Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Victoria 1

2016-08-29 19:33:00 | トム・ヒューズ


イギリス時間8/28(日)夜9時から90分枠で始まった「Victoria」エピ1を見ました。ITV Hubがあまりご機嫌よくなくなかなか進まなかったのですが、英語字幕を読むスピードがちょうど良カッタという情けない私です。

物語

ヴィクトリアの祖父キング・ジョージ3世が亡くなり、王位を継承するとことから始まります。使いの者が前王崩御を知らせに来た時も、王女の寝室には母が寝ていた映像がありまして、その母=ケント公妃が娘を監視していたのがわかります。ケント家の家令サー・ジョンも、女王の個人秘書の地位を狙っている様子。この二人は共謀してヴィクトリアを操り権力を握る採算だったのですね。

しかしヴィクトリアは、母からファーストネーム=アレクサンドリナからの敬称ドリナと呼ばれるのも嫌い(ロシア名だったのでイギリス女王にふさわしくないと思ったようです)、ミドルネームのヴィクトリアと呼ばせたくらい、勝気で生まれながらの君主でしたから、自分に対して指示してくれば来るほどそういう輩は遠ざけたくなるようで、結局、個人秘書は首相のメルバーンを取り立てました。

戴冠式の舞踏会で、ヴィクトリアはメルバーンに「毎晩あなたと踊りたい」と言ったほど寵愛したことにドラマではなっていますが、事実はそういう感情はなかったらしいです。しかしドラマでは、母とサー・ジョンを敵に回して盛り上がるための脚色かもしれません・・・

ロイヤルファミリーものには珍しく、使用人のエピソードも出てくるのが、さすがダウントンのITVと思いました(笑)。自分が取り立てた衣装係が不正を働いたと暴かれても、「私が要らないものを売るならば別に」と、正義を追求するよりもお気に入りの使用人の見方をしたあたり、18歳の新米女王でも王様っぷりは一人前でした。

が、母とサー・ジョンの一派の若い令嬢がサー・ジョンとの子を妊娠し、サーを愛する母を欺いていると思い込み、その令嬢を「検査」しないと疑いが晴れないとし、結局令嬢は医者によって処女であると診断され、お腹のふくらみは病気によるものと判明、間も無く令嬢がその病気で死んでしまったため、ヴィクトリアの立場は辛いものとなりました。こう言うデリケートな疑いを大っぴらにしてしまうあたり、いかにも若干18歳の未熟者でしたが、本人も反省してました。


感想

ヴィクトリアは小柄だったらしいので、イギリス人にしては小柄でベビーフェイスのジェナ・コールマンはぴったりのキャスティング!と思ったら、なんと女王は身長145cm体重56kgだったそうで、さすがに背が低めのジェナでもかなり理想化された体格のようです。

ドラマで、王位継承者だと13歳で知ったと言ってましたが、その気位の高さと、王位が継げる最年少18歳の未熟さみたいな様子を私は見たかったのですけど、そこは実年齢30歳のジェナからはあまり感じられませんでした。行動の幼さは脚本で書かれてたけど、もっと表情とか細かい演技みたいなところが見たかったかな。

でも絵画や写真で見る史実をこうしてドラマで見られるのは楽しいです。コナン・ドイルが生きたヴィクトリア時代ですからね。ただ当時のバッキンガム宮殿(ヴィクトリアがそう呼ぶまでは「バッキンガム・ハウス」だったとドラマで言ってました)界隈などロンドンの街の様子も見たいけど遠景でしか出てこないんですよね。衣装と宮殿内装だけで予算がなくなったり・・・?

そして、エピ1ではまだ出てないアルバート公は一体いつから登場するのかな。そもそも目的はそっちなんですけど。



トム・ヒューズさん!



ドラマの写真はすべてMETROから

なかなか肖像画に近い感じですよネ。



なんとエピ2は連夜放送で今日の夜なんですよ・・・またHubのご機嫌が斜めだったら嫌だなぁ。

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