Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

エジソンズ・ゲーム

2020-06-19 18:07:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
直流派エジソンの交流派ウェスティングへの異常にネガティブなこだわりに振り回される電流戦争のお話でした!

エジソンの性格の悪さは、ベネディクトさんの配役をもってしても、やっぱり嫌なヤツとして記憶に刻みつけられました。

何と言っても許せないのはライバルの劣性を主張するために動物実験を公開したことと、テスラを騙したことです!

主役のエジソンに対してはちっとも共感しなかったのですが、大きいスクリーンで見て正解なのは映像がとても迫力のある美しさだったこと。

「光」のシーンは希望につながると人間の思考回路はできてるのか、電球の実験シーンは科学なのに幻想的。万博が開かれたシカゴの町はミニチュアのおとぎの国のようにきれいだったし、雪も暗闇もアメリカは規模が違うなあ!って地理の知識からくる先入観かもしれないけれど、ナイアガラの滝は、やはり絶景でスタッフはインスタにあげたかな、と思わず想像してしまいました。

あと、エジソンって小学校を退学になったことで有名なのでコミュ障だったのかなと思っていたら、そういうわけではなく言葉巧みなプレゼンが上手くて意外でした。やはり大きなアメリカをマーケットにビジネスをすると堂々とした売り込みが必要なんですね。

エジソン助手のインサル(トムホ)くん、期待以上に出番も多く、あの性格の悪いエジソンに忠実なわけを最後に「楽しいから」の一言でまとめてくれてて感激です。12歳?とか言われてたけど本当は何歳の役だったのだろう。



そして移民だからと不遇な目にあわされてたニコラ・テスラ(ニコラス・ホルト)!本当に美男子で、長身で、洒落者だったらしいです。女性キャラの存在感が薄かったので、華を一人で背負ってました。衣装違いのキャラ人形が欲しいくらい。



彼も天才肌の発明家で、エジソンの元で偉業を成し遂げるのかと思ってたら、エジソンの気まぐれに愛想を尽かして独立、のちに一応ウェスティングと組んだけれど基本一匹狼な人でした。




最後に、あの時代はまだ死刑は当然と思われていたのが、100年で人の意識、常識って変わるんだな!と改めて。。。


キウイカフェ iki Espresso

2020-06-16 18:09:00 | ニュージーランド
夫が「ニュージーランドカフェがあるから行く?」と言い出したので行ってきました。

清澄白河駅から徒歩5分のところにあるiki Espresso



はて、何を持って「ニュージーランド」なんだろう?と疑問に思うのは私だけではないですよね。

私の解釈を可能な限りやってみますと、

コーヒーにこだわり こちらでは独自にコーヒー豆を用意して卸売りや小売もなさっているようです。オンラインあります。

フードメニュー

まずベイカリー類。



これはかなりリッチで、多分本場と比べると小ぶりではあると思いますが、しっかりとチーズクリームとかこってり系が乗っかってボリュームあり。

名前もかわいい。



そしてお食事メニューも、ニュージーランドのカフェ定番のラザニアも!



パンプキン入りなのでとっても美味しくてヘルシー。



他にも30種類はお食事メニューがあって、エッグベネディクトや中東風オープンサンドイッチ、ハンバーガー、ポテトフライはスイートポテトのもあり!

詳しくは上野リンクからメニューをご覧ください。どれもこれも試してみたくなるものばかりですよ。

それから、ニュージーランドはゆる〜い国ですし、人口密度も羊に負けるくらいですので、スペースにゆとりがある抜け感も特徴でしょうか。

このお店は元倉庫なのと、ご近所もあまり人が歩いてないのと、道路に面してる側は全面開放、ということで中と外が繋がってる感じでワンちゃん連れのお客さんもテーブルに座れます。

下の写真は奥の窓があるところ、トイレも窓と鏡とシンプルなインテリアとお花で開放感と清潔感があっていいです。



それと、忘れちゃいけない、ニュージーランドのケチャップ入れ。




モース好きの店主のパブ

2020-06-14 19:01:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
モースシリーズをいつも放送してくれてるAXNミステリーに「名探偵の食卓」という番組があり、



