原作小説の日本語訳と戯曲化された英語版の違いを少し書いておきます。
小説とその映像化の比較でいつも思うことですが、舞台用には省略されたエピソードもありヴァーノンのセリフも限られています。ヴァーノンの内面を知りこの物語をしみじみ感じられるのは原作の方でした。でも「読んだ限り」なので、実際にヴァーノンをコリン少年が体現してたら文字を超えて訴えるものがあったことでしょう!
戯曲化でなくなったエピの中では特に、事件が起きた時間に授業をしていた教師ナックルズ先生の性的指向は、キャラは最初から伏線として登場しておきながらクライマックスにて重要な役割のひとつを果たしていた原作からほぼ割愛されていたのが大きな違いです。
でもそれでも基本的に原作のエッセンスはちゃんと脚本化されていますので、想像力の乏しい私が脳内再生するよりはるかに舞台には生き生きとしたキャラが登場していたんだろうと思うとますます見たい高校生コリン・・・!
あとYoung Vicキャストも掲載されていまして、同じ俳優さんが複数のキャラを演じていることがわかります。けっこうキャラ多いんです。・・・しかしテイラーとエラを同じ俳優さんが演じていたとはビックリ!でした。どうりで写真を見てもどっちのキャラなのかわからないと思ったら。