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ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

ニュース・甲子園

2019-08-15 10:59:16 | スポーツ
今年の8月15日は西日本で大型の台風直撃という大変な状況になりました。温暖化は世界的な問題ですが、日本は気象の変動が特に激しく感じます。何とか被害が最小限に済めばと思います。自分の病気も多分に関係があるんでしょうけど、中国、四国はこないだ大雨の災害にあったばかりで「今度、また同じような被害になったらもう立ち直れない」と男性が話していたのが印象に残ります。

終戦記念日ですが、74年前となると戦争体験者もわずかになりました。戦後からこれまで亡くなった方々の戦争体験を戦後以降の世代に伝えてきた言葉は無駄ではなかったのではないでしょうか。それ以降日本は戦争をしていない事に大きく貢献されたと思います。

日韓関係が国交正常化後最悪と言われていますが、個人的には無理に修復する必要はないと考えます。徴用工問題にしても、また慰安婦への補償にしても1965年の日韓基本条約で解決済みですし、下手に出る必要はありません。時の韓国政府が経済発展に補償金を使ったのだから、彼らは韓国政府に訴えるのが常識的です。今後、韓国とはある程度距離を置いて付き合うのが得策でしょう。

夏の甲子園真っ盛りで、ベスト16まで出そろいました。当然、今日は台風の影響で中止です。そんな中、花咲徳栄の菅原選手のフェアプレーが話題になっています。自分からボールに当たりにいってしまった事を素直に相手に対して詫び、その打席で公式戦初のホームランを打ちました。「甲子園には魔物が住む」といいますが、たまには神様も降りてくるのかなと感じました。そのシーンが動画でアップされると、1日で軽く100万人を超えるアクセスがあった事に驚きです。やはり日本人はフェアプレーが好きで、またそうしたプレーや精神に飢えているのだと感じました。

こないだ「歴代甲子園最強チームは」という番組があり、見ていました。やはりいまはPLより大阪桐蔭でしたね。桑田・清原のKKコンビの登場は衝撃的でした。同じチームに大天才が2人いた訳ですからね。奇跡のチームでした。しかし、これが後に悲劇を生む事にもなりました。2年後の複数投手を揃えた春夏連覇もありましたね。KKも凄かったですが、個人的にはそれ以前の「逆転のPL」が好きでした。それと箕島高校。春の箕島。動物園へ連れられ、動物を前にして箕島対牛島・香川の浪商との決勝戦をラジオで聴いていた記憶があります。ランク外だったのは残念です。大阪桐蔭でいえば、辻内投手がプロで大成しなかったのが意外です。体も大きく左腕から150キロ前後の凄いボールを投げていましたからね。間違いなく大投手の器でした。確かにダルビッシュ投手の主張通り、投手は投げすぎなのでしょう。しかし同じレベルの投手を複数揃えるのは公立校などでは難しい事です。勝負と育成という永遠のテーマ。高野連も一気に変える気はなくとも、例えば2日続けて100球以上投げさせないなど、徐々にでも球数に関するルールを考える時期に来ているのではないでしょうか。
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大船渡監督は佐々木朗希をどうすべきだったか

2019-07-28 14:53:28 | スポーツ
163キロの剛腕、今大会最大のスターといっていい大船渡・佐々木朗希投手の登板回避が波紋を呼んでいます。「決勝なんだから投げさせるべきだった」「将来を考えれば登板回避は正解」真っ二つと言っていいでしょう。しかし、僕には第三の道があったように思います。

岩手県大会決勝戦の大船渡の相手は花巻東。くしくもこの10年で菊池雄星・大谷翔平という日本を代表する投手を2人も輩出した強豪です。佐々木君を先発させなければ厳しい戦いになることは、国保監督もわかっていたでしょう。出せば壊れるかもしれない。出さなければ大変な批判を浴びることになる。特に一緒に戦い続けたナインたちは甲子園に出るために、苦しい練習にも耐えてきたのだと思います。どちらにしても苦渋の決断をしなければなりませんでした。

