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ジェイミー・ベルも本当に可愛かったですね。
「マシュー・ボーンのシンデレラ」にドキュンとなって、天使役のリアム・ムーアの出演作「Billy Elliot/リトル・ダンサー(ミュージカル)」の映画版の方を久しぶりに見ました。
一つ気付いたのは、これって映画が先でそれが元になってのミュージカルだったのですね。何を勘違いしていたのか逆だと思い込んでいました。
それでも私は映画の方を先に見た記憶があるのですが、その時の印象は「かなり暗く重い映画」でした。でも今見直したら全然暗くはない。2000年の映画なのでたぶん私はイギリスでDVDか何かで見たのだと思います。それで英語がよくわかってなくてその時家にあったテレビのスクリーンが暗く写っていたのかな、と(笑)。
そして今見てビリーの台詞がすごく面白くて彼がユーモアがあってすごく優しい子だったことに、今さら気づきました。
例えば、バレエの先生の娘デビーはビリーのことを好きで、家に行った時やオーディションの前の日に微妙な感じで好きだと伝えてくるのですが、ビリーにはぜんぜんその気はない。それで「もし見たかったらアソコを見せてもいいのよ」とまで言ってきた時のビリーの台詞は「いい。きみはいい子だよ。」(英語は「You're all right.」字幕では「見せなくても好きだよ」でパッと椅子から立ち上がって行ってしまうのです。彼女を傷つけないで期待も持たせない凄技!!
女装の好きな友達マイケルもビリーのことが好きで、ほっぺにキスしてきたり雪だるま作って冷たくなったビリーの手を自分の服の中(どこだったんだろう?)に差し入れて温めてくれるんですが、ちゃんと目を見て「僕がバレエが好きだからってホモってことじゃないから」って直球セリフを言うんですよね。それでもロイヤルバレエスクールのオーディションに受かってロンドンに旅立つ日には、バスに遅れそうになってもマイケルのところに行ってほっぺにキスしてお別れをするのには涙ウルウル・・・・
そうかと思うと、自分にバレエを特別に教えてくれてオーディションの話を出した先生には、「年をとりすぎだよ」って笑えない冗談か本気かわからないことを言ったり、熱心な先生に向かって「僕に気があるの?」と言ってみたり。
イギリスの映画やドラマはやはりセリフもわからないとだいぶ面白みがわからないんだなと思い知りました。
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ところでビリーの家はお父さんとお兄さんが炭鉱で働いて生活してる(しかもスト中だから給料はないはず)いわゆる労働者階級です。家はつながってて隣近所とは裏庭の方からお互いに見えてしまう感じ。ビリーはお兄さんと部屋をシェアしてるから、お父さんの部屋とおばあちゃんの部屋と多分3ベッドルームですね。そして小さなダイニングキッチンだけど、おばあちゃんはもう家事はできないから男子3人で家事をしてる割にキレイなんですよね。
いつも思うのだけど、日本の貧乏人の家ってホントに薄汚いキッチンや居間というイメージなんですが、
1984年の田舎町の貧乏な家なのに(ビリーのボクシング代50ペンスの心配も町の人は気遣ってた)日本の基準から見たら羨ましいほどの生活スタンダードではないですか。
この時代はサッチャーが改革したおかげでこうして炭鉱の危機にもなっているわけですが、
その前に政府が面倒を見ていた労働党の福祉政策の結果なんだなと、
学生の時に「揺り籠から墓場まで」とイギリスについて教科書に書いてあったけど、その実感はこうして映像で見るとはっきりとわかります。
今うちの国のAさんも福祉に力を入れるとか言ってるけど、収入がほとんど無い家でも大人3人と子供がこのレベルで生活できるようにしてくれないとダメですよ!
ほんと、いくら貧乏といっても当時のイギリスの貧乏は日本の貧乏とは質が違いますよね。あと、現在日本の貧乏ってむしろ「家に物が溢れている」なんですよね……。
私は映画もミュージカルもどちらも大好きですが、強いて言うならミュージカルのほうが好きかも? というのも、映画のビリーがオーディションでいきなりタップダンス(?)を踊り出すのだけはどうにも違和感があるんです。そこだけ切り取って観る分には迫力のある踊りでいいんだけど、それまで一度もタップの練習なんかしたことなかったような???
「最低限度の生活とは」って日本政府に見直して欲しくなりますよね。
>>現在日本の貧乏ってむしろ「家に物が溢れている」
それは100yenショップの公害です。質より量になってしまった感。
実は私もミュージカルの方がどちらかというと好き。
おばあちゃんが踊りだしたり、ラストで全員がチュチュをつけるの最高です。
>>いきなりタップダンス(?)
今回 見て意識したのですけど、ビリーはフレッド・アステアが大好きだし
先生とバレエ以外のダンスも踊ってるシーンあったんですよ。
タップだったか定かではないですが、先生いろいろできたんだ、って(笑)。
>それは100yenショップの公害です。質より量になってしまった感。
本当にそれ! 私の家の近所でも、金物屋とか文房具屋は軒並み閉店して、100yenショップばかり増殖しています。100yenショップがすべて悪いわけではないけれど、モノというモノが安っぽくなった感は否めません。
>先生とバレエ以外のダンスも踊ってるシーンあったんですよ。
そうか! 私の目に踊りの区別がついてなかっただけで、本格的なクラシックバレエ以外もいろいろあったんですね(汗)。映画版よ、これまで不当に貶めててごめん。
>>モノというモノが安っぽくなった
そうー(´;︵;`) ひゃくえんにしてはまあまあでも、本当にそれでいいものは1~2割で大部分は安さで妥協したものです私の場合。
バレエじゃないダンスのシーンはほんの一瞬なので見逃しちゃいますよ~
でもだから好きな映画は何回も見た方がいいんだってハッとします。
最近次から次へと新作に気がひかれて繰り返し見るもの減りました。