ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

青春ちゃん

2017-01-27 21:25:40 | Weblog
冷たい向かい風に、俯きながら僕は歩き続けている

いまこんなに苦しいのは
とびきり綺麗な空を見るため

苦しければ苦しいほど
いつか来るであろう春の日に、寝転がって見上げる空は
陽光を浮かべながら僕を優しく包むだろう

アスファルトの上を落ち葉が滑る
僕は力ない目で、その行く末を追う
いつしか足は鉛のように重くなり、枯葉ほどの頼りなさで立ち止まった

しばらく目を閉じていると、早々に日は暮れ
さらに冷たくなった風とともに、青春ちゃんの笑い声が颯爽と通り過ぎた




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 正義のA | トップ | 自殺者数男女比7:3。やは... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