将棋界は藤井聡太竜王・名人の八冠制覇なるかに注目が集まっています。
鬼門の王座戦で村田六段に大苦戦の末の逆転勝利。挑戦者決定戦では、これまで藤井名人にすべてのタイトルを奪われてきた豊島九段がこの一発勝負にかけてくるのは想像出来ました。双方1分将棋の死闘の末、最終盤で藤井得意の角打ちが決まり、辛うじて勝利をものにしました。
最大のヤマは越えたかにも思えましたが、迎え撃つ永瀬王座も永世称号がかかっています。1日制の五番勝負。対戦成績は藤井名人の11勝5敗ですが、ここ8局に限れば4勝4敗。藤井やや有利といったところでしょうか。
その藤井さんに最年長名人記録を破られた谷川浩司十七世名人ですが、現在、B級2て組で3連勝と好スタートを切りました。順位戦昇級の最年長記録は花村元司九段の60才。谷川さんは61才なので、もし昇級となれば最年長記録更新となります。現実的には厳しいと思います。
それにしても谷川さん、ほとんどが年下の棋士の中で頑張っていますね。果たして定年世代の星になれるか?
西山朋佳女流三冠が現在、プロ公式戦の成績が5勝1敗のようです。あと5勝4敗でいくと、プロ編入試験が受けられます。
ただ西山さんの調子自体はそれほどいいとは思えません。数年前は里見香奈女流五冠より力が上だったと感じていましたが、今はまた里見さんに逆転された印象です。終盤の破壊力には定評がありますから、やはり序中盤の研究で遅れをとっているのでしょう。
4年前ですか。奨励界の三段リーグで、14勝4敗で3人が並び、定員が2名のため順位が下だった西山さんだけがプロ棋士になれませんでした。彼女もその時の悔しさは忘れていないはずです。いずれは女性初のプロ棋士になってもらいたい。
その奨励界でにわかに注目されるのが山下数毅三段です。現在14才で、今期の三段リーグでの成績が11勝3敗で2位タイですが順位を含めると3位です。残り4局、どうなるか分かりませんが、史上6人目の中学生棋士を見たいものです。