ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

ZOO(ECHOES)

2023-08-14 12:33:45 | 歌詞

僕たちはこの街じゃ 

夜更かしの好きなフクロウ

本当の気持ち隠している

そうカメレオン 

朝寝坊のニワトリ

徹夜明けの赤目のウサギ 

誰とでもうまくやれる

コウモリばかりさ

見てごらん よく似ているだろう

誰かさんと

ほらごらん 吠えてばかりいる

素直な君を

 

白鳥になりたいペンギン

なりたくはないナマケモノ

失恋しても片足で踏ん張るフラミンゴ

遠慮しすぎのメガネザル

ヘビににらまれたアマガエル

ライオンやヒョウに頭下げてばかりいるハイエナ

見てごらんよく似ているだろう

誰かさんと

ほらごらん吠えてばかりいる素直な君を

 

ほらね そっくりなサルが僕を指さしてる

きっとどこか隅の方で僕も生きてるんだ

愛を下さい

愛を下さい ZOO

愛を下さい

愛を下さい ZOO、ZOO

 

作詞、作曲は辻仁成。ドラマ「愛をください」主題歌。1988年、川村カオリに提供された。川村さん、若くして亡くなりましたね。1989年、辻のロックバンドECHOESがセルフカバー。そして2000年、菅野美穂が役名の「蓮井朱夏」として「ZOO~愛をください~」をリリースしました。菅野主演の「愛をください」で一躍「ZOO」は広く知られるようになりました。

 

歌詞は人の外見や性格、また生活を動物に例えているのがユニークです。

「僕たちはこの街じゃ、夜更かしの好きなフクロウ。本当の気持ち隠している、そうカメレオン」

当時、菅野さんはカメレオン女優とも形容されました。

 

僕はそれまで天才役者、天才女優というものに疑いを持っていました。生活が破天荒だったり、女優であれば生意気だったり、気難しいタイプが天才と言われやすいと思っていました。

そこに現れたのが新進女優の菅野美穂でした。個人的な天才の定義としては最初からずば抜けているということです。現在なら大谷翔平、藤井聡太が当てはまります。

 

「イグアナの娘」で初めて彼女の演技を見た時、現実に天才女優が存在することを知りました。ひとつ挙げれば瞬発力がずば抜けていました。10代の頃は精彩がなく、その後徐々に力をつけて、30才以降に一流に達した人は、ジャンルは何であれ努力型と言えるでしょう。役者で言えば演技派にはなれますが、天才ではないです。

「愛をください」の頃の菅野さんは完全にゾーンに入っていた頃で、そうした意味でもこの曲は感慨深いです。

 

コメント
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