実は投げさせるべき派、登板回避派どちらも納得させる方法がありました。決勝は先発させます。勿論、イニング限定ではなく完投させるつもりで。ただし、それには逆算が必要でした。決勝から逆算すれば準決勝は回避。準々決勝に登板させる。とにかく監督としては中1日以上開けさせたいという強い思いがありますから、決勝の日付から逆算して夏の岩手県予選を組み立てれば、こんな問題は起きませんでした。

まだ若い監督です。東北、とくに岩手はここの所、怪物投手を輩出しています。投手起用に気を遣う国保監督のもとに将来有望な投手が頼ってくる可能性もあるでしょう。この苦い経験を活かし、名投手を育ててほしいです。そして佐々木投手にはぜひ将来の日本のエースに上り詰めてほしいものです。
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大谷サイクルヒット達成 イチロー・松井にない魅力

2019-06-14 19:36:13 | スポーツ
大谷選手がやってくれました。日本人初のMLBでのサイクルヒットの快挙。彼の能力は全く底が見えないですね。第1打席にビッグフライではなく弾丸ライナーで左中間へのスリーランホームラン。第2打席二塁打、第3打席三塁打で迎えた第4打席で見事に中前安打。エンゼルスでは史上7人目だそうです。最終打席も四球でよかったという冷静さがサイクルを呼び込みました。

それにしても投打にわたり次々と見るものを驚かす事をクールな顔をしてやってのける大谷翔平とは何者なのだろう。能力的には歴代の選手を含めてもナンバーワンでしょう。投打ともにメジャーでも超一流のレベルにありますからね。

今回のサイクルヒットから、大リーグの日本人打者の代表格であるイチロー、松井秀喜と比較してみます。まず、イチローの場合、三塁打の確率が高い選手ではあります。しかし、三塁打というのは最も打者として難しく、イチローの快足でもそうそう量産できるものではありません。あとはホームランの少なさですね。結局、ホームランと三塁打を同じ試合で打つ確率はものすごく低くなります。
一方、松井はパワーはありますからホームランの可能性は大いにあるのですが、三塁打が困難です。決して足の遅い選手ではありませんが、巨人時代に比べると脚力も落ちていました。よってよほどの運がなければ彼らがサイクルを成し遂げることは難しく感じます。

それに比べて大谷はメジャーでもパワーヒッターであり、特に逆方向への飛距離が飛び抜けています。そして足も速いため、難関の三塁打も狙える選手です。イチローの泣き所の本塁打、松井の泣き所の三塁打を期待できる大谷は、彼らと比べて格段にサイクルヒットの確率は高くなります。運が少し味方してくれればまた近い将来見られるかもしれませんね。

それに、イチロー、松井をはじめ他のいかなる一流打者と比べても、まだ半分も振り込んでいないはずです。これまで多くの時間を投手としてのトレーニングにつぎ込んできましたから。それを考えると、打者一本に絞ったらどれだけの成績を残すのか想像がつきません。まさに21世紀のベーブルースとなる逸材です。

今季に限れば、徐々にボールが上がり始めたので30本以上は期待したいですね。開幕は1ヶ月遅れましたが可能性は十分です。そのためには怪我をしないことが絶対条件になります。イチローも松井も体が強く試合を休みませんでした。無事名馬。怪我に強い選手になれれば、今後10年、15年、大谷君なら途轍もない記録と記憶を残してくれるのではないでしょうか。頑張れ大谷翔平。君は最も野球の神様に愛されたようだ。
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球春到来 OPSで見る平成の強打者

2019-04-18 07:35:59 | スポーツ
プロ野球も開幕して15試合前後消化したところですかね。広島の最下位低迷は意外ですが、やはり丸選手が抜けた穴は埋まりません。彼は出塁率が高い選手なので、チームへの貢献が高かった。緒方監督はまず守りからの立て直しを考えていると思われます。パリーグに目を移すとソフトバンクが主力選手にけが人が続出し、しばらくは我慢の展開が続きそうです。メジャーリーグは菊池雄星投手がデビューしましたが心配です。かつて阪神から渡米した井川投手がダブるんですよね。それに雄星投手はソフトバンクにほとんど勝てなかった。エースの条件の一つはライバルチームに勝てることですが、彼にはそれがなかった。まあ、こうした懸念を吹き飛ばして10勝はしてもらいたいです。


