来ました来ました。若輩モースのシリーズ6最終話!
いつも事件の方はよく判らずじまいで視聴を終えるんですが、今回は、監督がよかったのか、脚本がよかったのか、
それとも私の理解力がアップしたのか(その可能性は低い)、とにかくいつもより謎率が低く終わって、爽快です。
本エピのタイトルは"DEGUELLO"
スペイン語で殺しの意味のようですが、テーマは「家」でした。
まず冒頭にこの高層住宅のオープン式が。でたっ!
ロンドンの火災が大きなニュースとなった低所得者向けの高層近代建築。
オックスフォードにもあったのですね。
現代ではタワーマンションは日本でもイギリスでも高級住宅として人気ですが、ロンドンでも少し前、1990年代の私の印象は少し中心から離れたゾーン3より外側の住宅地に突如としてそびえる黒っぽい固まりでした。
このエピが1969年、その頃の最新公団が20年経って貧困層を象徴するようになっていた。しかし公団とはいえイギリスでは個人が購入できるようになって個人オーナーが現れ2000年代には住人も低所得層に限らなくはなりました。
話を戻して、ここの最上階の住人となった母娘がふと壁を見上げると、そこにはシミとヒビが・・・・
新築なのに、なんとも不吉な?!まるでドクター・フーの異次元への入り口か、はたまた死体でも塗りこまれているのでは、と思った私はドラマの見過ぎとよく言われます。
モースも不動産広告をのぞいてますね。
そしてブライト家では奥さんが病床につき、
サーズデー家では奥さんにお金を渡そうとしても「お金なんていらない」と怒られちゃいます。これ、退職資金を兄弟に貸し無くしてしまった話から繋がってるんですね。そして後でこの話は他にも繋がってます。
それぞれの家。
今エピの事件はかの有名なボドリアン図書館司書の殺人から始まり、その事件を元オックスフォード警察チームただしサーズデー抜きが追いかけます(涙)
BOXに癒着し始めたサーズデーをモース以外のみんなは怪しみ、モースはそこは気づかなかったけどキャッスルゲイト署に来てからサーズデーが以前と違うことには傷ついてましたからやっと理解・・・(辛)
例のヒビのある高層住宅がついにヒビ全開(エイリアンか?!)、一部崩壊。折しもジョアンも属する民生員らしき組織からの通達で現場に来たモースも被害に。
そして避難に間に合わなかった住人たちの遺体に混じって、コンクリートから生き埋めにされた男性の死体も発見されました。(怖い・・・)
複数の事件から断片を集めて調査を進めるモースが、その男性が行政の建物調査員だったことを突き止め、オックスフォード住宅課の議員=高層住宅の責任者にその男性について聞き込みに行ったため、
不正の発覚を恐れたその議員は警察の偉い人=ブライト警視の上司に手を回し、ブライトを呼び出しモースを止めさせようとしますが、ブライト警視は奥さんにガンの新療法を特別に紹介するとの賄賂にも心を動かさず断固としてその場を去ります。ああブライトさん!モースが来たばかりの頃とぜんぜん違う(涙)。
そして議員と上司にたてついたら路上でナイフを持つヤクザに狙われるとはブライト警視?!しかし危機一髪の警視はペリカン・マンとして子供たちの人気者になっていたのでサインをねだる子供達に囲まれ窮地を脱しました!ペリーのサイン、私も欲しい!
一方自分に情報が流れてこないことに気づいたサーズデーとモースが会話をします。
モースに「越えてはいけない線がある。あなたにはいつも正しい側いてほしい。」と言われて我に帰るサーズデー・・・・ああよかった・・・ちょっと安直ではないかという気がしないでもないけどよかった。ついにBOXと決裂。
そして奥さんとも会話が叶い、すれ違った心がやっと向き合うことができた。。。夫婦というのは、毎日同じ家に帰ってきてもお互いのことを理解するのは難しいのですよね。
モースがついに議員が建築のコンクリートの仕入れに不正をして私腹を肥やしていたことを突き止めたところ、監察医マックスが誘拐されたことを発見、チームみんなに電話をした先では、奥さんと家庭の時間を過ごす男たち・・・
マックスのためにコンクリート工場へと一人で向かったモースを待ち構えていたのは、BOXの陰に隠れて影の薄かったJAGO。ヒゲの若造です。この名前、オセロのイヤーゴみたい。
ヤクザな男たちを後ろに揃え、街の麻薬組織とも癒着して、ジョージ・ファンシーを撃ったのもこいつだった。行政やヤクザたちと私腹を肥やし続けるのにモースが事実を暴くと困るのでファンシーのように片付けようというわけ。
危機一髪のモース。
この先は、とても文章では書ききれない。元オックスフォード警察チームがモースを守りに文字通り駆けつけるのですよ〜〜〜
あんなに家庭が大切と言ってた男たちが、モースのために〜〜!!!
もう、ご覧になった方とは涙を一緒に流して喜びたいです。
まだの方は是非ともご覧になってね。
今ならつべにも出てますよ、こそっ
テムズバレーの腐った男たちを葬り、晴れて元オックスフォード警察チームがキャッスルゲイト署に復活、すっご〜い、若モース始まって以来のハッピーエンドじゃなかろうか。
そしてモースは無事に家を購入できました。生涯の棲家となる家を。
シリーズ最終回、昨夜やっと観ました。「モースに説教されて改心するサーズデイってどうなのよ?!」とも思いましたが、内心「このエピでサーズデイ刑事は殉職するんじゃあるまいな?!」とびびっていただけに、これはこれでよしとします(上から目線の極み)。
>ペリカン・マンとして子供たちの人気者になっていた
ブライト警視正がペリカンに命を救われるとは、完全に予想外の展開でしたw ペリカンに限らず、このシリーズはブライト警視正が主役級の活躍でしたね。
>モースが来たばかりの頃とぜんぜん違う(涙)。
まったくです(涙)。ブライト警視正、じわじわと人気が高まってきたので微妙にキャラクターを改変したのでしょうか。私もファンだから大歓迎ですけど!
シリーズ6あっという間に終わっちゃいましたね。
>>モースに説教されて改心するサーズデイ
そーそー、あんなに追い詰められたサーズデーが一瞬にして。
まあでもモースも主役だからたまにはいいこともしないと(上から目線)。
>>サーズデイ刑事は殉職
モースが中年になる頃にはいないのは決定なのでいついなくなるか気が気でないですが
このENDEAVOURはサーズデーが去ってモースが独り立ちして行く予感で終わるのでしょうね。
>>ブライト警視正が主役級
あ、そうだ、警視正の正をずっと抜かしてました。
そーなんですよ!私、指揮をとるブライトさんを見ながら拳を振りながら
「そうだ!いいぞ!」とかなんとかスクリーンに向かって野次飛ばしてました!
しかし今回の事件解決で、もう交通課ではなくなってしまうのですよね?
このシリーズの幕開けがペリカンキャンペーンだったし寂しいです。