Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ザ・クラウン 2

2017-12-16 20:55:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


Netflixで「ザ・クラウン」のシリーズ2が12/8から配信されています。

早速夢中で見ました。面白いです。

現存の女王様のお話、ドラマとわかっていても、ロイヤルファミリーに歴史上の事件や政治家が続々と登場して、リアルだけれども見せ場もたくさんです。

世界を動かす国家元首やファーストレディを向こうに回し、政治に直接介入はないにしろ、国の利益のために公務を務める女王。

男性の王ならばなくていい苦労を実感したシーズンでした。それは、夫よりも妻の地位が高いことで夫との関係が難しくなることと、妊娠・出産です。

ドラマ「ヴィクトリア」でもヴィクトリア女王の夫アルバートは妻の後ろに控えるのが苦痛そうでしたが、それからググッと時代が100年も下っているのに、しかもこの未だ男尊女卑の日本から見れば女性の立場が強そうなイギリスなのに、

やはり立場が妻より弱い夫というのは、ぐずぐずとひねくれて公人の妻をサポートどころか足を引っ張るような不祥事ばかりしでかし、女王の悩みを増やしていました。

エリザベス女王の場合、妹がまたヤンキーで結婚願望強いのに男運がないものだから、心が休まる暇もありません。このマーガレット役の女優さんがまた本物の王女に似ていて美しいんですよね。

マシュー・グードが演じる王女の夫というのが、母の愛に満たされないバイセクシャルの遊び人・・・男というのは女性からの愛に飢え、そして妻より上の立場にいたいのだということがよーくわかるドラマです。

そうして家族と社会が動く中、自分も妊婦となり4人も出産をこなしていたなんて女王様、本当にお疲れ様ですと思いました。男性にはとても務まらない役どころです。

シーズン通して心に残ったのは、マクミラン首相が体調を理由に辞任するときの女王の言葉、

「私が女王になって10年が経ちました。その間に首相はあなたを含めて3人がなりましたが、誰一人として職務を全うしていません。皆、健康や年齢、心の弱さが理由で途中で辞めるんです。」

ちょうどこのセリフが上にも貼ったトレイラーにも出ています。

そして同じピーター・モーガン脚本の舞台「ザ・オーディエンス」か映画「クイーン」でも、彼女の前を何人もの首相が代わる代わる通り過ぎたことが女王の台詞であったと思うんですよね。どっちだったかなぁ・・・ブレア相手に「クイーン」の方だったかしら・・・


それから!!

次のシーズン3からは、女王役がオリヴィア・コールマンになると!そしてエジンバラ公フィリップはマット・スミスのままだと!!そのふたりの夫婦の絵が想像できないんですけど、オリヴィア・コールマンがついに女王様かあ〜〜〜威厳あるだろうなあ〜〜〜マット=フィリップはどんなにぶーたれてももうあの女王にはかないませんって。