鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

下原・中原の治水溝

2015-06-30 | 史跡

江戸時代に造られた治水溝を二つ紹介します。

 

日置市東市来町湯田にある下原の治水溝です。

中央家畜保健衛生所の近くに案内板があります。

 

水神の碑。

 

嘉永二年(1849年)二月吉日とあります。下には、人の名前が刻まれています。

 

上から見た治水溝。

シラスがたびたび崩れるため、それを防ぐために造られました。

 

下から見たものです。石造りの階段状の三面張り水路で、幅約2.7m、延長100mです。

 

急な水の落差を緩和するために、階段状にしたのです。傾斜は45度です。

 

底面には、一面に平石を敷いています。

 

いちき串木野市大里中原にある中原の治水溝です。治水溝は水神の碑の後ろの谷にあります。

ここは、出水筋という街道があったところで、道が崩れるのを防ぐために治水溝が造られました。

 

嘉永五年(1852年)潤二月とあります。

 

下から見た階段状の治水溝。

 

底面です。

どちらの治水溝も、今でも少しの狂いもなく、薩摩藩の技術の高さがわかります。

 

庭のゲットウ(月桃、ショウガ科)の花。

梅雨の季節の我が家の庭を彩ってくれます。葉は、おにぎりを包んだり、おかずの下に敷いたりします。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
珍しいもの?? (とん子)
2015-06-30 18:45:42
始水溝・・という物を良く知らないんですが
こんな階段状に作るものなんですか??

道が壊れないように作ったものなんですか??
知りませんでした

月桃・・・これも知りませんでした
ショウガですかはながかわいい~~??
香りはいいかりでしょうね~~??

おにぎりを包んだりするんですか??竹の皮しか知りませんでしたおにぎりを包む物は!!
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珍しいです (chiro)
2015-06-30 21:12:10
とん子さん

治水溝自体は珍しいものではないです。
普通は、ただの水路です。
こんな風に、階段状のものは珍しいです。
私は、初めて見ました。
崖や道が壊れないように造ったものです。

ゲットウは花もいいですが、葉をいろいろ利用できるのがいいです。
香りがいいです。
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初めて観ましたね~ (momomama)
2015-06-30 22:00:11
chiroさん こんばんは。
よく
こういう構造を考えたものですね。。
階段状・・・水のための・・・ 川の堰と同じでしょうが・・・
水神様だけが江戸時代かと思ったら
この治水溝そのもの・・・
道具が違うだけで 技術は完成していたんですね。。
先人の知恵に感動しますね。。
水時計なんて奈良時代ですものね・・

月桃 chiroさんのブログで覚えましたよ。。
御饅頭かおにぎりか包んでましたよね。。
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シラス災害を (chiro)
2015-07-01 07:17:33
momomamaさん

階段状の治水溝、本当に珍しいです。
私も、初めて見ました。
鹿児島独特の、シラス災害を防ぐためのものだと思います。
シラスは、急な崖を形成して、そこを水が流れると崩れますから…
それにしても、江戸時代に造られたものが、少しの狂いもなく現存しているなんて、昔の技術はすごいです。

ゲットウ、以前饅頭を包んだのをUPしました。
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