ここからはOPSで平成の打者を振り返っていきます。昭和入団の選手でも主に平成に活躍した選手は含めました。落合さんは対象外、秋山幸二選手は対象内とおおよその目分量です。日本で通算4000打数以上の日本人選手が条件です。

1位は松井秀喜選手で9割9分6厘。イチロー選手は4000打数未満でしたが、松井選手は含まれました。もちろん、入団から10年でメジャーに渡ったのである意味いいとこ取りではありますが、それでも王貞治に次ぐ数字は立派です。通算成績だと高い順位にはランクインしない松井選手ですが、OPSで見るとその凄さがわかります。

2位は小笠原道大選手の9割2分9厘。3位は松中信彦選手の9割2分5厘。4位は清原和博選手の9割9厘。ここまでが9割以上です。小笠原選手といえばフルスイングですが、常に打率上位でしたし、長打力もありました。そして出塁率も高くレベルの高い中距離打者でした。松中選手に関してはもっと高く評価されていい選手だと思いますけどね。清原選手はホームランバッターのイメージが強いですが、四球の数が多く、出塁率は小笠原選手とほぼ同じで、それがOPSの高さにもつながりました。


以下、5位に和田一浩、6位に現役の福留孝介、7位に金本知憲と続きます。金本選手の順位は少し意外です。もう少し上位かと思っていましたが、長くプレーした選手は率では不利に働くのでその辺が原因かなと思います。和田選手は打撃の名人といってもいいくらい卓越した打撃技術を持っていました。福留選手は中日時代に高い数値を残しているのではないでしょうか。

OPSから見ると、通算成績とはまた違った名前も挙がってきて興味深いところです。この数値が高いということはチームへの貢献度が高い証でもあるので、これからますます重要視されるようになるのは間違いないでしょう。

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神様を見た日


7歳の夏の終わり
父に連れられ、初めてプロ野球をスタジアムで見た
あの日の後楽園球場の美しさは忘れられない
その試合で王貞治はライトスタンドへ799号を打った

あなたを尊敬し
やがてあなたを敬遠し
そしていま改めてあなたの巨大な足跡を想う

あの時代の少年は王貞治の息子です
僕は出来の悪いほうだろうなあ
あなたは偉大すぎて、厳格で
いつかあなたに顔向けできるような人間になれたらいい


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イチロー引退

2019-03-23 19:31:24 | スポーツ
ついにこの日が来てしまいました。3月21日、イチローは引退を表明しました。寂しさはありますが、仕方ないですね。オープン戦で全く結果を残せませんでしたから。

東京ドームでの開幕シリーズ。シアトル・マリナーズのイチローは変わらぬ体型、打席内での雰囲気を保ったまま日本に帰ってきてくれました。ノーヒットで終わったのは残念でしたが仕方ありません。全盛期の脚力ならば、内野安打になりそうな打球もありましたが判定は冷徹にアウト。世界一ヒットを打ってきた選手が、最後は一本のヒットの難しさを表現したと言えるかもしれません。スタンドは超満員。「人寄せパンダ」という人もいるでしょう。ただ、プロ入りして約1万日。そのうちの2日くらい彼に至福の時を与えてあげてもいいのではないでしょうか。

僕の記憶でイチロー選手のホームランを最初に見たのは1992年、ルーキーイヤーのジュニアオールスター。まだその時はいわゆる振り子打法でもなく、本名の鈴木一朗でプレーしていました。イチローが誕生したのは3年目の1994年。恩師、仰木彬監督が命名しました。そして一躍大ブレーク。イチロー流にいえば一気に番付を上げました。もし仰木監督との出会いがなかったら、土井監督のままだったら今のイチローは存在していなかったでしょう。誰に出会うかで運命は変わりますね。この頃、競馬の武豊、将棋の羽生善治とともに平成に出現した若き勝負師の代表格として扱われることが多かったのをよく覚えています。