シャーロック・ホームズやメグレ警部を差し置いてモースがエピ1に登場しています。



「ビールは脳の栄養」とか言ってるモースの食事シーンはほとんどないのですが、このエピでは「主任警部モース」シリーズ3エピ3「欺かれた過去」で20年ぶりに会った旧友とのディナーがテイクアウトしたフィッシュ&チップスをベンチで並んで食べたというシーンを紹介、モースの食卓としてこれを取り上げています。

そして、日本でこれを味わえる場所として、東京、目黒の「目黒TAVERN」が紹介されています。店主のガースさんはなんとお店で出してるビールを製造もしている本格的は英国パブです。

やっと東京でもおずおずと外食産業が復活してきたタイミングでもあり、



とこのようにつぶやいたところ、ガースさんのお嬢さんがリプをくださり、ガースさんがモース大好きであると判明しました。これはGO TO MEGURO自主キャンペーンを始めねば!

ということで、リモートワークでこもっていたお友達と行ってきました。

しかししばらくこんなウキウキ体験から遠ざかっていたので、浮かれすぎてビールやお食事、店内の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました!!!

ガースさん、お嬢さんに迎えていただき、これも自家製という懐かしのロンドン電話ボックス横の居心地の良いソファー席に通していただきました。

フィッシュの衣には自家製ビールが入っていてサクふわ食感。

シェパーズパイも頼んでみんなでシェアしたんですが、

なんと先にビールを飲んだ私はだんだん味音痴になってしまい不覚・・・!

せっかくもうしばらくは行けないイギリス料理を味わいに来たんだから、食べるまでは水を飲むべきであったか。

あとお友達とワイワイ楽しく話すのも久しぶりすぎて飲食に集中できなかったのも残念すぎです。

でも日曜限定のメニュー(この日はステーキとガーリックチップス)が気になったので、これは近い将来にまた行かねばなりません。



ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

2020-06-12 15:46:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
コロナ後にやっと映画館が新作を上映するようになりました。まずずっと楽しみにしてた第一弾「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」が!

原作は子供の時にも読んだような読んでないような、次女のジョーがボーイッシュで3女のベスが病弱でくらいしか覚えてなかったのですが、ほぼ原作から抽出つまり原作通りの映画化のようです。しかもウィキでカンニングしただけですが、原作本は4冊あり、その最初の2冊分のストーリーでした。

テーマはティモシー・シャラメがインタでも「女性の生き方の問題は現代にも通じている」と言っているようにフェミニズムです。マーチ大叔母さん(メリル・ストリープ)が盛んに4姉妹に「女性の幸せは金持ちとの結婚」と言い聞かせるんですけど、でも金持ちって限られた富を占めてるから金持ちなんであって希少価値、残りの男は貧乏人なんですけど、それでも結婚しないよりは貧乏人と結婚したほうがいいと大人は昔も今も思ってるというのはなぜなんだ・・・と思いました。

メグ(エマ・ワトソン)に結婚して欲しくない時にジョー(シアーシャ・ローナン)が「私が工場で働くから!」と言ったので当時も女工さんはいたわけで。(と言っても女性の賃金は男性の半分だったのがイギリスでは1970年代まで続いてるのでアメリカでも似たようなものだったのでしょうけど)

映画から読み取れなくてウィキで知ったのは、マーチのお父さんは破産して貧乏になったことでした。長女メグが「クリスマスプレゼントも買えないなんて貧乏って嫌」というけれどマーチ家はメイドもいてダンスパーティーに行けるくらいには裕福階級なんです。ただ長女だけが破産前の生活を知っててそういう発言になった。

それでメグはパーティーではコテで巻いて綺麗にセットして、ジョーに焦がされて大騒ぎしてたけど、自分の結婚式では髪は垂らしたまま、というのはなぜだったのでしょう?相手が教師だから質素に合わせたのでしょうか。

