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「色っぽいきもの」講座2・芸者の必需品とは?

2014-05-01 08:58:35 | アート・文化

 


井嶋ナギ先生の
「色っぽいキモノ」講座、

第二回目は「芸者」のお勉強でした。


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今回もかぶりつきで拝聴いたしました。

私たちが抱く芸者のイメージはこちら~~、


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うっ、出ました。

藤純子さんの「日本女侠伝・侠客芸者」 の冒頭です。

当時24歳娘盛りを男勝りで過ごし~~。

 

 



あまりの美しさに目を奪われてしまいますが、

黒の留袖に博多帯という芸者のイメージは、

江戸時代末期からのものだそうです。


もともと芸者は、出雲の阿国

(歌舞伎を始めたといわれる)や

踊り子といった職業の人が、

深川などで「お仕事」はじめをしたのが始まりだとか。

「春を売る」のは吉原以外では禁止されていたので、

深川などでそれが見つかると検挙され、

罰として吉原で三年くらい

タダ働きをさせられたといいます。

ふーん、そうなんだ。



「春を売る」お仕事って、

江戸時代には禁止されていたんですね。


彼女たちのファッションも、

遊女とは違う地味さから始まり、

派手な「振袖」芸者とは差別化するために、

深川芸者は地味な黒留になっていったそうです。

「あんたたち、娘っことは違うんだよ。

私ら大人の女だからね」というわけでしょうか。

 


私たちの時代にも「黒いカラス」と呼ばれた

コムデ・なんとかの洋服が

大流行したことがありました。

シャネルのブラックドレスなど、

黒」にはインパクトがありますね。

 

 


今の時代、ファッションの差別化は、

はい、当然キモノですね(笑)。

きものは大人の最高のファッション」

「知人の写真展で遊ぶ」

 

その黒のイメージが定着したみたいですが、

明治・大正になると、まあ、

普通のきものになっていきますね。

黒留めって芸者の正装なのかな?

 

 

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東京百美人」 より。

このサイトでは、明治大正の代表的な美人たちが堪能できます。

もちろんナギ先生からの情報です。








面白かったのは、江戸時代の芸者さんの必需品です。

建前としては「芸」を売るわけですから、

三味線が入った箱を持ち歩くのはわかるのですが、

もう一つの必需品ってなんだと思います?



お布団なんです~~。



建前は芸を売るのに、お布団持って歩いては

バレバレじゃないかと思うのですが、

出先で「お布団貸して」とは言えないので、

欠かせなかったのかもしれません。

 

最近発見された歌麿の浮世絵「深川の雪」に、

こんな場面が描かれていました。


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ねっ、これを持ち歩くのって

結構大変だったと思うよ。

振り向いている人が芸者で、

持って歩く人はお付きみたいな人です。


講義のお蔭で、浮世絵見るにも、

ふかーい読みができるようになります。

これ知らなかったら、「なんだろう? この人」で

終わるところでした。

まあ、それはそれで生きるに差し障りはありませんが、


文化とはもともと「無駄」を知ること。


すぐに役に立たなければ立たないほど、

文化度は高い~?。

もちろん、日本髪の結い方など、

ほかの情報も盛り沢山の講義です。

うーん、講義ってこんなに面白いものだったのね。


それにしてもお布団持ち歩くとは大変なお仕事~~。

芸者さんのイメージ、少し変わりました。

 



関連記事

「きれいな女たちの舞台裏ー幸田文「流れる」の世界」

こちらは終わりつつある芸者の世界を描いています。


「色っぽいキモノ」講座盛況記

「色っぽいキモノコーディを考えてみる」

 


コーディはすぐにまたアップしますが、

美人たくさん見られて嬉しいなあ、という人は~~。

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コメント (9)
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