2001年にメジャーリーグに渡り、安打数にまつわる数々の記録を打ち立てました。そして2011年の38歳のシーズンに初めて3割を下回ります。彼はこの時「衰えと思われるのが悲しい」との言葉を残しました。しかし、これ以降3割には一度も復帰できずに引退の日を迎えました。いまだに衰えを認めないイチローの反骨心の凄さは常人には想像のつかないものがあります。変わらないグラウンドでの動作、雰囲気。

では何が衰えたのか?それは動体視力を含めた反応力や感覚でしょう。今だって、練習では軽々とスタンドに放り込む。パワーは鍛え方次第では衰えにくいですからね。しかし、反応力や感覚はどうにもならない。イチロー選手の場合、ボールの真芯か上半分をミートすることで高打率を保ってきましたが、バットが思ったところに出なくなり、ボールの下半分を叩いたり、思ったより差し込まれてしまったりというケースが増えていったものと推測します。

話は変わりますが、昨今ドラマなどで俳優以外のタレントを起用するケースが増えています。僕が見た中で俳優以外で一番演技が上手かったのは他でもないイチローです。「古畑任三郎」で本人役で出演した時の演技は役者顔負けでした。この時に僕は思いました。「鈴木一朗はイチローを演じているのだ」と。

「好きな野球漫画はキャプテン」「余力を残して3割打つ人よりも、力を出し切って2割8分の人のほうが好き」。そして引退会見で愛犬の一弓について「老犬でもうフラフラなんですが、懸命に生きようとする姿には心を打たれるものがある」。これらはイチローではなく、鈴木一朗が人としてどこに重きを置いているかをよく表しているら言葉だと思います。

今日から春の選抜高校野球が始まりました。全員21世紀生まれだそうです。貴方は第二次ベビーブーム世代の星でした。イチローさん、お疲れさまでした。
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稀勢の里、遅すぎた決断

2019-01-18 19:39:54 | スポーツ
横綱・稀勢の里が3日目の栃煌山に敗れ初日から3連敗となり、翌日引退を表明しました。あまりにも遅かったですね。稀勢の里自身にとっても、横綱という特別な立場からも。

先場所、同じく3連敗を喫した時「引退かな」と推測していました。しかし、稀勢の里は休場すらせず、4日目も土俵に上がり4連敗。これも自分の記憶にはありませんが、まあやるだけやっての引退なのだろうと考えていたら、休場という結論でした。横綱審議委員会は「激励」を決議。事実上の最後通告でした。そして2019年初場所、3連敗でようやく引退の決断に至りました。36勝36敗97休。これが横綱・稀勢の里の成績です。僕は輪島・北の湖から数々の横綱を見てきましたが、言うまでもなく横綱の成績ではありません。史上最弱の横綱の汚名は本人も覚悟の上でしょう。

最初のボタンの掛け違いは左肩の怪我を軽視したことではないでしょうか?新横綱の場所、優勝争いの終盤で左肩を痛めながらも強行出場した気持ちはわかります。本人も優勝したいだろうし、何よりファンが大きな期待を抱いていました。そして優勝決定戦で劇的な優勝を飾り、彼は紛れもなく角界のヒーローになりました。

そして翌場所、ここで休むべきだったと思うのですが、完治していない左肩の故障を抱えながら強行出場したものの途中休場。以降はその繰り返し。久しぶりに千秋楽まで土俵に上がった昨年の秋場所は10勝5敗。引退の危機はひとまず脱したものの、数字的にも横綱としては合格点には程遠く、何より負け方が悪かった。下半身の衰えを隠し切れなくなっていました。そしてこの後、7度土俵に上がりましたが、白星を挙げることなく引退となりました。

大きかったのは育ての親・鳴門親方の不在です。もし親方が生きていたなら、左肩の怪我を負った翌場所は休ませていただろうし、引退の決断ももっと早い時期にできていたと思われます。稀勢の里も相当迷っていたようですから。鳴門親方は稀勢の里を15歳の入門時から指導していますし、自身も元横綱です。現在の師匠、田子ノ浦親方は元平幕です。相撲界には自分の現役の地位を弟子が超えた場合、指導しにくい立場になるという独特の風潮があります。そのため親方も稀勢の里の現役続行に意見できなかったのではと推測します。