パーティーには時代遅れのみすぼらしいドレスで行くことになるんだけど、親切なお金持ちの友達がドレスをくれたり、お向かいの資産家のローレンス家が豪華な食卓やピアノをくれたりして、イギリス映画だともっと意地悪な人が絶対でてきてクラスの差にもっと悩むだろうに、そこはアメリカ、よかったね。

それと、ジョーがなぜテディことローリー(ティモシー・シャラメ)に恋愛感情を持てないのかが、中の人がかっこよすぎて理解の妨げになるんですけど(笑)、原作ではテディは映画で私が感じたよりもっとやんちゃで問題児、つまりジョーの男性バージョンなんだって知ってやっと納得できました。

映画でそれがわかりやすかったシーンは、姉妹劇団ごっこに参加する話の間、衣装の影に隠れてて「だってローリーは男の子じゃない!」とかキャピキャピ行ってたらローリー雪崩でてきたってところ。。。

あと衣装よく見るとジョーがローリーのベスト着てたり、走るシーンのスチール見るとスカートの中にズボン履いてて、あれもローリーのでしょうかね、だってパパのだとサイズ合いそうもないですものね。

映画はジョーの回想シーンが実質の子ども時代で、もう少しだけ大人になった現在と時系列が前後しながら進むのですが、原作ではマーチ家のお向かいにが引っ越してきた時、ジョーとテディは15歳。

現在なら高校生ドラマもセックスなしには話が進みませんし、200年前イギリスだったら姉妹の隣に同じ年頃の男子が引っ越してきたら即誰の結婚相手かって話じゃないですか、でも、ふむ、150年前アメリカならロマンチックな関係というより兄弟みたいな愛情ですか。

15歳のテディでも中の人はあのセクシーなシャラメくんだとジョーの心境がわかりにくいのも仕方ないです!



このジョーがナイトのようにひざまづくシーン好き。


Michael Clark's to a simple, rock'n'roll...song.

2020-06-09 14:17:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


きのう書いたマシュー・ボーンを知る前に、「こ、これは、何?」と初めてびっくりしたバレエがマイケル・クラークです。たしかイギリスのテレビで偶然見たんですが、ヴィヴィアン・ウエストウッドみたいなクラッシックなのにパンクなバレエ。目が釘付けになってしまいました。それはパンクがまだ歴史になりきってない80年代だったはず。

今BBC(アイプレイヤー)で配信中なのが、2017年バービカン収録の「Michael Clark's to a simple, rock'n'roll...song.」という作品です。あと2ヶ月見れますよ。

音楽がパティ・スミス、エリック・サティ、ディヴィッド・ボウイです。マイケル・クラークの過去から現在に至るまでのメンター達なんだそうです。しかも前年に亡くなったボウイの最新作ブラックスターでいち早く振り付けをしているので、単なるオマージュではなく現在進行形として創ったことがわかります。

衣装やライティングはぐっと洗練されていて、踊りはダンサーにはきついスローで全員同じでずっと片足の動きが印象強い。

コンテンポラリーだけどバレエの初心者でも練習でやるような足の動きも多く、ちょっぴり習ってた私も感情移入ならぬ肉体感覚移入してしまいました。特に流れの中に自分ではできない5番の足にピタリと入る一瞬一瞬が気持ちいいです。

番組を紹介するのがジャーヴィス・コッカー(ミュージシャンだけどちょっとしたカリスマ)で、ちなみに私は彼のファンなんですが、彼もやっぱりマイケル・クラークを見て「なんじゃこりゃ」体験をしたと語っていましたw 「バレエってのは白鳥が死ぬ真似をするものじゃなかったのか?」って。それがダンスへの彼の誘いとなり、のちにコラボもしたそうです。え?知らなかった、それ見なくては!

オマケにマイケル・クラークがGUCCIのキャンペーンで日本で撮影した動画を貼っておきます。


「スコットランドに生まれて〜ロイヤルバレエに入ったけどお姫様ばかりでこれは自分のダンスじゃないと思ってカンパニーを作った」「自分は日本人じゃないかと思うときがある」まあ光栄です。。。