Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

NTライブアンコール「みんな我が子」

2021-01-14 01:46:00 | コリン・モーガン


「みんな我が子」がアンコール上映に入っていたので、見納めに池袋シネリーブルに行ってきました。ありがたい企画の席は一つでも埋めねばという謎の使命感がむくり。

日中は上映があるとはいえ、緊急事態のせいなのか、それともNTライブがサービスデーでも3000yenから割引のない特別上映だからなのか、180人収容の広めの劇場に観客は15人くらいでソーシャルディスタンスもとれていました。ほっ。

コリンはピュアで隠しごとのできない理想主義的な工場オーナーの息子クリス役。

町の人は誰でも知っている家族の秘密を、町でただ一人知らない鈍感なお坊ちゃんでもある。

ロンドンの舞台とNTライブとで何回も見ているので筋はよ〜くわかったつもりだけれど、今回は、見た人によって票が分かれる「クリスとアンは結婚するのか」に着目して見ました。

問題は、クリスの父ジョーがアンの父に冤罪をきせ、アンの一家を追放した罪悪感と、

弟は父の罪を背負って死んだのに自分が生き残った罪悪感の二重苦にどう対処できるか ー かと。

劇中、父の罪を知ったクリスはアンと結婚はできない、と言い、一人でよその町へ行こうとします。ここで「自分も町のみんなと同じご都合主義の生き物だ」と認めて。理想主義からの変わり身が早い。

その後、アンが出した弟ラリーの遺書により、弟が死んだのは父のせいだと家族全員が知ってしまい、また一気に事情が変わる。ジョーは自殺してしまう。

ここでクリス母が「子供が父のせいで死ぬなんてこの世にありえない」自説を捨て生き残った息子のために我に返って超現実的になって「Live!」とクリスに言って終わるのだから・・・

クリスの泣き声で幕はおります。

・・・この後、すぐには結婚っておめでたい話にはならないけど、アンは全てを知っててクリスを好きなわけなので、NYという都会に居ても文通してたクリスが好きなのでここで見捨てられないでしょう。

一方クリスは父の死でアンの父への罪悪感は薄らいだ代わりに弟をひとり死なせた罪悪感に今度は悩むでしょう。そこから解放できるのはすでにそこを許しているアンだけです。

結局コリンとジェナが好きな私は、やっぱり二人は結ばれてほしいという願望から解放されません・・・!

ここで唯一の光は、クリスが男らしさから解放されず自殺した父ではなく、自説を譲らないくせに変わり身も早い母の血を受け継いでいそうなこと。

アンに許され彼女との人生を選んでくれないと、自分を許せず一生闇を抱えて生きるしかないので、すさんだ老人クリスを想像してしまうのは耐え難い。。。

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (colin's grandma)
2021-01-14 10:01:06
しましまさん

よかった!!やっぱり行かれたんですね!
お忙しそうだったのでどうだったのかなと思ってました。

私は昨日の朝は落ち着きませんでした。
今行けば間に合う、今行けば・・・そうギリギリまで思ってました・・・・・・
終了時間が17時過ぎで退社ラッシュに遭うかなという心配が諦めた最大の理由です。

地元のシアターに出した要望はどう受け取られているのか経過が知りたいです。
オペラや歌舞伎関連のものの上映はあるのだからと希望は持っているのですが。

実は知り合いに役者経験のあるドイツ系アメリカンな青年がいるのですが
つい先日9ヶ月ぶりに会いまして近況報告としてコリンの話をしました。
彼はコリンを知らなかったので説明するのに「みんな我が子」を持ち出したのですが
即座に「アーサー・ミラー!僕はクリス・ケラーを演った」と言うではないですか!

私は彼がハムレットを演ったことは知っていたので
シェイクスピアものに詳しいかと「テンペスト」で盛り上がりたかったのですが
それはあらすじしか知らないということでちょっとがっかりでした~(笑)

それはともかくそろそろ「みんな我が子」まずは日本語で読み始めることにします。
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Unknown (colin's grandma)
2021-01-14 10:05:31
しましまさん

いい忘れました。
ブログの内容はまだ読んでいません。

本を読んでからのお楽しみとさせていただきます。
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Unknown (えむ)
2021-01-14 12:32:12
しましまさん

いーな、いーな、いーなーーー×100

11日に行こうとしたら、次の日の同窓会でさえZoomなのに出かける?などなど、家族に言われ(泣)
彼がリモートワークなのに整合性が取れないので苦渋の決断で諦めました。

アンコールライブのそのまたアンコール
やってほしいですよ。池袋でなくてもテアトル系でなんとかならないものか、、、

モヤモヤするのでBarry’s Tea をがぶ飲みしてたら一箱終わり笑
iHerbでまた注文しました。
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Unknown (しましま)
2021-01-14 15:40:13
colin's grandmaさん

実は4連休をとって旅行するはずがなくなって行けました。

>>終了時間が17時過ぎで退社ラッシュに遭う

それは私も心配しましたが、やはり通常ほどのこみあいはなく
駅や車内でも人とのふれあいは避けられました。

>>オペラや歌舞伎関連のものの上映はある

なかなかやる気のあるシアターさんですね、期待してます、と応援しましょう♪

>>「アーサー・ミラー!僕はクリス・ケラーを演った」

ほおおおお! アナザー・クリス!
では「みんな我が子」を読了後にまたその元役者さんとクリスについて意見交換ができますね。

それにしても私も英国ドラマ沼に足を踏み入れるまで知りませんでしたが、
アーサー・ミラーはアメリカの国民的作家ですね!
2016年にベン・ウィショーとシアーシャ・ローナンの「るつぼ」を見にNY行って
その時に初めて原作も読みました。
アメリカで演劇の勉強すると避けては通れない作品群なのでしょうね。