本名の萩原で土俵に上がっていた10代の頃から将来を嘱望され、大関昇進後もモンゴル勢全盛の中、5年間立派な成績を残した稀勢の里は名力士に違いはありません。しかし同時に稀勢の里が横綱を張った2年間は、結果として綱の権威を失墜させてしまったことも間違いありません。今後、横綱の引退に関する新たな規定を作らなければならないかもしれません。
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貴乃花、角界を去る

2018-09-25 22:25:27 | スポーツ
 残念ですね。今にして思うと夏巡業中に一時意識不明になり入院したのも、暑さばかりでなく相当心労も重なっていたのかもしれません。貴乃花親方が相撲界を去る決断を下しました。相撲協会が「貴乃花が提出したのは引退届であり、退職届ではないので受理していない」というのはあまりにも稚拙で、またこれ以上騒ぎを大きくしたくないという思惑が見え隠れします。

以前から八角理事長はじめ、他の親方衆と対立することも多かったのでしょう。貴乃花親方は原理主義者で、また人付き合いも見るからに不器用。行き違いがあったことは容易に想像できます。どちらにも反省すべき点はあったでしょうが、貴乃花はやめてしまうので、今度は協会側が大切な伝統的な部分は守りつつ、古く悪しき体質は変えていくことが求められます。

直接の引き金となったのは、元横綱・日馬富士による貴乃花部屋の貴ノ岩に対する暴行事件。これを相撲協会に通さず、警察に届け出たことが直接の引き金になりました。「事実無根であることを認めれば、許してやる」との協会側の圧力。相撲界に残りたい。これまで通り弟子を育てたい。それでも真実を曲げるわけにはいかない。貴乃花は相撲界を去る決断を下し、千賀ノ浦親方に弟子を託すことにしました。


一時は一兵卒として出直すことを試みた貴乃花親方ですが、もはや彼の席は相撲協会にはありませんでした。協会を去ることを決断した現在の貴乃花に迷いはないと思われます。相撲界の外部の人間になるわけですから、これまでのように弟子たちに対し直接の指導はできません。間接的にアドバイスを送るぐらいのことはするかもしれませんが。「自宅の土俵は残し、これからは少年たちの育成に力を入れ、角界に送り込むような人材を育てたい」と彼は前向きに話しました。相撲を愛してやまない貴乃花の第2、いや第3の人生が花開くよう願うばかりです。
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大坂なおみ全米オープン初優勝、打者・大谷が止まらない

2018-09-09 09:29:50 | スポーツ
快挙ですね。テニスの全米オープンで大坂なおみ選手が元世界ランキング1位のセリーナ・ウイリアムズ選手を6-2、6-4のストレートで下し、四大大会初優勝を成し遂げました。

ウイリアムズ選手は終始、荒れ気味でラケットを叩きつける場面もあったようです。怒りは審判にも向けられましたが、セリーナが本当に苛立っていたのは、時の流れの非情さに対してだったのではないでしょうか。セリーナ・ウイリアムズ36歳、大坂なおみ20歳。テニス界の未来予想図は誰から見ても明白なのです。荒れるウイリアムズに対して、冷静さを失わず自分のプレーに徹した大坂選手が日本人初の快挙を手にしました。男子の錦織選手は準決勝で天敵ジョコビッチに敗れましたが、大坂選手のサーブで押し込むスタイルがあれば、すぐにでも頂点に立てるんですけどね。

随分、セリーナ寄りの観客からブーイングを受けたようですが、コートを去り、時間がたつにつれ、大きな喜びが湧いてくるのではないでしょうか。大坂選手、おめでとうございます。


変わって、大リーグ。打者・大谷翔平の快進撃が止まりません。エンゼルスの大谷翔平選手がここ3試合で4本ですか。日本人1年目では新記録ということですが、本人はまったく気にしていないでしょう。今までアメリカに渡った打者とはスケールが比べ物になりません。唯一、パワーで匹敵できるのは松井秀喜さんだとは思いますが、大谷君と比べると逆方向に飛距離が出ないのが難点でした。


