天気が良かったら、天草五橋の一号橋下に昼食を食べに行く予定をしていた。
予報では曇りだったので、直射日光がなくてかえって良いなどと言いつつ10時過ぎに出発。
1年くらい前に、テレビで紹介された店らしいが、コロナの関係で行きそびれて相方も店名を忘却。
ネットで調べた住所を入力した車のナビも、途中で「目的地周辺です」と言ったきり、任務放棄。
スマホで「海の隠れ家」とか言う店ではないかということで、じ後は私の動物的勘に頼って進む。
1号橋を大きく迂回し、曲がりくねった離合困難な道を恐る恐る進むと、一番奥の行き止まりに店はあった。
なるほど、隠れ家らしく一番奥で目立たない位置取り。
小さく簡素な店だが、知る人ぞ知る店らしく昼食時とあって、お客は集まってくる。
メニューを渡されたが、相方の頭の中には1年前の番組のメニューがインプット済みである。
「三彩丼」とか何とか宣うと、相手も直ぐに了解した。
屋外のテラス席に陣取ったので、目の前というか足下から既に天草の海と島々が展開。
橋が出来るまでは、三角半島の先端から天草の島には連絡船が主要な交通手段。
しかし、この海の狭さを見ると橋を架けたくなるのは道理。
5つの橋を島伝いに架けて、天草は陸続きになった。
当初は有料の橋で、5橋の途中に2箇所ほど料金徴収所があったが、利用者が多く暫くすると無料になった。
てなことを考えながら、ぼ~っとしていると海風が心地よい。
然程待つこともなく「はい、お待たせしました」と三彩丼なるものが登場。
飯の上にマグロにイクラにウニをのっけたものが・・・。
天草は海の幸が豊富なので、海鮮丼は彼方こちらでお目に掛かる。
ただ、これは私のイメージしたものとは違っていた。
相方は黙っているところをみると、テレビで紹介されたものだったのだろう。
私は、黙って右へならえ。
相方はウニとイクラが苦手な筈だが・・。
黙って食べているから敢えて質問はしなかったが、私は旨かった。
好物なので・・・特にウニが。
食べている最中に、目の前の池すの施設に船がやって来て、くるりと方向転換すると何やら作業を始めた。
竿の先の網で何かを掬おうとしているので、何が入っているのか興味津々。
景色と、作業と、三彩丼を3つまとめて食事するはめに・・。
ただ、とうとう食べ終わるまで、ハッキリした作業内容は判らず仕舞いだった。
目的の魚がなかなか、言うことを聞いて網に入ってくれなかったのかも・・。
片道1時間半のミニお出かけ昼食は、こうしてあっさりと言うか順調に終了した。
さて、次はどこにしようか・・と相方がつぶやく。
ドックで指摘された事項に、目を瞑るわけにもいかない。
「運動だな、運動」
なるほど。
もう、答えは出ている。
「重大な決心故に明日から」・・・・しろ猫