>>ブログの内容はまだ読んでいません

過去ログにもたくさん書いてるので、本を読み終わって暇な時に気長に目を通してやってください。
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Unknown (しましま)
2021-01-14 15:49:00
えむさん

そーですねー、多分NTライブは絶対に人が入らないと思ったので
行き帰りが怖いけど映画館自体は大丈夫かな〜と自分を勇気づけました。
お仕事以外は普段出かけないんですけどねー

NTライブ、最初は都内は六本木と日本橋だったのに、最近池袋が定番です。
六本木の方が人が少なくて好きですが、人を集めやすいとなると池袋?

>>Barry’s Tea をがぶ飲み

紅茶は殺菌作用もありますし!

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Unknown (colin's grandma)
2021-01-14 19:03:03
しましまさん

>旅行するはずがなくなって

あら・・・それは残念でしたね。
でもプランBも重要度が拮抗してましたね。
家族旅行の予定だったとしたらお気の毒でしたが(ママだけが楽しんだのかな?)。

>クリスについて意見交換が

そうですね、そうできるようにしっかり読みたいです。

>「るつぼ」

ウィショーさんはNYでも舞台を踏んでるんですね!
素晴らしい。

私も「みんな我が子」の翻訳本を探している時に見て気になってました。

「みんな我が子」とカップリング(って言っていいのか?)されてる
「橋からのながめ」も気になって
一時はお江戸に1泊してアンコール上映両方観るというのも考えていたくらいです。

いろいろとコリンの作品から広がりができて大変です(汗)。

広がりがと言えば
『魔女がいっぱい』アン・ハサウェイ版は昨年の暮れに映画館で
アンジェリカ・ヒューストン版はDVDで観ました。
魔女の描写は古い方が怖そうに見えました。
コリンが子供の頃これを観たと思うだけで十分楽しめました。
本も買ってあるのでこれまた早いとこ読まなくちゃ、ですね!
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Unknown (しましま)
2021-01-14 22:14:06
colin's grandmaさん

旅行はなくなっても4連休は残っているので楽しんでいます^^

「橋からの眺め」はナショナルシアターライブで見ました。
正直言ってそれも「るつぼ」も暗〜い重〜い話で辛いんですよ!
でも「るつぼ」はウィショーさんとシアーシャちゃんが好きで、
あとソフィー・オコネドー、キアラン・ハインズ、ジム・ノートン
というイギリス演劇の大御所俳優さんたちとタヴィちゃんという
アメリカ人の当時ティーンでSNSのスターだった子も出ていたので
ライブ感覚で楽しめました。ステージドアでお話もできたし。

>>アンコール上映両方観る

相当なエネルギー消耗かと思われます。

>>アンジェリカ・ヒューストン版

動画サイトに日本語吹替ですがあったので見れました!
ありがとうございます。
たしかに、ローテクだけど魔女が気持ち悪くて怖かったです!
主役の男の子とネズミは可愛かったけど。
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Unknown (colin's grandma)
2021-01-14 23:41:33
しましまさん

>4連休は残っている

まぁ!両方うまくいったのですね!それはよかった。

>「橋からの眺め」

いろいろご覧になっているんですね。
私、生のコンサート、ミュージカルはよく観ましたが演劇は観たことがなく、
そもそも観ようというきっかけになるものがありませんでした。
コリンが舞台をやっていなければそのまま興味を持たずに一生を終えたかもしれません。

>ソフィー・オコネドー、キアラン・ハインズ、ジム・ノートン

おぉぉぉぉぉ!錚々たるメンバーですね。
彼らを生でなんて私想像できませ~ん。うらやましい!

『魔女がいっぱい』は魔女の描写とストーリーの最後が少し違うだけで
新旧ほぼ同じです。
新の方のおばあちゃん(オクタヴィア・スペンサー)と男の子がよかったです。
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Unknown (しましま)
2021-01-15 14:42:33
colin's grandmaさん

どちらかというと私も舞台は演劇よりダンスやミュージカルが好きでした。
それがイギリスの俳優は映画もドラマも舞台もやる人が多いので
どれか一つから広がること無限大〜〜〜
とはいえ、今でもやはり好みの俳優がひとりも出て来ない作品は寝てしまいます!

>>彼らを生でなんて私想像できませ~ん。

見た私でさえも信じられませ〜ん!

>>『魔女がいっぱい』

昨日のコメントで書き忘れましたが、コリンが怖かった方の、
監督がニコラス・ローグ、「地球に落ちてきた男」が大好きなので感動しました。
新作はたいそう存在感のあるおばあちゃんでナイスキャスティング〜!
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Unknown (枝龍)
2021-01-16 11:28:38
しましまさん

コリンファンを代表しての参戦、ありがとうございます!
私もこんな世の中じゃなければ、遠征したかったところです…

クリスとアンについては、そもそも最初からクリスとアンが付き合ってれば、こんなことにはならなかったんですよ~~
クリスはコリンなのに、なんで弟くんと付き合うかな?
さっぱり分からん!

「戦場からのラブレター」のアリシア・ヴィキャンデルもそう!
コリンとキットだったら、絶対コリンだろーがよーーーー

と、根本的なところに疑問が残るこれら2作品です(笑)。
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