それにしてもエンゼルスはなぜ、大谷を投げさせてしまったのだろうか?案の定、大谷投手は右ひじの靭帯を損傷してしまい、オフには手術の可能性もあります。幸いにも打者・大谷としては今のところ悪影響は出ておらず、むしろ投げられない悔しさを打撃にぶつけているような印象です。僕は一貫して打者・大谷の才能を評価していますが、やはり、投手・大谷も捨てがたい。あれだけのストレートを投げられるのはメジャーでも何人もいませんからね。二刀流に関しては本人の意思と運命に任せるしかないのだと思います。まだ左投手にやや難があるなど、未完成の部分があるだけに打者としては今後さらに伸びる余地があると思います。打撃の才能は世界トップクラスであることは間違いありません。大谷翔平は21世紀のベーブ・ルースですから。
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イチロー、また来年。桜の咲く頃に

2018-05-04 08:45:13 | スポーツ
シアトルマリナーズのイチロー選手が、球団の特別アドバイザーに就任し、今季の残り試合に出場しないことが決まりました。この一文だけを見ると事実上の引退ともとれるのですが、イチロー自身は現役にこだわる姿勢を変えていないので安心しました。また噂されていた戦力外とはせず、イチローの意思を尊重してくれたマリナーズという球団は素晴らしい。

メジャー通算3089安打を量産してきた打撃の名人も44歳となり、衰えは隠せません。今季のイチロー選手は15試合に出場、44打数9安打、打率2割5厘の低空飛行でした。日本でプレーが見たいという声もよく聞きますが、イチローは日本の野球がそれほど甘くないこともよく知っている。所属チームに忖度されたり、人寄せパンダになるのは彼の性格からすれば、絶対に嫌だろう。だから個人的には日本復帰はないだろうし、してほしくもありません。

少なくとも今シーズンは真剣勝負ができない一抹の寂しさはあるだろう。それでも野球への探求心を強く持ち続けているイチローのことだから、今日から来シーズンへのスタートを切っていると思います。1992年にオリックスに入団して27年目。積み重なった疲れをとると考えれば、プラスになる可能性もあります。そして彼は努力の天才。来年まで体型を維持することには絶対の自信を持っているでしょう。

来シーズン、マリナーズは3月20日からの開幕カードを東京ドームで行うそうです。東京ではちょうど桜が開花する頃ですね。イチローが当たり前の顔をして試合に出場していることを願わずにはいられません。
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OPSよりも正確な打撃指標を発見した

2018-04-29 07:25:44 | スポーツ
野球の数字の話なんですが、タイトルの通りおそらくOPSよりも精度の高い打者の能力の示し方を考案しました。打撃能力値とでも名付けておきましょう。野球好き、数字好きの方は読んでみてください。それは打席数÷(安打数+本塁打数+打点+得点+四死球)です。防御率と同じで数字が小さい方が能力が高いことになります。主な打者の通算成績の例を挙げてみましょう。

王貞治 11866打席÷(2786安打+868本塁打+868本塁打+2170打点+1967得点+2504四死球)=1.15。
4000打数以上の選手ではこの数字がナンバーワンでしょう。もう少し、名選手の数字のみ上げていきます。

落合博満 1.26  長嶋茂雄 1.37  張本勲 1.37  野村克也  1.42  山本浩二 1.35 清原和博 1.35 

金本知憲 1,41  松井秀喜 1.25(巨人時代のみ)


この中では松井選手が王さんに次ぐ数値です。しかし、28歳までの数字のため、日本で現役を終えていたら、いくらか数字を下げていたでしょう。それでも1,25は立派な数値です。ちなみにイチロー選手は4000打数未満のため参考記録ですが、1.35です。

そしてMLBですがベーブルースは1.05。驚くべき数値です。さすがは野球の神様。大谷君がどこまで迫れるか楽しみです。

かつて国力を表す数値はGNPで表していましたが、今はGDPが主流です。この打撃能力値も誰かの目に留まり、広まることを期待しています。皆さんも暇な時にでも、好きな選手の記録で遊んでみるのも楽しいかもしれません。
 
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