Twitterで欧米のスパークスファンを知るようになり、私のTLのおしゃべりな常連は愛のある面白おかしいツッコミの仕合いが多くて楽しいのは日本のオタツイ友と同じです。
その中にちょっと変わった方がいらして、誰かのRTで知ったのですが、1970年代の貴重なスクラップブックを寡黙にアップしてくださるリアタイファンの方なのでした。ありがたくてすぐにフォローしたらフォロバもしてくれました。寡黙だけど怖いとか暗いとかではなく「静か」という形容詞がぴったりな人。特に誰かといつも喋っている風でもなく、貴重な資料をアップしてくださる以外に私の絵に「いいね」もくれることに時々気づいてはいました。
ロイヤル・アルバート・ホールでスパークスを見て来てもうはや1ヶ月なのですが、イギリスでは日本で知り合ってたファン友ちゃんとよく行動を共にしていて、ライブ会場でももちろんコンサート前後に一緒にいて、その日も始まる前の期待に興奮の時間帯に彼女が「さっき『スパークス・ブラザーズ』に出てたファンの人と喋った!」と言ってきたのです。ファン友ちゃんが会場に入って自分の席に行ったらその方が座っていたのだそうです。そしてなんと日本語で謝って来たというのです?!
みんな始まる前は友達同士ワイワイやって自分の席を離れて動いてるので、「ほら、あの人、映画に出てたよね〜?」とファン友ちゃんに言われて示す方向を見たら確かに見覚えのあるお姿。なんと70年代からのリアタイでドキュメンタリー映画にもファンとして出演した方は、日系企業で働き日本に住んでいたことがあったのだそうです。まさかスパークスのロンドンライブでイギリス人ファンと日本語で話すとは!?
彼女の名前をドキュメンタリーで覚えてたファン友ちゃんから聞いていて、そんなことってあるんだなあ〜と興奮冷めやらぬその日の夜反芻していた時、ふと私のシナプスがやっといきなり繋がり、多分スパークス界隈では有名な、しかも日本語のできる方は、Twitterの「静か」に資料をアップしてくれる人と同一人物だったのです!Twitterでも本名だったのに、その人がドキュメンタリーに出てた人とはまるで気付かなかったアホな私。
そして今日Twitterで、また別の日本人のスパークスファンの友達とちょっとした会話をしてた時です。「日本の男性は女性を劣った存在とみなすのに騎士道精神で優しくもできない人多い」って話で彼女が「社会がそうなってるね」と言ったので「(スパークスの曲の)Nothing Is As Good As They Say It Isの歌詞がぴったり『It's ain't for me, that's all』」と私が返信したところ、横から「いいね」が飛んできたんですが、それを飛ばして来たのが「静か」さんでした!彼女は日本を知ってるし日本語会話も読めたのでしょう、なんかすごい。
イギリスではどうせ誰にもわからないだろうと思って日本語で喋っていてもどこに日本語ができる人がいるかわからないから変なことは言わない方がいい、とは現地の日本人同士で気をつけるのですが、Twitterも同じだったとは。