最近、書店に行くと目につくのは
「大人の着こなしバイブル」「着やせバイブル」
といった大人のためのファッション本です。
売れているらしく、次々と続編が出ています。
この場合の「大人」が何歳くらいを
指しているかというと、
おそらく40代以上だと思います。
私の場合を考えても、ある年齢が来ると、
それまで似合っていた色やスタイルが
似合わなくなる。
今の時代、若い人と同じような
ファッションしている「大人」が増えてはいますが、
やはりどこか無理があるような
そんなとき、
きものは「最適・最高」のファッションだと思います。
こういう区切れの時期に、
きものというファッションに
目覚めてもらえないものか。
この先に着るおしゃれ着として、
体型も流行も、それほど考えなくてもいい。
私自身、もっと早くに、
きものを着るようになっていたら、
その後の人生も変わっていた(いやいや)
のではないかと思うくらいです。
ランチやディナー、観劇や映画など、
どこにでも着ていけます。
その上、褒められる。
この年齢で、
着ているもの褒められるなんて、
どんないい洋服?着ていてもないことです。
きものを着始めた頃には、
「きものを着て行きたい00」
なんて特集を見ては、
たとえば鎌倉とか京都とか、
きものはそんなところに着て行くものだと
ばかり思っていました。
でも、ブログを始めて
前より頻繁にきものを着るようになると、
そういう「きものにふさわしい所」なんて
特にないんですね。
どこにでも着ていける。
むしろミスマッチな場所のほうが楽しい
先に、「きもの着ている人への偏見」として
「いい身分ですね」なんて
言われると書きましたが、
きもの=高価、きもの=フォーマル
という思い込みがあるせいで、
こういう言葉が出てくるのでは?
それは特定の個人への言葉(批難?)ではなく、
単にきものに対する
一般的なイメージではないでしょうか(と思いたい)。
そんな偏見をなくすためにも、
きもの着る人も「特別なもの」と思わず、
どんどん着て、
どこにでも着て行って欲しい。
「ふだん着としてのきものを着る人が
増えない限り、きものは普及しない」
とは、「源氏物語の色辞典」
などで知られる吉岡幸雄氏。
普通の雑誌も「ファッション」としてのきものを
もっと取り上げてほしいと思うのですが、
広告などの関係で敷居高いのでしょうかね。
そのなかで「クロワッサン」
という雑誌の「きものの時間」というページは、
「普通の雑誌」がきものを取り上げた
貴重なページだと思います。
「クロワッサン」の木内みどりさんのお言葉。
「着物の常識弁えている方にご迷惑かけちゃいけないって、
窮屈に考えすぎていたんです」
だからもっと、きもの普通に着るって
きもの、もっと多くの人に着てほしい。
きものは、親切にしてもらえる、
ブランドものにも負けないだけのパワーを持った
「最高のファッション」だと私は思います。
フォーマルはフォーマル、
たまにコスプレも楽しむ(笑)、
また、きもの歴も好みも人さまざまですが、
普段でも、どんどんきもの着たいものです。
ブログ村のきものの皆さまには
言わずもがなの弁だとは思いますが。
応援ありがとうございます。
どんどんきもの着ます
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