングが憎いです!
上のビデオの70年代のヴィジュアルもかわいいんですが、21世紀ロンドンのライブでは、ラッセルが甚平?!を、ロンが浴衣を着ててびっくりしました!!後半映ってるオーディエンスの中にはキモノ着てる2人組もすごい迫力です!