イギリス衣住事情

いやもう、Mが熱を出したり、新しい生徒くんが始まったりで、
死にそうなここ４日間でした～

おかげで、SHERLOCK三昧どころか、せっかくyoutubeで見つけた
ベネディクト・カンバーバッチが出てる「Hawking」
（あの宇宙博士のホーキング。やっぱり常人じゃない役！）も
見る時間がないよ～～
チラ見したら、なんだか、このブログに貼ってあるサンローランに似てる！
ただ、それだけで、ときめいてしまいました

左のYSLと比べてください

ところで、
忙しくて新しい情報を見る時間がないとフトどうでもいいことを考えてしまうのは私だけ？

いえ、NHKだったか角川書店だったかちゃんとした筋のシャーロック欄に
「ドラマのシャーロックはルームシェアしてお金はなさそうだけどデザイナーズの一流品を身につけている」
と書いてあったのを見て、イギリスを思い出して。

この時計欲しい・・・

はるか昔、初めての海外旅行しかもホームステイのロンドンというのに行った時に、
文化服装学院の友達Cちゃんができました。
英語専攻の大学生だったけどファッション大好きな私と意気投合。

数年後にロンドン好きが高じて住みついてしまったそのCちゃんを訪ねた80年代中期、
日本ではデザイナーブランドを着るのは当たり前なバブルでしたが、
ロンドンはまだそういう服は日本ほど一般的じゃありませんでした。

ジョン・ガリアーノ

だからその時、Cちゃんにオシャレな友達紹介してもらった時は嬉しかったな。
ありません？　「おしゃれな街パリに来たけど、どこ？おしゃれな人は？」って経験。
パリもロンドンもスナップ写真に出て来るような人はその辺歩いてないです。



ガタガタおしりの痛くなるシトロエンに私も乗せてクラブに連れてってくれたCちゃん友達、
その彼は日本人は当時誰も知らなかったガリアーノを着ていた。

いつ会っても。

そう、日本では「着まわし30日」みたいに毎日同じ服はダメな風潮だったけど、
イギリス人って、オシャレな人もいつも同じ服着てた。
その服は、デザイナー風とかじゃなくて、ホントに値段も高い本物。
当時の私には新鮮なコンセプトでした。

＊クラス社会で個人主義のイギリスはおしゃれレベルの幅も広いけど、この場合、自分みたいに、デザイナーの服をポンと買えるような収入はないけど、服やオサレが好きでトレンディなクラブに行って楽しみたい！という人種です。

なーんて、１人じゃフラットの家賃払えないからシェアしてるシャーロックが
一流品を着ているのも、ありえないことじゃないよな～、とツラツラ考えていました。

ドラマに出て来るワードローブや小物を知りたい時は　→　Wear Sherlock BBC

そうだ、その「フラット・シェア」

クライマックスがシャーロックとジョンの心理的なことだったりするので、
二人がやたらとカップルだと間違われるという筋書きの根拠に
「同居している」ことが取り沙汰されていますけれど、

フラット・シェアは若者には当たり前なロンドンなのになんで？？と思うんです。


ドラマのこの部屋、フランス風に下まで窓ってのはイギリスではファースト・フロア（日本で言う2階）のみで上の階に行くに従い窓が小さい

今世紀になって私達一家がフラット探ししていた時も、
見に行ったらもうすぐ出て行く住人はゲイのカップル、ってことはありましたけれども、
別にゲイじゃなくても、私の義理の弟も今ロンドンに住んでるけど、女のフラット・メイトがいても彼女ではなく、
同じ家やフラットに住んでてもカップルとは限らないんだけどなあ。

まあ、よくよく考えてみたら、うーん、シェアする家ってのはベッドルームの数が多くて、
３～５人くらいで住むってのが独身男の場合多いかもしれない。
それで２ベッドの小さめのフラットだとやっぱりカップルか友人同士。
１ベッドは間違いなくカップルじゃないと住めないけど。


2ベッドルームのうち、ひとつが異常に小さいということも多い

と言いつつ、私は１ベッド・フラットに半年間、義理弟と住んだこともあったんだな・・・
いえ、イギリスの１ベッドと言うのは、日本の一部屋ってのとは違って、
リビング・ルームは必ず別にあるので、１ベッドと言えば２部屋はあるんですね。
だから義理弟はリビングに寝ていて、同じベッド・ルームじゃありません

しかし、やはり解けない「同居人＝カップル説」の謎・・・